もう一つのラブストーリー⑯「あと一日か⋯」
今回は「ちえ」と山中湖に行った時の思い出です。
少しでも長く「ちえ」と一緒にいたかったので、金曜日の仕事が終わってから「ちえ」にアパートに来てもらいました。
6時半過ぎに出発して9時半過ぎに予約したペンションに到着。
部屋にはシングルベッドが2つあったのでくっつけて寝ることにしました。(もちろんHもしました)
翌日は、朝から遊覧船に乗り、その後で2人乗りのレンタサイクルで湖を1周回りました。
その途中でのことです⋯。
木の枝がサイクリングコースまで伸びていました。
私は、なんとか避けましたが、後ろにいた「ちえ」は避けきれなくて顔面が木の枝が直撃⋯。
急いで自転車を停めて、「ちえ」大丈夫か?と声をかけて、「良かった⋯。顔に傷がつかなくて」と言うと。
「もう!良かったじゃないわよ」
「「トクちゃん」自分だけ、避けるなんてありえる?」
「あ、ゴメン、ゴメン」
「もう!ゴメンじゃないわよ」
「罰として、あのレストランで1番高い物、奢ってもらうからね」
「う、うん。分かった⋯」
そして、お昼になってレストランへ。
「ちえ」が注文した物は、1番高い物ではなくて、私と同じ物でした。
「あれ?俺と一緒ので良いの?」
「うん、さっきは、ああ言っちゃたけど「トクちゃん」に無駄遣いさせたくないんだ」
「「ちえ」って、やっぱ優しいな」
「へへへ」
そして、夜になりました。
私は、お腹が痛くなりトイレへ。
トイレの中で「あと1日か⋯」とつぶやいてしまいました。
すると⋯。
トイレから出てきた私の顔面に枕が飛んできました。
「ちえ」が怒る=枕が飛んでくる。のパターンです。
「「トクちゃん」そんなに私といるのが嫌だったら私に直接言えば良いじゃん」
「私、バスで帰るから、もう「トクちゃん」の車に乗らないからね」
「おい、ちょっと待ってよ。なに怒ってんの?」
「「トクちゃん」トイレで「あと1日か⋯」って言ったでしよ」
「私、聞こえてたからね」
「ああ、あれか?」
「あれは、あと1日しか「ちえ」と一緒にいられないのかなぁって思ったからだよ」
「俺が「ちえ」と一緒にいたくないワケないじゃん」と言って「ちえ」を思い切り抱きしめました。
「ホント?「トクちゃん」今のホント?」
「ホントだよ、俺が「ちえ」にウソつけると思うか?」
「ちえ」がじっと私の顔を見て。
「うん、今の「トクちゃん」鼻ピクピクさせてないね」
「「トクちゃん」ウソつく時、鼻ピクピクさせるからね」
「そっかあ?」
「信用してくれた?」
「うん、ゴメンね」
「よし、じゃあ仲直りHしちゃうぞ」と言って「ちえ」をベッドに押し倒しました。
「「トクちゃん」昨日したばっかじゃん⋯」
「「ちえ」が相手なら毎日でもできるの」
「嫌か?嫌だったらやめるぞ」
「ううん⋯。嫌じゃないよ⋯」
「「トクちゃん」キスして⋯」
「後ろからと前からと、どっちが良い?」
「やっぱ初めは前からして⋯」
「後ろからもして欲しいか?」
「うん⋯。「トクちゃんのH⋯」」
つづく
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