<未来の話>2030年代のテレビはこんな風に大きく変わっているという話

今から10年後くらいの2035年頃は今みんなが目にしているテレビとは違った形のテレビが家庭に普及している。
それを今回お話してみたい。

最近は液晶テレビのコストダウンと大型化で40インチや50インチのテレビが普及し、場合によっては60インチやそれ以上の大画面テレビを導入している家庭もあるだろう。
画面が大きくなるほど映像に迫力が出るが、これ以上の大きい液晶テレビだと重さの問題があるし、価格も大変な事になってしまう。
薄型テレビを壁に貼り付けている家庭もあるが、画面が大きくなるほど壁の強度が必要になってくる。

でもプロジェクターならプロジェクターのスクリーンは100インチでもそこそこの重さですむので天井から吊り下げる事ができる。
私も昔100インチのプロジェクタースクリーンを長いつっぱり棒で天井から吊り下げていた事があった。万一の落下防止対策もしておいて。

プロジェクターは大画面を実現しやすいものの、「暗い部屋でないと綺麗に映らない」という大きな問題があった。
でもこれは自己発光型のスクリーンというのが今すでに色々開発されていて、「投影機(プロジェクター)を別途用意しなくてもスクリーン単体で発光して映像を表示できるようになる」ので、もう暗い部屋でなくても100インチくらいの大画面で映像を見れる時代がやがてやって来るのだ。
こういう「100インチクラスのスクリーン型大画面テレビ」みたいな商品が2030年の少し前からまずは50万円以上の高価格で登場し、やがて段階的にコストダウンが進み、2035年頃には低価格機で15万円くらいで買えるようになっていると普及がかなり進む事になる。
高級機はスクリーンの巻き取り機能あり、低級機は自分で巻き取ったり開きっぱなし、みたいな感じで。

設置方法はプロジェクタースクリーンと似ているが、こっちはスクリーン下部にバーのような形で演算用のチップやスピーカーを内蔵したり映像入力端子が付いていたり、あるいはスクリーンとケーブル接続する形で映像入力や演算用のボックスを床に設置するという感じになるだろう。

画面解像度は30万円以上の高級機だと8kの縦横2倍ずつの4培、10万円台の低級機だと8k解像度になっていて、AIを使ったアルゴリズムで8kや4k、あるいはそれ以下の解像度のソースをアップスケーリングして表示するという感じ。
画面が大きすぎると見るのに疲れる映像もある(ニュースを100インチの大画面で見ても結構疲れるだけ)ので、「表示エリア変更機能で画面をフルではなく1/4や1/8のエリアで表示する」みたいな機能も搭載されると思う。
8kの100インチスクリーンだと1/4で50インチくらいのエリア(4k解像度)で表示、みたいな。

画面が100インチになると映像の迫力がすごい事になる。
私は昔100インチの画面をかなり近くから見てゲームをしたが、fpsとかキングスフィールド的な主観視点形式のアクションRPGは没入感が凄まじすぎた。
今でこそVRでもっと没入感高くプレイできるが、「画面があまりにも大きくなると、自分がまるでそこにいるかのように錯覚してしまう」という体験を当時してすごい興奮したのを覚えている。
視界の大部分がゲーム画面になると人というのはその中にいるかのように錯覚してしまうのだ。

またゲームだけでなく風景の映像を大画面で映すと、「自分の部屋が別の空間とつながっている」みたいに感じるほど臨場感がものすごくなる。
色々な風景の映像を100インチの大画面で見た時は、部屋が暗い事もあったけどまるで自分がその場所にいるかのように錯覚するほどだった。
家にいるのにあちこち旅行しているかのような気分。

壁にかかっている100インチの大画面にずっとどこかの風景が映しだされているというのも想像してみると楽しそうだと思うよね。
その日の気分によってロケーションを色々変更したり。
「この映像は100インチサイズにあわせて作られています」みたいなのも登場したり。

100インチだと人間を実寸サイズで表示できたりするが、これもアイドルとか芸能人がまるでそこにいるかのように感じられてかなり楽しい事に。
vtuberとかの架空のアイドルや漫画やアニメのキャラも実寸表示に近くなると存在感がすごい。

こういう大画面スクリーン型テレビが2030年前後から登場し、数年かけてコストダウンが進むとその後は一気に普及していく形になる。
液晶テレビによってブラウン管テレビが駆逐されたように、テレビもスクリーン型の壁や天井掛けテレビが普及していくにつれ、「テレビ台の上にテレビを置いて使用する」みたいな古い形のテレビはシェアがだいぶ減っていき、やがては少ししか残らないのではないだろうか。
そういうのはパソコン用のモニターとか狭い部屋であまり大きい画面は使いたくない人用としてだけ残ってしまうとか。
 

またいつか書くと思うが、こういう大画面テレビにAIキャラやAIペットを映してコミュニケーションを取るという生活が2035年頃には当たり前になっている。
サブスク形式で「月に1000円払うと一か月に5種類のAIキャラが使える」みたいになっていて、色々なアニメや漫画のキャラや、オリジナルキャラ、リアル風の人間やペットと好きなように毎日コミュニケーションを取れるようになって、それにはまる人がすごい出てくる。

AIキャラの演算はネット越しのサーバーでやらせたり、あるいはこの頃には100TFLOPS以上のGPUとAI演算用のチップを搭載したPSやXBOX、任天堂ハードも登場しているのでそれに演算をまかせたり。
価格が高くなったゲーム機もゲームをするだけでなくAIキャラの演算補助用としても使えるとかなり売れるようになる。

ソニーやマイクロソフト、任天堂はこういう用途も想定して今後のハードはAI演算用のチップを搭載、強化していくべきだろう。
PS5proは画像の高画質化のためにAI演算に適したチップを搭載するっぽいが、それが今後はこういう用途でより発展したチップがゲーム機やパソコンに搭載されていく事になる。

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