<知っておくべき>家庭における火事対策 第十二回 消火後に再出火する事もある
家庭での火事を予防するためのシリーズ第十二回。
今回は「消火後に再出火する事もある」の解説です。
現在曽田正人さんが「め組の大吾」という漫画を連載しています。
この漫画とは別に何十年も前に少年サンデーでめ組の大吾(旧版)という漫画を連載していた事があり、その時は消防士を主人公にしていました。
旧め組の大吾版では「火事を消火した後に、時間差で再出火してしまう事がある」というのを扱ったエピソードがありました。
火事が起きた時の初期消火が間に合い被害を抑えられたとしても、実際は燃えた木材の中で火種が燻り続けて、時間が経ってから再び大きな火となって燃え出す事があります。
消火の際はしっかり消火しきるよう意識しましょう。
ボヤですんでも消防署に連絡を入れ、その後にどういう対応をすべきか正しい指導を受けてください。
壁などが燃えた場合は壁の中の電気コードがダメージを受けている事もあります。
その場合は通電しているとコードから再び出火する事があるため、壁が燃えた部屋は壁の向こうの部屋も含めてブレーカーを落としておき、工務店が壁と壁の中の補修をするまでは通電しないようにしてください。
消火後の再出火はバーベキューの炭などでも起きる事があります。
自宅の庭でバーベキューなどをした後に消火が不十分で再出火して火事になったケースもあります。
また飲食店でも炭を扱うお店はスタッフ全員がきちんと炭を消火しきるよう日頃からしつこく指導するようにしましょう。
家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。
<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章
次回:「リチウムバッテリーによる火災をどう防ぐか?」