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漫画の電子書籍出版が老後の生活を多少は助けてくれるという話

多くの人は年金や貯蓄では足りず、老後も働かないと生きていけない状況になりつつあります。
しかし老後になる前に色々な漫画を描いて電子書籍で出しておくと、それらが老後も地味に毎年数十万円くらい稼いでくれて、老いた後の生活を多少は助けてくれるかもしれません。

人によっては年に100万円以上も稼げる場合もあるかもしれませんが、そこまでは期待しない方がいいと思います。


<しかし普通の販売方法では相手にされない>

ただ、漫画の電子書籍で利益を得るといっても従来のように一冊500円以上の値段を付けて売っても多くの人は消費者に相手にされないのではと思います。
今は作品数があまりにも増えすぎて、有名漫画がなんとか売れているもののそうでない作品は商業連載作品できちんと面白い漫画でさえもかなり販売が苦戦しているのが多い状況です。

何十年後か先の老後は今以上に作品数が激増し、普通の販売方法では多くの漫画は相手にされないでしょう。

しかし

・kindle unlimitedなどでサブスク会員なら追加の出費無しで全巻読めるようにする
・一巻あたり80円以下の破格のセールで全巻を一気買いさせる

みたいな方法ならマイナー作品であっても年間にそこそこのkindle unlimited閲覧数や販売数になり、kinde unlimitedとセール販売の利益の合計で年間で50万円以上稼げる人もわりと出てくるのではと思います。

老化して働くのがかなり辛くなってきた頃に、毎年数十万円勝手にお金が入り続けるというのはだいぶ助かるでしょう。
働く時間を減らしてもっとゆっくり老後の生活を送る事ができるようになります。


<最近は出版社の激安セールがわりと好調>

なかなか売れない漫画を一冊80円以下の激安セールにするというのを最近は色々な出版社がやっています。

最近は徳間書店もリュウコミックスを一冊77円で売るという事を何度もしていますが、やはりセールで販売数が大幅に増加したから繰り返しやっているのでしょう。
私もこのセールの時にリュウコミックスを一気に何十冊も買ってしまいました。
「虫籠のカガステル」とか「KEYMAN」、「ねこむすめ道草日記」はかなり良いおすすめの作品です。全巻一気買い推奨。
リュウコミックスは他にも面白い作品が色々ありました。良いと思った作品は買っておくべき。

1冊80円以下の激安価格でのセールは消費者側ももうあまり深く考えず、少しでも良さそうと思ったら「とりあえず買っておくか」みたいに行動する場合が多いです。
漫画だけでなくインディーゲームなども販売価格を100円や200円くらいの激安価格にすると、「良さそう」と思った物は深く考えず衝動買いする人がかなり多いです。

デジタル商品は販売価格を大きく下げても、販売数が跳ね上がると結局作者に入って来る金も増える事になります。


<「読んでみたい」と思う作品作りを意識する>

kindle unlimitedで全巻読めるようにしたり、一冊80円以下の激安セールにしても全ての漫画が好調に利益を出すわけではありません。

・読んでみたいような内容になっている(漫画のコンセプトや設定の段階で興味を引く作品になっている)
・きちんとクオリティがある

などを満たしておく必要があります。
消費者は自分の興味を引かない作品は安くても買わないし、クオリティが低い作品も同様です。
「趣味で描いた漫画作品」ではなく「商業レベルのきちんとクオリティがある作品」が求められます。

自分の作品がこれらを満たしている場合は老後もしっかりお金を生み出し続けてくれる事になるでしょう。

また、「もっと読者を楽しませる」「より強く読者の心を動かす」という意識を常に持って作品を作る事は、老後に安定して稼いでくれる漫画を生み出す事につながります。
楽しかった作品や感動した作品は高評価のユーザーレビューが自然と増えていき、「評価が高いので自分も読んでみたくなった」と思う人を増やす事につながります。

<自分が宣伝するのはもちろん、他の人にも宣伝してもらう>

老後に電子書籍で稼ぎを増やすには、老後も自分の作品をこまめに宣伝する事はもちろん、「自分以外の人にも作品を宣伝してもらう」みたいなギミックを仕込んでおく必要があります。
自力での宣伝には限界があるからです。

上記の記事でも漫画の売れ行きを増やすための宣伝の大切さについて解説しましたが、

で書いたみたいに、「他の人が勝手に自分の漫画をどんどん紹介してくれる」という仕組みをきちんとコミックの巻末などに仕込んでおくと、kinde unlimitedで読まれる数や激安セール時に買われる数が増えて、老後に稼いでくれる額も増える事になるでしょう。

自分の作品の80円以下セールの時は、kindleのコミックセールを紹介している色々なサイト管理者に連絡を入れると、中にはきちんと掲載してくれてそれで売り上げを増やす事も可能です。


商業連載している漫画家さんにしろ、個人でkindleなどで出している人にしろ、「良い漫画をきちんと作れば将来はその作品達が老後もいくらか金を稼ぎ続けてくれる」というのを意識し、クオリティの高い漫画、読者が読んでみたいと思うような漫画を作るのにしっかり力を入れるべきだと思います。

老後もきちんと稼ぎ続けてくれる作品を作れるかどうかはあなた次第です。
良い作品を生み出すための日々のスキルアップにも力を入れましょう。


高齢になった後も漫画制作ができれば良いのですが、人間は年を取ると脳の働きが悪くなるし、体力も相当低下するしで、それなりのクオリティがある漫画を作れるのは50歳代までと考えておいた方が良いでしょう。
60歳代ではコミックエッセイ系の漫画をのんびり描いて出していくのも良いかもしれませんが。