<知っておくべき>家庭における火事対策 第三回 天井照明が火災の原因になる事もある
家庭での火事を予防するためのシリーズ第三回。
今回は「古くなった天井照明による火災」です。
多くの方は天井照明の蛍光灯は切れた時に交換する事はあっても、照明器具本体はまったく交換せず何十年も使ってしまっているという事をしがちです。
また最近は長寿命のLED照明を設置している家庭も増えてきました。
照明に限らず電気器具は全てそうなのですが、「製造から年月が経つほど火災発生リスクが上昇していく」というのがあります。
メーカーは照明器具にはだいたいの寿命を設定していて、多くの照明器具は10年程度としています。
しかしそれを20年やもっと使い続けると、「突然壊れて灯りが消える」場合もありますが、「突然照明器具から出火しだしてそのまま家が燃えてしまう」も起こってしまう場合があります。
実際に毎年起こっている全国の火事の原因の一つに「照明器具からの出火による火災」もあるのです。
天井照明の交換はそれなりにコストがかかるので交換したくないという気持ちもわからないではないですが、「それで結局火事になると自分や家族の命を失ったり、家の中の物や住居を失う」という事を意識して、きちんと一定期間ごとに照明器具を交換するようにしましょう。
照明器具は電気店で買って個人で簡単に交換できる物もあれば、照明の接続方法によっては個人では交換してはいけない(電気工事の資格のない人がやると火事になってしまう)物もありますので、そういうのはきちんと業者に交換を依頼しましょう。
一般住宅だけでなく、お店の天井照明も古くなった物はそのまま使い続けると出火するリスクがあります。
密集したお店では「特定の店舗の古い照明から突然出火して周辺店舗も延焼で焼失してしまった」という事が起こってしまいますので、商工会の集会などでは古い照明器具の交換を各お店にきちんと指導するようにしましょう。
家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。
<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章
次回:「突然内部から燃え出す炭化火災」