見出し画像

【2024年秋アニメ】3話を見た時点のランキングと感想(全15作品)

※2024年秋アニメの3話の範囲のネタバレを少なからずしているのでネタバレを見たくない方は注意!

初回と前回の記事は以下。

アオのハコ(3話)

バドミントン部の針生先輩と千夏が商店街で歩いているところに偶然遭遇してしまった大喜。3話では針生先輩と千夏の仲が実際はどうなのかという話が描かれる。結局2人はただのクラスメイトで針生には彼女がいたというオチ。しばらくの間は針生先輩が恋敵役として出てくるのかなと思っていたけど、そんなことはなく普通の先輩となるようだ。1話で嫉妬パートが終わるのはちょっとあっけないような気もするけどテンポが良いというのはあると思う(一昔前の漫画だったらもうちょっと引っ張っていると思う)。

このアニメはバドミントンの描写と恋愛描写がバランスよく展開されるので見ていて飽きない。千夏との絡みも多かった。一緒にバドミントンをやったり、帰宅後に走って帰らせてしまったのではないかと心配されたりと短いシーンではあるが千夏はインパクトの強い印象を残してくる。そのあたりの匙加減がとても好きだ。

3話も面白かったし次回も期待。

甘神さんちの縁結び(3話)

3姉妹たちとお見合いをする回。それぞれと1人ずつ交流する姿が主に描かれる。

途中までは2話までと同じく女の子がかわいいだけのアニメとして見ていたけどラストシーンで急に神秘的な要素が出てきた。現時点だと単に夢でそんなに本筋と関係ないという可能性もあるけどこのあたりの要素は面白いと思う。やはりアニメは3話まで見るべきだなと改めて思わされた回だったように思う。

シャニアニ(3話)

シャッフルユニットを組んでそれぞれが自分たちのやることを考えるという回。2話は良かったけどまた人数が増えてごちゃごちゃしてきた感じがする。

どうにも全体的にぼんやりしているというかシャッフルユニットする意味あったのかが今のところは疑問に感じる。原作ファンとして新鮮な組み合わせのユニットが見れるというのは純粋に嬉しいだろうと思ってたけど、いざ見せられるとユニットを組んでいても絡みとしてはそれぞれが薄いのであまりありがたみが感じられなかった。それぞれのキャラクター性の表面をなぞっているだけに見えるというか、やるのであればもっとガッツリ個性を感じる掛け合いが見たかった気持ちが強い。

主題としては真乃の葛藤だと思うけど、悩む過程もどこかポエム然としていてシャニマス特有の建設的な感じが薄まっているように感じる。もちろんシャニマスは原作からしてポエムっぽさはあるけど原作はそのポエムさの中に意味内容がしっかり付与されていると思う。シャニアニの場合はその意味内容が宙に浮いていて自分としては空虚さを感じてしまった。

ただあさひの動きとか何気ないシーンの描写は良かったりしたのでそのあたりは好き。ぎこちない3Dの動きの中にもたまにそういった部分があるのでそのあたりの良さは今後も期待したい。

新テニスの王子様 U-17(3話)

3話では鬼先輩とQPの戦いの続きが描かれた。鬼先輩は骨折しても懸命に戦うが、それでも最後の玉がアウトとなり試合は終了。次戦のダブルスメンバーがちょっと出てきて3話は終わる。

テニプリらしいシュールな試合展開でとても面白かった。メタ読みになるが、決勝メンバーで中学生を使うためにここで鬼先輩には怪我をさせておくという事情を少し感じる。ただそんなメタを理解していたとしてもそのやられ方はドラマチックかつシュールで良かったと思う。天衣無縫的な技がぶつかり合うしその原理とかはよくわからないけど面白い。やっぱりテニプリは無茶苦茶なテニスをやってこそだと思う。

2.5次元の誘惑(15話)

スタジオでノノアと一緒に撮影をする回。撮影をしている最中に新キャラのアリアが出てきてノノアの面倒くさいところが発揮されるという流れになる。

ノノアのオタクとして面倒な部分が良いと思う。前回まではシリアスにノノアの内面について描かれていたけど、今回からはリリサたちと仲良くなったということもありコミカルに彼女の面倒な部分が描かれる。そういったところが面白いと思う。本作はノノアに限った話ではないけどキャラの味付けが濃いのでそのあたりは魅力的に映る。

新キャラのアリアについてはまだまだこれからだと思うので次回も期待。ノノア編が終わった後の繋ぎの回ではあるけど今回も安定して面白かった。

チ。―地球の運動について―(3話)

