<知っておくべき>家庭における火事対策 第十四回 EV(電気自動車)や電動自転車の出火
家庭での火事を予防するためのシリーズ第十四回。
今回は「EVや電動自転車の出火」の解説です。
前回はリチウムバッテリーの出火事故について取り上げましたが、EV(電気自動車)や電動自転車、電動キックボードなども同じくリチウムバッテリーを搭載しています。
これらについては
・走行中の出火
・車庫に入れている時の出火による住宅への延焼
の二点を考慮しておくのが大切です。
前回解説したようにリチウムバッテリーは安全機構が何重にも設計されているので実際はめったな事では火災は発生しません。
しかし割合は低くても火災が起きる事はあるので、そのリスクや被害を減らす事をきちんと考えるべきです。
走行中の出火についてはEVや電気自転車、電動キックボードなどの定期的なメンテナンスをきちんと行う事でリスクは大きく減らせるでしょう。
搭載しているバッテリーはきちんと一定年数ごとに新品への交換をしないと劣化したバッテリーがある日突然燃え出して、車内の人が逃げ遅れて死亡したり、電動自転車や電動キックボードで走っている時に衣服が燃え出して全身を大やけどする事になりかねません。
値段が安いからと中古品を買っても、バッテリーについては新品へ交換するのをおすすめします。
車庫にEVや電気自動車、電動キックボードを入れている時に万一出火する場合もあります。
車庫から住宅へ火が延焼しないように車や自転車、キックボードを置く位置を考える(住宅の外壁から離す)、車庫に燃えそうな余計な物を置かない、車庫に消火器を置いておくやその他の対策をきちんとしておくのをおすすめします。
追記です。
この記事を書いて数日後に海外のマンションの自転車置き場で電動自転車から出火し、そのままマンションに延焼して15人も死亡する事故が発生したようです。やはりEVや電動自転車による火事もきちんと気をつけた方が良いようです。
家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。
<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章
次回:「中古スマホや中古タブレットの出火リスク」