ハワイの恋が終わり苦しみの先に悟りへの道が開けた　１

プロローグ

　私は徳川りさ、ベストセラー作家。

実はまだ本は大して売れてないどころか、まだ処女作を書いている最中なのだけど、そうなる予定だから、もう言っておく。

人はなりたい者になれるし、ほしい物は手に入る。健康にもなれるし、もちろん幸せになれる。でもそうならないのはなぜか？望まないのに病気になってしまうのはなぜか？自分の中に理由があるのだ。

全ては自分で創っている、自分が創造主。

そんな真理が、私にとって五年前までは知る由もなかった。

誰にでも、魂が成長するような出来事が起こる。小さなものなら、毎日起っている。

この３次元で、生きる醍醐味の一つは、過去世から引きずってきた、様々な失敗や屈辱の想念を解消するために、目の前に事柄を現象化して、なぜそれを起こしたか、想像したかを検証し、理解するといった体験を味わうためだ。

元々の自分、肉体を持たない自分の魂を思い出すために。る生まれて産道を通ると記憶が消されると言った過程を経て、生まれた後の、肉体を持った魂が、成長できる機会をたくさん与えられる。

今生でそれに気付くかどうかは、その人が決める事だ。気付かなかった人、解りたくなかった人は、また来世で同じような現象を繰り返す。

私の場合、きっかけは恋愛が終わったことからだった。その辺にいくらでも転がっている出来事だった。この小さなアクシデントを、大きくとらえ、それをチャンスに私はステップアップできた。

今苦しいあなたは、それを見逃さないで。

私のように、軽くなれれば良いね。楽になる方法を私は見つけたよ。

実は今、この点に全てが起こっていて、未来とか過去とかの時間はなくて、それを言い出したらわけがわからなくなるから、とにかく、楽しい方に、興味が湧いている方を選ぶの、今からはじめれば良いよ。

Now, 私の波動は軽くなって、彼のずるさの憎悪、彼への執着が全く無くなった。

彼と別れた直後から文章を書き出していた。それは、重い波動の私を覚えておきたくて。

同じように苦しい思いの人たちにも、私のように楽になってほしいから書いている。

私の体験があったから、あなたの苦しみが私にはわかるよ。同じ道を通って来たのだもの。そして、あなたと私も繋がっているから。

自分を心から愛することが一番先だった。

きっとあなたも楽になる、だってこの話を読んでくれるのだもの。
　　　　　　　

徳川りさ

ホノルルのカカアコパークからのサンセット

私の夢はこの話が映画化されること、ドラマ化されること、そして私が悟ること。誰かの目に留まれたら、多くの心が折れた人の力になれるように。