成人が舌小帯を切除した話
この記事はアラサーが舌小帯を受けた話です。
※舌小帯手術は行うとしても幼少期を推奨されており、その効果も重度のものなければ賛否があるようです。ですので、推奨はしませんが、僕は良かったですよという記事です。
決断理由
自分の声に対してコンプレックスを持っている人は多いんじゃないかなと思います。
僕も例に漏れずそんな感じで、舌足らずで滑舌も悪い人間です。
特に「られる」「してる」といった最後にL音がある言葉がうまく言えません。
そこで調べてみると、俳優が舌小帯手術を受けた記事を発見しました。
今年は色々目標立てて頑張っている年なので、手術一つで治るなら受けてしまおうと決断しました。
※実際には成人での手術が必ずしも改善につながるとは言えないようです。
舌小帯ってなんぞや
色々ネットで調べてみると、舌小帯が滑舌に影響を与えている”可能性”があるということでした。舌小帯は舌の下にあるヒダで、舌の動きを制限しているものです。重度のものになると日常生活にある程度不便があるそうです。
度合いは以下のサイトを参照しました。
https://koa-dental-clinic.com/archives/310/
僕の場合は軽度でした。恐らくトレーニングすれば、発声や滑舌は改善するのでは?と歯医者から言われましたが、下顎のすきっ歯部分と干渉して傷つくこともあるし、せっかくなので切ってしまうことにしました。
僕が切ることで起こるデメリットを聞いたときは、ごく稀に起こる感染症のみ説明を受けました。
手術までの流れ
手術が決まるとMFTトレーニングと呼ばれる口腔内の筋トレと舌小帯伸ばしみたいなことを1週間やることになります。
滑舌のためのトレーニングと同じようなもので、舌を動かすことが主なメニューです。
1日3回程度ですが、5分くらいで終わりますし、別のことをしながら出来るので特に苦ではありませんでした。
手術当日
当日は表面麻酔の後、局部麻酔を行い切除となります。
手術自体は10分前後で、僕の場合はレーザーの使用はせず、切除後に2針ほど縫ってもらいました。
もちろん麻酔が効いている上、恐らく舌小帯のみということもあり、一切感覚はありません。強いて言えば舌は自分で上げる必要があるので、そこはきつかったかなと。
手術終了後は痛み止めをすぐに飲んで、終了です。
痛み止め(ボルタレン)のみ処方され、抗生物質等はありませんでした。
帰りがけに舌を動かしたら若干血が滲むような感覚がありましたが、2時間もたてばほとんど出血はなかったと思います。
痛み止めは1錠だけでは麻酔が切れた後に痛みがあったので、2錠目を服用。
食事は舌が痛み出したぐらい(2時間後)に鎌倉パスタでカルボナーラを食べました。食べられなくはありませんが、きつかったです。お勧めしません。
所感ですが、ラーメンのような啜る必要があるもの、大きく咀嚼する必要があるものは厳しいと思います。スパゲティも口から飛び出た部分を吸い込むときに痛みがありました。
チャーハン等なら問題ないかもしれませんが、そんなことより手術時間を夜にして手術前にたっぷり食べることをお勧めします。
18時に2錠目を飲んでから、その日は動かさなければ強い痛みはありませんでした。ですが、喋ることはほとんどできないと思った方がいいです。
説明するのも億劫になるので、現金の所持と、あまり話す必要のないお店に行く方がいいと思います。
手術当日以降
2日目は違和感こそありますが、大きく動かさなければ痛みはありません。
ただ、咀嚼時に痛みがあるので(我慢できる程度ですが)、市販の痛み止めを飲みました。ボルタレンは処方されていますが、強い薬ということで、あまり頻繁に飲むなと言われていましたので。
話す時は舌がもつれる感覚がありますが、初日よりは全然意思の疎通ができるので、気にしなくていいと思います。
また、縫ったところは、糸が少しばかりが気になりますが、本当に僅かです。
また、2日目時点ではあまり舌が以前より上がっている感覚はありません。
手術直後はもっと上がっていたように思えるので、腫れているせいだろうと思います。
また、口を閉じた状態で舌先を後ろに持っていける距離は確実に伸びました。
意味があるのかは知りませんが。
3日目でも舌を上げると僅かに痛みがあります。
歯科医の方曰く、この頃には傷口はだいぶ塞がっているはずなので、MFTトレーニングを行なって良いとのことでした。
鏡を見て舌の高さを比較すると、以前は口を大きく開けた時、半分より下だったものが、半分より上に行くようになっていました。
まだ口を大きく開けた状態で上に着くことはありませんが、MFTトレーニングを続けて経過を見てみたいと思います。
4日目は3日目と同様です。
3日目には気づきませんでしたが、舌を上に上げる程度ではそこまで痛みませんが、前に思いっきり出すとやや強めの痛みを感じます。
恐らく傷口に下前歯が当たっているためです。
縫合糸が歯で切られる可能性もなくはないそうなので、前には出さないようにします。
6日経っても違和感は残ったままです。恐らくこれは縫合糸の影響なので問題はありませんが、舌裏に何かあるという状態は気になると止まりません。
舌を思いっきり上に出すと以前として強い違和感があります。
また、6日目に気づきましたが、鏡で自分の舌を見ると新しく筋というか、舌と下顎をつなぐ肉が出現。
別に癒着したわけではなさそうですが、腫れが治って出てきたのか、舌トレで出てきたのかは分かりません。
ツッパている感じではないので、伸びそうな雰囲気もして、ポジティブな印象を受けます。
1週間経って抜糸をしましたが、ほとんど痛みは感じませんでした。恐らく先生の縫合が上手かったおかげだと思いますが、痛い場合は麻酔もしてくれるそうです。
抜糸後は舌を上げた時のつっぱり感もなくなりますが、舌を喉の方に持っていきながら上に上げるとまだ痛みがあるという感じです。
所感
経過写真は最後に載せます。
まだ2週間も経っていませんが、受けて良かったとは思っています。
もちろん、劇的に滑舌等が改善したなどはありませんが、これから滑舌トレーニングをしていく上で、言い訳がなくなったとは感じます。
また、少なくとも舌の可動域は明らかに広がっています。舌を上げた時に舌小帯が突っ張って痛みを感じることがないということは、結構楽です。
料金自体は3万ちょいと高めです。歯医者によっては保険適用となるそうですが、僕が行ったところは自費診療でした。
冒頭でも書きましたが、あくまでも大人で舌小帯手術を受ける方に向けた記事で、その効果を保証するものでもありません。
とりあえず僕はこういった感じですよという記事でした。
経過写真
口のアップ写真になります。血は出ていませんが、みにくいです。
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