見出し画像

合唱コンテンツまとめ♪

合唱にハマったので作った。自分は特に(ほとんど限定的に)中学・高校時の合唱に興味があるので主に学生の合唱を取り扱う。皆さんも何か合唱に関するコンテンツを見つけたら是非教えてください。まだ見れてないのもあるので随時追加・更新予定(最終更新:2024年11月20日)。各作品の最後に視聴できるサブスクやサイトを記載。


【映画】

田中誠『うた魂♪』(2008)

中学生のとき合唱コンの前に担任が授業で見せてきたんだけど最近見直して感動した。主人公の夏帆が好きな男子に自分が歌っているところの写真を撮られて、こんな醜い顔で歌ってたんだと気づき合唱部を辞める。カメラという(自分を映す鏡としての)機械によって羞恥心を覚え、そこで演者/観客、見る/見られるの視線の関係が浮上するという仕掛けが合唱映画として素晴らしい。中盤のゴリ率いるヤンキー集団が歌う「15の夜」が迫力満載で感動的。(U-NEXT、Hulu)


三木考浩『くちびるに歌を』(2015)

舞台となる島の引力が作用しているのか、出てくる人物がみんな不機嫌で怒ってたり、楽しく生きてないのが最悪だった。合唱コンテンツあるあるではあるけど、これは負の要素が空気を汚染しすぎていてどうにもならない。物語のみに頼るとこうなってしまう、映画のことを何も考えてない典型のような作品。(アマプラ、U-NEXT)

岩井俊二『リリイ・シュシュのすべて』(2001)

女子のイジメによってアカペラで歌うことになるが結果的に良い合唱になる。練習シーンの、歌ってたらいつの間にか日が暮れて真っ暗になってて、担任がああちょっと明かり付けようかって言ったら生徒たちが、え〜まだやるのかよ〜とグチグチ言うところとかすごく良い。「翼をください」ってリリィシュシュのための歌みたいだ。(U-NEXT)

月川翔『センセイ君主』(2018)

浜辺美波の顔芸と演技が凄まじくてクソ泣ける。正確な編集にエキストラの動き。普通にラブコメ邦画の大傑作なんだけど中盤辺りから合唱が。合唱映画ベストであり2018年のベスト。ジュディマリの「Over Drive」って合唱曲の定番なんだろうか。(アマプラ、U-NEXT、DMM TV)


緒方明『独立少年合唱団』(2000)

BL、宗教、テロ等、合唱以外の要素が湿っぽくて重くてフランス映画っぽい雰囲気さえ感じる異色作。スラムダンクみたいに最後の合唱は省略されモノローグで語られて、声変わりという学生の合唱の特権のような変化が狂気の領域に引きずり込んでいく。(Hulu、YouTube)

清水宏『みかへりの塔』(1941)

清水宏も合唱映画撮っとるよ。寮の子供たちが川を作って山から水を引いてくる話なんだけどラストで「蛍の光」を合唱する。声は響いてるのに歌ってる様子は全く映されない。(YouTube)


阪本順治『北のカナリアたち』(2012)

吉永小百合主演。キャストも豪華で気合い入ってそうな大作だけど、過去の回想で進めてく形のミステリーがダルすぎて序盤で見るのやめてしまった。まあ湊かなえ原作だし仕方ない。阪本順治は良い監督なんだがね。企画がね。
(U-NEXT、Hulu)

山下敦弘『カラオケ行こ!』(2024)

なんと主人公が合唱部の部長。良かった記憶があるけどあんまり覚えてない。(Netflix、各サブスクのレンタル)

『ちびまる子ちゃん』(1990)

ちびまる子ちゃんにも合唱映画が!これは観たい。「声が出なくなった大野くんの代わりに歌う杉山くん」って、完全に『独立少年合唱団』(こっちの方が先だけど)。

エミール・アルドリーノ『天使にラブソングを…』(1992)

海外だし学生のじゃないからあまり興味ないけどたぶん世界一有名な合唱映画。海外で合唱となると宗教的な、協会とかでのものになってくる。(アマプラ、Disney+、Hulu)


【ドラマ】

『表参道高校合唱部!』(2015)

