コストコ再販店はリパックした食品の賞味期限や消費期限を元のより短く設定しないといけない

最近コストコで売っている商品を小分けして再販する店が全国各地で増えていってるよう。
コストコ自体は卸業者でもあるので、これについてはコストコ側も特に反対していないらしい。

ただ、これらのコストコ再販店は「食品をコストコから入荷した後、パッケージを開封してから小分けしてリパックしてから売る」という事をしている。
これをやった場合は当然賞味期限や消費期限はコストコの表示の物より短くしないといけなくなるが、果たしてきちんとそれをやっている店はあるのだろうか?

食品工場で働いた事がある人ならよく知っているように、食品工場ではできるだけクリーンな環境で製造したり梱包作業を行っている。
食品につく雑菌の量によって賞味期限や消費期限が大きく違ってくるからだ。
コストコ再販店については以前にテレビでその内部の様子が紹介されていたが、食品を一旦開封してから小分けしてリパックする作業は明らかに食品工場ほど空気がクリーンではない普通の小部屋で行っている感じだった。
作業している人自体は清潔な帽子や手袋をしてはいたが。

コストコで売っている食品の多くはクリーンな工場で製造や梱包作業が行われているのに、それを普通の部屋で開封してリパックすると空気中を漂っている雑菌がいくらか食品に付く事になり、開封前よりその後の菌の増殖具合とかが違ってくるので当然賞味期限や消費期限は短く設定しないといけない。

食品によっては梱包の中でさらに個別包装をしているのもあり、そういう食品の場合は小分けしても問題ないとは思う。
ただ、これらの個別包装商品の中には「内部の個別包装は空気の通りを良くするために微細な穴が空いています。そのため外袋開封後は個別包装があってもお早めに消費してください。」というのもわりとあり、そういう場合は外側の梱包を空けて小分けしてリパックした場合はやはり賞味期限や消費期限が違ってくる事になる。

また食品によっては劣化を抑えるために外袋を閉じる時に空気ではなくガスを注入して封入する物もあり、こういうのを開封して小分けしてからただの空気が入った袋に入れ直して売ると当たり前のように賞味期限や消費期限は短くなってしまう。

コストコ側も再販自体は特に問題視しなくても、「食品を開封して小分けしてからリパックして販売する場合は、賞味期限や消費期限はオリジナルより短く設定してから売ってください」と注意を呼びかけるべき。
放置していると健康被害を起こしかねない。