映画同時視聴の面白さとエヴァQの感想とエヴァ新作の話
最初は完徹するつもりはなかったのだけど、思わずさくらみこ氏(以下みこち)のエヴァ新劇の同時視聴を全部リアタイで見てしまった。
映画同時視聴というのはとても面白いと思う。
コメントもあるので様々な人と感想も共有できるし、何より同時視聴している本人の反応を見るのが楽しい。
前にダ・ヴィンチ恐山さんが逆ストロメリアのシャニマス実況でオタクは初見の人が反応しているのを見るのを面白く感じるみたいなことを言っていたけど、まさにこの感覚と同じで初見の反応は純粋に面白く感じる。
今回のエヴァ同時視聴でも「そこに着目するのか…!」というような意外なポイントでの反応や予想通りの「やっぱそう感じるよなぁ」という反応などがあってとても面白かった。
個人的には配信の中でも同時視聴は一番好きなジャンルといっても過言じゃない気がする。
エヴァという作品自体も同時視聴の題材として良いのかもしれない。
特にQでは最初に自分がQを見たときと同じように困惑してて当時を思い出すような感じを受け面白かった。
前に見たスクールデイズの同時視聴の時や最近見た切り抜き(隈研吾氏の広告が急に出るやつ)の時も思ったけどみこちの反応は思わず笑ってしまう何かがある気がする。
独特のかわいらしい声質から想像つかないような辛辣なワードが飛び出てくるというギャップが魅力なのかもしれない。
まぁ映画同時視聴の話は語ると長くなりそうなのでここまでにしておくとして、久々にエヴァを見た感想を書いていこうと思う。
序と破は以前見たときとそんなにイメージが変わらなかったけどエヴァQだけは前と違った印象を受けた。
正直、「エヴァの世界観」とか「聖書との関連」や「ループしてるんじゃないか説」とかはよくわからないけど、なんとなくこういうメッセージ性があるんじゃないかなぁというのはつかめた気がする。
そのメッセージ的なものを一言で表すとセカイ系的な考え方に対するアンチテーゼなんじゃないかなぁという感じ。
(もしくはセカイ系的な考え方に対するアンチテーゼ)
まずエヴァQという映画は「ネルフ」と元ネルフで結成されたの反ネルフ組織「ヴィレ」(ミサトさん側の組織)の対立が描かれる。
で、自分にはこの構図がネルフ&シンジ(セカイ系貫徹します組)とヴィレ(セカイ系阻止します組)の対立に見えた。
というのもエヴァ破でシンジは綾波を救うためサードインパクトを起こしてしまうわけだけど、そもそもこの構図がそもそもセカイ系っぽい感じがする(ここで言っているセカイ系というのは世界よりも一個人を選択するというような考え方のこと)。
そして序から破までのセカイ系的な選択や考え方を否定するために存在するのがヴィレでありエヴァQという作品なのではないかと思う。
結構感覚的な話なのでなかなか説明するのが難しいし、これだけで伝わるかどうか微妙なのだけどだいたいこんな感じの印象を受けた(カヲルくんの存在はよくわからん…)。
もっというとセカイ系的に現実の物事から目を背けずにもっと現実に目を向けようみたいなことを言いたいんじゃないのかなぁという感じ。
もちろん完全に的外れな気もするし、またみてみると感想が変わりそうな気もする。
まぁこれくらい大雑把にテーマ性とかいろいろ考えるのが映画の醍醐味だと思うので、考察がいろいろできるQ的な作品は結構好きだったりする。
あとこれも自分の恣意的な解釈なのかもしれないけど新作エヴァのPVの最後で「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」と言ってるのもセカイ系とさよならしよう的な感じのこと言いたいんじゃないかと思う(以下の動画)。
なんにせよエヴァの新作見る気なかったけどみこちの配信の影響で見たくなってきたという話で、みこちの新3Dの泣き顔はかわいいという話でした。