映画『ブルーベルベット』を見たら難解すぎてよくわからなかった話
何となく本を読む気がしなかったので本日は映画を見ることにした。
見た映画は『ブルーベルベット』。デヴィッドリンチという有名な監督が手掛けた作品である。
デヴィッドリンチを見てたら映画通という風潮がある。いや、正確に言うとそうなのかわからないけど、数年前スノビズムをこじらせていた時期に何となくそう思っていた。その時分には「映画通を名乗るならこのくらい見とかなきゃいけない」という謎の使命感がありこの映画を見たと記憶している。
ただその時は退屈すぎて半分寝ながら見ていた記憶がある。内容が意味わからないし話もよくわからない。当時の自分はこの映画を理解するどころか話の筋さえも追えてなかったと思う。
なので今回は寝ずに何とか頑張ってみようと思い視聴を決意。結果としては最後まで眠らずに集中して視聴することができた。
ただ集中して見れたからと言って理解できたかというとそういうわけではない。この映画は非常に難解で今でも腑に落ちない場面がいくつもある。
まず、話の筋からして非常に突飛な内容となっている。父親の見舞いの帰りに人間の耳が草むらに落ちているのを見つけて警察に持っていくところから物語は始まるのだが、そこから主人公が好奇心から不法侵入したり、ハイレベルの赤ちゃんプレイに興じる男が出てきたりと謎の展開が大量に続いていく。
そして最後までその謎の展開が続き、とりあえず事件は解決するけどが「あのシーンって何だったんだ…?」という場面がめちゃくちゃ多い。
例を挙げるなら、最後にドロシーの部屋に夫のドンと思われる死体がなぜあったのかわからないし、黄色いスーツの男もなぜ立ちながら死んでいたのかもわからない。そういった分からないシーンが相当多い。
こういうシーンも映画を何回か見たらわかるのかもしれない。けどそこまで見るほどハマらなかったので気が向いたらまた見るという感じだろうか(多分見ない気がするけど…)。
映画のコンセプトは何となく想像するなら人の生活をのぞき見したときに人間の裏にはとんでもない世界が隠されているという感じなのだと思う。最初のジェフリーがたまたまクローゼットから覗いたときに赤ちゃんプレイの最中だったし、そういう人間の裏には想像もしないようなものが隠されているということを描いているのかもしれない。
ただ過激なものがありふれている今の時代に見るとそんなに衝撃的なシーンでもなかったし自分としてはそこまでインパクトを感じなかった。もしかするとなにかのメタファーとかを読み取れておらず、それにより映画を理解しきれてないだけかもしれないけど、個人的にはそんなに響かなかった感じはする。
ただリンチは他にもマルホランドドライブとかも見たいと思うのでそのうち見る予定。ただリンチの映画は結構集中力を要するので当分は先になりそう。