アークナイツを始めて約3週間の自分が『孤星』を最後まで読んだ感想
※アークナイツイベント『孤星』のネタバレがあるので注意
最近ようやくCW-10までクリアすることができ、『孤星』のシナリオを最後まで読むことができた。なので今回はその感想を書いていこうと思う。
感想としてはとにかく良かった。評判によると初心者向けではないようだが、ライン生命の漫画を読んでいたということもあり、自分としてはちょっとわからない部分がありつつも総合的には楽しむことができた。
テーマの1つとして科学に対する向き合い方というのがあると思っていて、このシナリオではその向き合い方に対する考え方が非常にバランスよく対立させられていたと思う。クリステンや科学がもつ危うげな魅力が存分に描かれていて良かった。よくある話だと科学の魅力に取りつかれた人間を過剰に悪だと描き、それを止める主人公陣営という描き方がされるけど、『孤星』では科学などの好意的な面を描きつつも負の側面も描くという、高度な段階での対立を描いているので非常に納得感があった。サイレンスの「科学とはあらゆる人に真摯に向き合うこと」という考えは絶妙な落としどころだと思う。
世界観の設定もすごいと思う。アークナイツ世界では上空5000メートル付近に阻隔層という壁のようなものがありそれが世界を覆っている。クリステンの両親であるライト夫妻がこの阻隔層に衝突し夢破れ亡くなってしまったという過去があり、孤星ではクリステンがそれを突破するという挑戦が描かれる。この天球があるという設定が非常に面白いと思う。
明言されている部分はなかったと思うけどおそらくアークナイツ世界自体は地球と同じく球状で宇宙には様々な星があるのだろう。ケルシーの夢(夢と言っていいのかわからないけど)ではテラのことを知らないおじいさんが出てきたので別の星にも文明があってそれらも関わってくるという話なんだろうか?(もしかするとテラという名ができる前の過去の可能性もあるけど)
他にもドクター関連でプリースティスという知らない人物が出てきた。このあたりはおそらく本編でもそこまで掘り下げられてなさそうである。バベル時代というのは記憶喪失の前ということでいいんだろうか?このあたりの知識は他の様々なシナリオを読み進めればちょっとずつわかりそうな気がするので楽しみ。
古代文明、宇宙、深海文明(エーギル)、保存者、と設定盛り盛りなんだけど違和感なくそれが1つにまとまってるからすごいと思う。あらゆるSFファンタジーのオモシロ設定を詰め込んだような感じ。『三体』を読んだ時も似たようなことを思ったけど中国というお国柄なのか壮大な話を作るのが上手いと思った。
正直、他にもいろいろ書きたいことがあるけどまだ咀嚼できてない部分もあるので書くのが難しい。メモはあるのでどこを読み返せばいいかはだいたいわかるけど、シナリオ自体が長かったためメモも膨大で読み返すだけでも大変である。重要なエピソードだと思うのでそのうちまた一部読み返そうと思う(分量的に全部読み返すのは難しそう)。
次は『ドッソレスホリデー』かメインシナリオの5章、もしくは『闇夜に生きる』を読もうと思う。コンテンツが膨大なのは嬉しいけど現状まったく終わりが見えないので全体として相当な分量だと思う。