3話はラファウが異端として捕まり死んでしまうところまでが描かれる。途中から主人公が変わるということは情報として知っていたが、こんなに早く変わるというのは想定していなかったのでとても驚いた。

一番好きなシーンはラファウが裁判で地動説を信じていると発言した後に牢屋で異端審問官のノヴァクと話すシーンだ。「あなた方が相手にしているのは僕じゃない、異端者でもない、ある種の想像力であり好奇心であり…畢竟それは知性だ」というセリフには鳥肌が立った。たとえラファウが亡くなったとしても知性の灯火は他者にも宿るので決して消えないという熱さが伝わってきてとても好きなセリフである。このシーンだけでもこのアニメを見て良かったと感じる。

3話のラストで10年後となったのでまた新たな展開が始まる様子。次回も楽しみなので絶対視聴したい。

トリリオンゲーム(3話)

桐姫に出資してもらう約束を取り付けたという情報を元にプログラムの大会に参加して新たな出資を目論むという展開。3話はその大会の途中まで描かれる。

2話も荒唐無稽だと思っていたけど3話もその路線が続いているような気がする。プログラムの大会がオンラインとはいえ不正し放題だしその穴を突いて攻略というのはあまりに出来すぎている展開だと思ってしまった。この作品はハルの機転とガクのプログラム力で攻略していくという爽快感が売りだとは思うけどそれにしてもやりすぎ感はある。

正直既に本作に対する気持ちは冷めかけているので次の回を見るかどうか迷っている。プログラムの大会が終わるまでは見てもいい気はするけど迷う。時間があったら見るかもしれないという感じ。

株式会社マジルミエ(3話)

大手企業が出てきたりする回。大手企業が提唱する広域魔法陣をニュースで見た主人公が、作戦会議でそれを使うことを提案するも美学に反するのでまずは現場視察をするべきという理由ではねつけられる。美学という曖昧なもので否定されたことにより不服な様子の主人公だが、実際に現場視察に行ってみると、広域魔法陣を使った場合の問題点が浮き彫りになってきて上司たちの判断に感服するというのが主な話の流れとなっている。

自身の判断が誤っていたということを主人公が良そう以上に早く理解するという展開だった。もっと引っ張って主人公が勝手に行動して派手に失敗させるのかなと思っていたのでこれは意外だ。ただそんな展開は今までたくさん見てきているのでこのくらいあっさりの方がテンポが良くていいのかもしれない。

最終的には主人公の観察により「地下から消毒するように魔法を展開したらいいのでは?」という提案がなされる。そんな魔法がないと知りつつそう提案した主人公だが、ベンチャーだから作ればいいと上司たちは言うところで終わる。引きの強い終わり方でもあるし、大企業も出てきたりしたので、話が広がってきてより面白くなってきたように思う。なので次回も楽しみである。

結婚するって、本当ですか(3話)

急に訪ねた来たお父さんに対して、後日話をすると言ってとりあえず追い返すことに成功するも、拓也は仕事でなぜか某国の王女のアテンドをすることになってしまう。3話ではその王女に付きそって観光地を巡る拓也と嫉妬する本城寺さんの様子が主に描かれる。

本城寺さんが嫉妬するようになるのが早すぎない?と思う気持ちもあるけど可愛いのでオールオッケー。とにかく本城寺さんがかわいい回だった。早見沙織さんの嫉妬演技が今まであまり彼女の演技で聞いたことがない感じでそれがとても良かった。

学校の屋上に行くシーンで一瞬本作の作者が以前手掛けていた『神のみぞ知るセカイ』のハクアとかのんが映った。エルシィじゃなくてあえてこの2人を出すという声優小ネタが面白いと思う(声優がハクア=本城寺さん、かのん=王女なので)。というか3話を見た後にキャスト一覧を眺めていて気付いたけど女性陣はほぼ全員神のみにも出演していた声優さんである。阿澄佳奈さん演じる小宮夏海も会社にいる賑やかし枠でしかないと思っていたけど、神のみでの小阪ちひろの役割を考えると今後は重要人物になっていったりするんだろうか。先のことはわからないけどそうだったら面白いとも思う。

なんにせよ面白かった。次回も期待。

合コンに行ったら女がいなかった話(3話)