転校してきた芳根京子が廃部寸前の合唱部を再び立ち上がらせるため仲間を集めて奮闘する愛と革命の物語。特に3話くらいまでが泣けるし、合宿に行く6話が最高すぎて1人でぶち上がってた。ドラマだから見やすいし、合唱コンテンツ入門として皆に見てほしい。やけにキャストが豪華。(U-NEXT、Lemino、Hulu)

『僕の生きる道』(2003)

ちゃんと全部は見れてないけど、主演の草彅剛の原体験として合唱があって、9話辺りから病気の草彅剛を救うために生徒たちが合唱をやっていく感じ。病院の窓に向かって歌うところ、『表参道高校合唱部!』でも『独立少年合唱団』でも似たようなシーンがあったし、合唱ってやっぱ「病気」とかが主題になってくるんだと再確認。1話で黒澤明の『生きる』みたいな夜に1人でブランコ漕ぐシーンがある。たぶん意図的なオマージュ。(YouTubeで何話か)

『はじまりの歌』(2013)

松本潤主演のNHKドラマ。情報が少ないんだけど今はDVD買うしか見れないっぽい。

『クレッシェンドで進め』(2022)

最近の合唱ドラマ。Huluで見れるっぽいので見たら追記する。面白そう。(Hulu)

『歓喜の歌』(2008)

元は立川志の輔の落語らしく、映画と舞台もあるらしい。

『カエルの王女さま』(2012)

これは学生ではなくママさん合唱団の話っぽいので見ないと思うが一応。

『glee』

海外のドラマなのでいよいよ見る機会なさそうだけど6シーズンまで続いてるのが面白い。なんか主演俳優3人が30代で死んでたり、スタッフも過労死とかで亡くなってる人がいて「gleeの呪い」と呼ばれてるだとか…。
(Hulu、シーズン1はDisney+でも)

【アニメ】


『TARI TARI』(2012)

最近のクレしん映画の監督してる橋本昌和。声楽部を追い出されるように辞めた主人公が合唱部を立ち上げる傍流の闘争。これも「病」の話が。2話で部員がめちゃくちゃ集まるが色々あって結局2人でステージに立つことになり、3話では集まったほとんどの部員が辞めてしまう。めちゃくちゃ速いしキャラがたくさん出てきて複雑。乗馬にバドミントンに合唱以外の要素も豊か。少女が馬に乗って登校する横浜聡子『りんごのうかの少女』みたいなシーンがある。商店街の大人たちも出てきて山田尚子『たまこまーけっと』(2013)を彷彿とさせるが今作の方が天然ボケ感とガチさのバランスが良くて面白いと思う。主人公が快活で仲間を集めていくのも、親と子の物語が交錯していくのも、校長が寛容で、厳しい教頭と対立していくのも、なぜか突然に閉校が決まるのも完全に『表参道高校合唱部!』。
(アマプラ、U-NEXT、dアニメストア、DMM TV)


『川越ボーイズ・シング』(2023)

作画酷いし普通におもんないしで1話見たあと一気に飛ばして最終話だけ見たけど変なキャラめっちゃ増えてて謎の面白さがあった。ネットの評判も悪くて、酷評レビューが目に付く。舞台の方は円盤も出てるらしいから合唱というよりBLの方で売ってるのかも。合唱がそもそもベタな物語を孕んでるから話もベタな方が良いのではと思う。選曲もThe合唱曲というよりミュージカルのそれ。



『日常』

シーズン2のエンディングで毎回違った合唱曲が流れる。本編で合唱はなかったはず…。
(U-NEXT、Lemino、ABEMA、dアニメストア、Hulu、DMM TV)


【マンガ】


木尾士目『はしっこアンサンブル』

なんと『げんしけん』の木尾士目が合唱マンガを描いていた! これも合唱部を作るために仲間を集めていく話。工業高校が舞台なのが良い枠組みになってて、合宿もあるし百合もあるし完璧な合唱マンガ。歌詞がデカいオノマトペみたいにページを占領して、それにモノローグとか普通のセリフも重なっていくので音のバイブスがすごい。木尾士目の作家性なのかオタク的な知識で合唱(や工業的な知識)が語られていく。あとキャラの数もめちゃくちゃ多い。1話見開きのモノローグ「果たして彼の言葉は「歌」を語っているのだろうか?」からしてアガる。そこに出欠点呼の声が重なっていく。

鎌谷悠希『少年ノート』

おもろそう!読んだら追記します!


