新型コロナウイルスの重症化率を下げる発症中の食事の話
記事の見出し画像はみんなのフォトギャラリーから画像を使用させていただきました。
新型コロナウイルスに限らず、風邪や季節性インフルエンザなどもそうですが、「発症中の食事内容によっては免疫の活性をずいぶん低下させてしまい、ウイルスが増殖しやすくなって重症化率を上げてしまう」というのがあります。
今回の記事は、「新型コロナウイルスやその他の感染症発症時はこういう風に食事に気をつけるべき」という内容になっています。
もし今現在自分や家族、知り合いや会社の同僚が新型コロナウイルスなど発症しているという方は是非参考にしていただきたい。
私自身は今はXをやっていませんが、もしXをやっている方でこれを読まれた人は、この記事をXでも紹介していただけたら幸いです。
＜発症中に高血糖になる食事をすると重症化率を確実に高めてしまう＞
令和の時代なのに非科学的な間違った話を拡散する人は未だに多くいます。
特に気になるのが、「風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染の時はスポーツドリンクを飲んだり、inゼリー（ゼリー飲料）で食事をすましたりしましょう」みたいな間違った事を平然と記事として書いているサイトが腐るほどあるという事。
風邪やインフルエンザはまだ重症化する人が少ないのでそのような「かえって重症化率を高める事」を平然と勧めてもまだ被害は少なかったと思いますが、新型コロナウイルスでそのような間違った情報を拡散されるのは死者や重症化する人、長期後遺症で苦しむ人達を増やす事になってしまいます。
「高血糖状態では免疫の活性が低下してしまう」というのは今の医学で明らかになっている事で、そのため新型コロナウイルスやその他の感染症発症中に血糖値を大きく上げてしまうような食事というのは推奨されません。
実際に「高血糖 免疫力低下」で調べると、そのメカニズムをきちんと解説しているサイトが大量に出てくるでしょう。
血糖値が高いと病原体を殺そうとする白血球の働きが悪くなるということと、獲得免疫といわれる病原体に対する抗体の産生能力が落ちることが大きな影響を与えています。
発症中にスポーツドリンクを良く飲んだり、ゼリー飲料を食事の代替にしたり、アイスやお菓子を発症中に食べてしまうというのはいずれも重症化リスクを高める事なので推奨されません。
もちろん糖分は一定量は必要なので最低限は摂取すべきですが、発症中に糖分の多い物を良く飲食して血糖値をどんどん上げていくという事は、「免疫の活性をどんどん低下させてしまい、ウイルスがより増殖しやすくなって重症化リスクをもりもりと上げていっている」という事は一人でも多くの方に是非知っておいてもらいたい。
みなさんもXやその他のSNSで「新型コロナウイルス発症中に甘い物を良く飲食すると免疫の活性が低下して重症化しやすくなる」と繰り返し言うようにしましょう。
テレビ番組や情報系サイトでも。
発症中に必要なのはバランスの取れた食事です。
糖分過剰な偏った食事ではなく、
・ほどほどの糖分
・タンパク質や脂質
・ビタミン類
など、それぞれをバランスよく摂取するような食事構成にすべきです。
たんぱく質やビタミン類は発症中に消費が激しくなり、これが欠乏すると免疫の活性が大きく低下してしまいます。
家族と一緒に住んでる場合はまだ元気な家族が食事を用意したり。
一人住まいの場合は、あらかじめ用意しやすい冷凍野菜だったり納豆パック、魚の缶詰やパウチなどを備蓄しておくと助かるでしょう。
果物はビタミン豊富なのですが最近の果物は甘さ優先で糖分過剰な育て方をしているのが多く、血糖値を上げすぎないよう量を取り過ぎないよう注意を。
「新型コロナウイルス発症中に食欲が大きく落ちて食べずらい」という場合も、だからといって「ゼリー飲料で済ます」みたいにせず、ウイルスときちんと戦うためにビタミンやタンパク質、脂質などもきちんと摂取していく必要があります。