浅葱が漫画を描く手伝いをしに行ったり、常盤が蘇芳さんと一緒に2人きりで飲みに行ったりする話。回を重ねるたびに思うけど、どちらかというと男性向けなので明らかにタイトルで損していると思う(前にも書いたような気がするけど)。

特に書くことはないけど今回も無難に面白かった。脳味噌からっぽで見ることができる。キャラクターはかわいいし、何も考えずに楽しめるのが良いと思う。

ネガポジアングラー(3話)

主人公がどうして借金を作ってしまったのかが判明する回。FXで失敗しそれにより借金をしてまで金をつぎ込んでしまったという理由らしい。ちょっと経緯が自業自得すぎるような気もするので同情があまりできなかったというのが正直なところ。

最終的には借金取りから逃げる過程で躑躅森が追ってきてくれて一緒に住むことに。さらには借金も後から返すという条件で肩代わりしてくれるということにもなる。躑躅森が良い人すぎる。若干BL色が強くなってきた気もするがとにかく躑躅森が良いキャラクターなので個人的にも好きなキャラクターである。過去にも何かあったようでそのあたりの掘り下げも楽しみだ。

主人公に対するほんのりとした不快感が消えないのでちょっと見るのが億劫になる気持ちはあるが、それでもどうなるのか気になるので継続視聴しようと思う。

モブ皇帝(3話)

前回異空間に飛ばされて、3話ではその異空間の話が描かれる。

いや、異空間なのか?正直ノリで見ているので設定がよくわからない。一応タイトルに「多元宇宙」とついてるので別の星でも別の次元でもあり得そうではあるが。どちらにしろなんとなくわかるので別に気にしなくてもいいのかもしれない。

相変わらずよくわからない展開が続く。要素が多いので会話が頭に入ってこない。結局幼なじみのお父さんってどうなったの?という疑問を残したまま、学校での日常生活に配下たちが流入してくるというシーンに進む。設定を把握したほうが面白いのかもしれないが把握したいと思うほど面白くはないので別にこのままでもいいかなとは思っている。

面白くはないけど新しさを感じるから見てしまうというのがある。個々の要素はどこかで見たものばかりだけど組み合わせ方が斬新すぎて今まで見たことがないようなものになっている。「今までに見たことがない」という表現は本当に素晴らしい作品に対して使われることが多いと思うが、本作は決してそんなことはなくカオスという意味で今までに見たことがない。

決して面白くないけど自分はやっぱり見てしまうのだ。自分の場合は予定調和を感じる作品の方が「またこういうやつかよ……」と思ってしまうので見るのがつらくなってしまう。本作は面白くないけど展開自体はまったく読めないのでなんとなく足が向く。なので次回も見るような気がしている。

魔法使いになれなかった女の子の話(3話)

部活紹介などがある回。クルミが魔術研究部に入ろうとするも普通科だから入れないと断られてしまう。入れなくて落ち込んでいるところにマジック研究会の人たちが勧誘してきて入部するという流れに。マジック研究会は七不思議を調査していて魔素が漏れ出る場所を巡るというのが3話の内容となっている。

この作品は展開がゆっくりすぎるような気がする。現時点では魔素が各所で漏れ出ているという情報が提示されているが、それだけだと話の引きとしては弱いように思う。もう少しそのあたりの謎に対して何か強いフックがあれば物語としてもっと面白くなると思うけど、物語の謎を提示する部分が弱いように感じる(正直、その提示の弱さゆえに先の展開があまり気にならない)。

ゆったり見れるという良さはあるけど、七不思議などをもっとストーリーの根幹に関わらせるような描き方をしてくれないとどうにも物足りない。今後そのあたりが根幹に関わってくる可能性は十分にあるが、現時点だとどうにも大きな何かに繋がっていきそうな期待感がない。一応軽く伏線めいたものはあるけど小さくまとまってしまうんじゃないかという不安がある。次回以降ではそのあたりの展望に期待感を抱かせるような展開を見たい。

ただデザインなどは好きなので続きを見るつもりではある。学校内のデザインや作画などはとても良いのでそれだけでも楽しめるように思う。目を隠すタイプの丸眼鏡が好きなのでマジック研究会の部長も好きだ。こういうキャラは最近あまり見ない気がするけど需要ないのだろうか。

星降る王国のニナ(3話)

アズールが王女から命を狙われているかもしれないという情報を知ったニナが、離宮に住むアズールの祖父である太上皇に助けになってくれないかと頼みに行く回。床の星の紋章を踏んでしまったばかりに投獄されてしまう仁菜だが、結局はニナの想いの強さに打たれた太上皇がニナを偽物のアリシャと知りつつも、それを見逃すという展開になる。ラストシーンではアズールがニナにキスをして3話は終わる。