高橋ユキ『われら混線合唱団』

ちょっと試し読みした感じ、合唱より恋愛要素強めかも。

なんと「合唱マンガ選手権」なるものが密かに開催されていた。四コマだからしょぼいが。


【本・記事】


ガチの方法論。例えば「呼吸」の項目では「正しい呼吸は非常に重要である。各練習は力を抜いた無理のない呼気で始まる。これは最も重要な段階である。なぜならば、自然に、すなわち深く、無理せずにたっぷりと吐くことができる人は、大抵正しい呼吸をしているからである」など。


谷川俊太郎『声が世界を抱きしめます』

谷川俊太郎の合唱講義録。合唱についての対話。「詩っていうのは基本的に集団のことばとはあんまり親和性がないっていうのかな。つまり、歌は合唱になって成立するし、演劇はコロスとか地謡とかいう形では成立するけれども、われわれが書いている現代詩はそういうものにはそぐわないですね」買ってゆっくり読みたい。

永原恵三『合唱の思考』

音楽家、柴田南雄の論。第四章の「合唱の場」は特に読むべきか。「この声の「住まう」空間は、一方で所与の物理的空間であり、他方、人間が「世界のなかにいること」によって形成されている空間、つまり人間が存在することによって「与えられている」空間である。こうした声の「住まう」空間は、声それ自体によって生成されるという、自らによる能動的空間生成の結果であることがとりわけ重要である」


清水敬一『合唱指揮者という生き方』

音楽家の自伝ーエッセイ集的な。影響を受けた本リスト小説ばっかでなんだよって思った。学生の合唱からは離れている。


たまたま何の気なしに読みさしで積んでた蓮實重彥『齟齬の誘惑』を読んでたらほんのちょっとだけ合唱に触れた文章を書いててほんとに嬉しかった。合唱コンテンツディグをしてる時に不意打ちで出くわす奇跡。運命としか思えない。「組織化された複数の声としての合唱は、人類にとって、ながらく至上の媒介として空間をみたすものたりえていた」らしいです。

「合唱部 合宿 日誌」とかで検索すると無限に記事が出てくるんだけど文字数少なかったりつまんないのばっかだから俺に書かせてくれ!と思う。レポートでも写真撮影でもブログ代筆でも手伝いでもなんでもするんでどっかの団体様、俺を合宿に連れてってください…。


【その他の動画】


合唱の動画で1番何回も見てる。ユニゾンが好きで、田淵智也が好きで、純粋に曲も歌詞も良いしうまくチューニングしてるけど完全に田淵のメロディと詞で、超絶好き。「スクールオブロック」というラジオの合唱プロジェクト。俺もそれこそ中学の頃とかよく聞いてた。毎週楽しみにしてた時期もあったかもしれない。MVの素材全部見せてほしいマジで。

リリックビデオも。

震災と合唱。過疎地域の中学生が見れる。

同じ学校の。最後の卒業式がグッとくる。

Nコンドキュメンタリー無限に見てえよ〜。豊かな顔がたくさん撮れてて良い影像。

「服が小学五年生の人が多い」ってコメント通り全員のビジュが神がかってる。

たった4人。「旅立ちの日に」ってやっぱり良い曲だよね。

めちゃくちゃ楽しそうで上がる。俺も混ざりたい。

合唱コン帰りのバスの車内で金賞だと発表するところがめちゃくちゃ良い。

合唱あるあるコント。俺が1番気合い入ってる!ぐらいで歌ってたのにお前ちゃんと声出せって担任に間違えて怒られた思い出がある。確か中学3年の時に指揮者をやって、そこで初めて女子の顔と目をちゃんと見た記憶。ああ、皆こんな顔してるんだーって。好きな人の歌ってる顔をまじまじと見れて変な気持ちになってた。

ゴスペラーズ×高校生合唱部。構成が上手い。

洋次郎のスピーチも良いし、声量と迫力に鳥肌立つ。

「もう何ヶ月も前から、君にずーっと会いたかったんだぜ」から基央全開。

もっと口開いて腹から声出して歌え!ってなる謎動画。誰1人として目に光が灯ってなくてANAの闇が垣間見える。

指揮に合わせて全体が波打っててすごい。普通に良い曲すぎて泣いちゃう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いいなと思ったら応援しよう!