夢日記「ミニコンサート」2022/07/22
人気のない夜の都内を歩いていたら女性が歌う歌が聞こえてきた。道の先には人が集まっている。彼女は歩道から1メートルほど低い、さほど広くない空き地で歌っている。後ろには建物の壁があり、向かって右側の窓からは半地下の部屋が見える。
電球色の照明に照らされた半地下の部屋は丸見えで、街灯がない暗闇の中に浮かび上がっている。ギターやドラムの音も聴こえるので、バックミュージシャンが演奏している半地下の部屋をあえて見せているのかと思ったが、男が音楽とは全く関係のなさそうな作業をしているだけだった。女性の歌う歌には聞き覚えがあった。誰が歌っているのだろう?
照明を兼ねてプロジェクターで何かの映像を投影しているようだが、歌手の顔はちょうど画像の中の影の部分と重なっていて、余計に夜に溶け込んでしまっていた。歩道の端に座り静かに歌を聴いているのは、僕を除くとすべて若い女性だ。より歌手に近い半地下の窓の端の方では数人が長椅子に座って聴いている。
僕は長椅子に移動することにした。側にこのミニコンサートのポスターと思しきものが立てかけてあったが暗くて何が書いてあるのかわからない。しばらく聴いていたら女性はカルメンマキ&OZの「空へ」の冒頭のパートを繰り返して歌っているのだとわかった。