転生王女と天才令嬢の魔法革命1~2話の感想(2023/1/12の日記)
今期は久々にいろいろとアニメを見ているけどその中で個人的に一番面白いと思うのが『転生王女と天才令嬢の魔法革命』だ。
この作品は転生ものなんだけど転生要素必要なのか?とおもうくらい転生要素が薄い気がする。まだ1~2話なのでそうなっているだけかもしれないけど、転生要素があまりにもあっさり流されている感じがする。
おそらく観る側に異世界転生の文脈というものが浸透してきているので少ない転生要素でも「そういうやつね」と楽しめる土壌ができているのだろうと思う。実際、転生要素抜きにして普通に面白い。
このアニメは婚約破棄のシーンがあるけど、SNSの反応とかを見てると婚約破棄って定番らしい。普通に知らなかったので若干胸糞展開だと思ったけどそういうのを定番だと知っている人にとっては「そういうやつね」とそこまでネガティブにならず楽しめるんだろうか。まぁ知らなかったとしてもそこまで鬱っぽいシーンではないけど。
あとこの作品で特徴的なのはなんといっても百合だろう。リコリスリコイルに水星の魔女など最近百合作品がヒットしている印象がある。10年前はこんなに百合が浸透するとは思わなかった。10年前くらいにも百合作品自体はあったと思うけどここまでヒットした作品ってあっただろうか?(知らないだけ……?)
最近は普通に百合が楽しめる人が増えている気がする。単純に百合作品が多くなった結果、面白い百合作品が増えているだけかもしれないけど。本作も百合要素関係なく普通に面白いと思う。
ちなみにこの作品はアニメを見て続きが気になってしまったので原作を買ってしまった。現在1巻の6割ほど読み進めたけど今のところとても良いと思う。というかアニメだと相当丁寧に進めていて1巻だけで4~5話くらいかけそうな感じがする。だけどアニメで間延びした印象もないし適度にオリジナルなシーン(冒頭の戦闘シーンなど)を入れているのでそのあたりも面白いと思う。
この作品の原作は「小説家になろう」なので1巻を読んだらなろう版と読み比べてそんなに違いがなさそうであればなろう版を読んでいこうと思う。小説版も普通に面白いのでアニメの続きもとても期待している。
タイトルで1~2話の感想と銘打ったのに主に原作のことを書いてしまった。これではあんまりだと思うので少しだけ1~2話の感想も書いてみようと思う。
1話の感想
アニスの弟であるアルが婚約破棄をする回である。冒頭から作画が良く「これもしかして当たりか?」と感じた。
ちなみに1話の最初の方で王族や貴族で廊下を歩いているシーンは小説版にはなかった。冒頭の戦闘シーンとこのシーンを入れ込んでいるのは普通に上手いというか、アルの婚約破棄までもっていく前段階として説得力を作り出すのに貢献していると思う。
原作の尺だと婚約破棄のシーンから連れ出すだけで前半パート終わってしまいそうだけど1話のラストにカタルシスを持ってくるためにこういうシーンを入れて、なおかつ間延びせず面白くなっているのは普通に凄いことだと思う。
あと関係ないけどアニスの声優さんが廣井きくりと同じだということにちょっと笑ってしまった。聞いているとあまりそういう印象ないんだけどそれを知ったうえで見るとなんだかおもしろい。妄想だけど婚約破棄の場面に酔ったきくりが来ても同じような展開になりそう。
2話の感想
アニスがユフィを連れ去って父親たちに婚約破棄~連れ去りまでの事情を説明し住んでいる離宮に帰って寝るまでの話。
百合要素が結構濃厚だなーと思った。原作だとアニスは完全に女性しか好きになれないわけじゃなくて男性も恋愛対象に含まれるけど小作りなどをしたくないから女性の方がいいみたいなことを地の文で補足しているのでそこまでディープな印象はなかったけど、セリフだけで聞くとよりそれが際立った感じがする。
と思ったけど原作の印象でもそれなりにディープな気もしてきた。こういうディープさを付与する演出だと軽薄に思えてしまう人もいるかもしれないけど、この作品は精神的な繋がりも描くのでそこは安心していいと思う。
個人的には精神的にディープな百合は大好物なのでそういったのを期待している。原作の1巻途中まで読んだけどその段階だと若干ユフィ→アニスという図式での感情が芽生え始めてきた感じなのでとても良い。アニスは誘い受けだと思う。
まとめ
原作も面白いし今期は一番ハマりそう。評判も良いみたいなので若干覇権の芳香が漂う感じ。気は早すぎるかもしれないけど2期を期待したい(どのくらい尺のストックがあるかはわからないけど)。