途中までは2人の関係性が良いなと思って見ていたけど、ラストシーンで一気に冷めてしまった感じがする。アズール自身も王子様の身代わりだったという設定は好きで、その情報が開示されるまでは良かったけど、キスをするのがどうしても唐突に思えてしまった。ニナからアズールへの気持ちがどんどん高まっているのはわからなくもないけど、アズールからニナへの気持ちがあまりにも急に強くなった気がしてついていけなかった。もっと互いにじわじわと想いあっている描写を積み重ねてからこういうシーンになるならわかるけど3話は早すぎる。

前回も書いたがこの作品はセリフが良い。繊細な気持ちを拾い上げる丁寧さがあってとても好きだ。なので基本的には次回も見るつもりだけどあまりにも互いの距離が急に近くなっていくなら作品への気持ちも冷めてしまうかもしれない危惧はある。どうなるかわからないがとりあえず次回も期待したい。

魔王2099(3話)

ネット配信を始めた魔王が順調に100万登録者達成し力をある程度取り戻すという流れ。他には勇者とうどんを食べながら話し合ったり、高橋の盗みに力を貸したり、といった展開などが描かれる。

配信を始めて順調に100万登録行くのが面白かった。どうせならもっと配信初期段階の伸びないあるあるを入れて引きのばしてくれても面白かったと思うけど、これくらいうまくいってくれた方が爽快感はあるようにも思う。

魔王とマキナの家を誰かが監視しているというような描写もあり、そのあたりは気になるところ。もしかすると高橋のボディガードを殴ったところも盗撮されていて暴力で炎上するみたいな展開になったりするんだろうか?もしかすると想像以上にネットあるあるを多く描く作品なのかもしれない。

勇者との会話も良かった。永遠に生きる「不死」と限りある命を生きる「常命」は過去に互いを憎み合っていたが、魔王と勇者の話し合いではそれらは互いに自分と違うものを排斥しているだけで根本的な真理は同じだというような話がされていた。それは現代にも通ずるということも魔王は言っていたし、このあたりの心理を描くことが本作の主題なのかもしれない。最初は単なるシュールギャグ作品だと思っていたけど意外と現代的な話で面白いと思わされた。回を重ねるごとに評価が上がるアニメなので次回も期待。

総評とランキング

前回2話の段階では18本のアニメを見て感想を書いたが、今回は3本減ってしまった。切った作品は『MFゴースト』と『るろうに剣心』と『メカウデ』である。

MFゴーストとるろうに剣心に関してはどちらも面白いが毎週見るというよりは後で一気見しようと思ったので切った。メカウデは単純に見る気が起きなかったし時間的にも毎週追うのは辛いと思ったので切ってしまった。今後も何作か着ることになるだろうし、現時点でも「これは続きを見る気しないな……」と思う作品が何作か出てきている。そういう作品も見続けると面白くなる場合があるということは経験的にも知っているが、どうしても見る気力が湧かない作品もあるので仕方ない。幸い、いくつかは絶対に観たいなと思える作品はあるのでそれらは最終話まで見たいと思う。

ちなみに今週のランキングは以下のようになる。

1位:チ。―地球の運動について―
2位:魔王2099
3位:結婚するって、本当ですか
4位:アオのハコ

やっぱり個人的には『チ。―地球の運動について―』だけは別格だった。特に3話は素晴らしく、続きがとても期待できる出来だったように思う。

個人的に2~4位は拮抗している。どの作品も別の面白さがありなかなか優劣をつけるのが難しい。ただ3~4位は通常運転だったのに対して2位の『魔王2099』は前回からさらに面白くなってきたので2位にした。作品のテーマが現代的で面白いと思う。

なぜ4位までという中途半端なランキングになっているのかというと、5位以下は優劣をつけるのが難しいからだ。正直5位以下はそこまでハマらない作品が多い。もしかすると1~4位以外はすべて切ってしまう可能性もあるかもしれない。今後尻上がりに面白くなっていくかもしれないと予感する作品もなくはないが現時点だとやはりハマらない。できれば6話くらいまでは見続けて何とか面白さが爆発することを期待したいと思っているが、やはりいくつかは切ることになってしまうと思う(ただ『モブ皇帝』だけは珍しいもの見たさで面白くならなくても視聴継続するかもしれない)。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集