スポーツドリンクやジュースを水分補給として発症中に良く飲む人がわりといますが、度々血糖値を高める事になり、その間は白血球やその他の免疫の活性が強制的に低下させられてしまい、よりウイルスが増殖しやすくなって重症化したり最悪死亡する事、長期後遺症で苦しみやすくなるという事はよく理解してもらいたい。
発症中の水分補給はお茶やお湯などの糖分の入っていない飲料でやってください。
先にも書いた通り、発症中にお菓子やアイスなどを食べるのもNGです。
お菓子やアイスは治ってから食べるようにしましょう。
「発症中も食欲があるからたっぷり食べる」ももちろん血糖値を大きく高めるのでNGです。
＜その他の重症化対策＞
「生きていくためにどうしても働かないといけない」という人はともかく、休みが取れる人の場合はきちんと体はもちろん脳もしっかり休めてください。
発症中に横になってスマホを触り続ける人もいますが、脳を疲労させる事になり、脳が疲労すると確実に免疫力も低下してウイルスがより増殖しやすくなってしまいます。
発症中は体をしっかり休めると同時に、脳もできるだけ休めるのが特に大事です。
症状が軽いからと油断して頭や体を使っていると、そこから急激に悪化していく事もあります。
＜ビタミンDの不足にも注意＞
比較的早く回復する風邪やインフルエンザと違って新型コロナウイルスは長期間寝込んだ状態になる人も多くいます。
その際に気になるのが「ビタミンDの欠乏」という状態。
ビタミンDは感染症での重症化を左右する要素の一つであるため、日頃からきちんと太陽の光を浴びて体内にビタミンDをしっかり作っておくのが大事です。
また発症中も可能なら窓際などで太陽光を浴びる時間を設けたり、あまりサプリメントはおすすめできませんがビタミンDのサプリメントなどで補給すると良いでしょう。
＜体内に入るウイルスや細菌の量が少ないほど感染症では重症化リスクが下がる＞
新型コロナウイルスに限らず他のウイルスや細菌の感染症でもそうなのですが、
体内に入るウイルスや細菌の量が少なくなるほど、免疫がより早く撃退しやすくなって重症化しにくい
というのがあります。
これは未来永劫変わらない感染症の基礎中の基礎です。
暴露量(体内に入る量)が少ないほどその後の細菌やウイルスの体内での増殖速度が低下するというのは全ての感染症で共通して確認できる現象です。
マスクについてはコロナ禍にマスク着用を強制させられて嫌になった人も多いでしょう。気持ちはわかります。
ただ、それでもマスク自体は一定量は体内に入るウイルスの量を減らして重症化リスクを下げる効果が確実にあります。
「マスクの穴はウイルスより大きい」みたいな論調でマスクの効果を否定する人もいますが、マスクをしていると口周辺の湿度がかなり上がってそのマスクの穴が水分でさらに小さくなってウイルスを通しにくくなる事やウイルスに水分が付着しやすくなってウイルスのサイズが大きくなる事、マスクはファンデルワールス力でウイルスを捕らえる力が働く事などで、実際はマスクをしていると体内に入るウイルス量は確実に減るのです。
人混みが多いところなどではマスクをしていると体内に入るウイルス量が減り、万一発症した場合も重症化するリスクをある程度下げる事になります。
また、日頃からきっちり睡眠を取ったり、脳の疲労をためない生活をする事、発症中だけでなく普段の食事でも免疫の活性を高める食事をしたり、適度な運動をして普段の免疫の活性を高めておく事も大事です。
今は新型コロナウイルスの治療薬は三割負担だと15000円から30000円くらいもするという感じになってお金にずいぶん余裕がある人でないと使えない感じになっています。
そのため、今回書いたような「重症化リスクを下げる事」をやって自衛するしかないでしょう。