漫才と歌の異種格闘技戦……それがM-1グランプリと歌唱王

去年のM-1グランプリも歌唱王もなかなかの激戦だったなぁ。
M-1グランプリ2021 ファーストラウンド
(オール巨人・サンドウィッチマン富澤・ナイツ塙・立川志らく・中川家礼二・松本人志・上沼恵美子)
1,モグライダー(マセキ)
「〇〇座の女」(ネタのタイトルも個人的なフィーリングで勝手なタイトルをつけました)
637点(91・93・92・89・90・89・93)
インパクトはなかなかのものを感じましたがこれがトップバッターだとあとのコンビたち大丈夫かなって心配になったりもしました。

2,ランジャタイ(グレープカンパニー)
「風の強い日は……」
628点(87・91・90・96・89・87・88)
意外と富山出身の芸人って破天荒系多いのかな……!
キチンと型を学んだうえで破っていくのが型破りと言うのであって型も何もできてない状態で破るのは「形無し」って言うそうです。
してみると見る人が見ると違いわからないかもしれませんがザ・ぼんちのやってる漫才が型破りでランジャタイのやってる漫才は形無しになるわけね。
でも2020年に優勝したマヂカルラブリーの漫才だって型にはまらない感ハンパなかったしなぁ。

3,ゆにばーす(吉本興業)
「男と女のSNS論争」
638点(89・92・91・91・93・88・94)
そこそこ漫才らしい漫才やってたのでもうちょっと点数入るかなって思いましたがそう簡単にはいかなかったようだ……!

4,ハライチ(ワタナベ)
敗者復活枠
「体を動かさないと」
636点(88・90・89・90・89・92・98)
2人のあの衣装は初めて漫才をやるようになったころをほうふつとさせる原点回帰でありその服装でちょっと新しい感じの漫才をやった……漫才師ハライチとしての物語の新章がスタートしていくのがこれから楽しみですね。
あとR-1ぐらんぷりの決勝でのサンシャイン池崎さんもそうですがナベプロ芸人って誰のあとにやってもインパクト残せるような突拍子もないネタを繰り出すこと多いですね……この順番に彼らが来たからこそにあとにやる人たちが逆にやりやすくなった部分もあったのかも。

5,真空ジェシカ(人力舎)
「1日市長」
638点(90・89・92・94・94・90・89)
和牛がM-1で戦ってたころからそういう部分あったんでしょうけどどうにも演者も見る側の人たちも頭使うような感じのネタはあまり評価されない傾向にあるようで……そりゃあ東大卒の方々はお笑いの界隈じゃ上っていけないわけだ。(おだやかじゃない)

6,オズワルド(吉本興業)
「友だちがいない」
665点(94・95・95・96・96・96・93)
ホントにいろんな面で殻を打ち破ったんだなって感じました。

7,ロングコートダディ(吉本興業)
「生まれ変わりたい」
649点(89・90・93・95・95・91・96)
肉うどん食いたくなってくるなぁ。(苦笑)
メガネの堂前さんは福井県出身……お笑い賞レースで結果を出す福井勢はだいたい嶺南の方出身なんだな……M-1グランプリで決勝行ってオークンチュラウンが嶺北勢芸人の代表になっていかなきゃ……!

8,錦鯉(SMA)
「合コン」
655点(92・94・94・90・96・94・95)
吉本じゃない事務所の芸人で唯一後半にネタやれたコンビですね……去年4位を取った時点で確実に売れ始めてはきてたのにそれでもなお1位にこだわり続けずっと挑戦してきてた……ホントにスゴい執念だなって思います。

9,インディアンス(吉本興業)
「コワい動画」
655点(92・91・93・94・94・93・98)
毎回決勝来てはおバカで痛快な漫才を披露するコンビですが感銘を受けるほどに年々パワーアップし続けられてるのでホントに脱帽します。

10,もも(吉本興業)
「大人になってからほしいもの」
645点(91・90・91・96・95・92・90)
今大会いちばんのルーキーがまさかの大トリ……審査員も全員90点台をつけてたのでなかなか奮闘した方だとは思いますが互いの見た目をイジったくだりが時代的に逆風になっていた部分もあったとも思います。

ファーストラウンドの順位
10位 ランジャタイ
9位 ハライチ
8位 モグライダー
6位 真空ジェシカ
   ゆにばーす
5位 もも
4位 ロングコートダディ
2位 インディアンス
   錦鯉
1位 オズワルド

最終決戦
1,インディアンス
「売れっ子のスケジュール」

2,錦鯉
「猿をつかまえろ」

3,オズワルド
「行列に割り込んできたオジサンへの対応」

最終審査
(オ・錦・錦・錦・錦・錦・イ)
優勝 錦鯉

歌唱王2021 ファーストトーナメント
(咲妃みゆ・HAN-KUN(湘南乃風)・湯川れい子・岡本知高・しらスタ)
Aブロック
・清水夏妃(兵庫県)
曲:「にじいろ」(絢香)
477点(95・96・97・96・93)
ホントに全体のトップバッターとしてイイ感じの熱唱をしてましたね。

・田中なずな(東京都)
曲:「いつも何度でも」(木村弓)
483点(97・96・98・95・97)
もう少し1コーラスガッツリ聴きたかったかな……!

・中原雅史(神奈川県)
曲:「フレンド・ライク・ミー」(映画アラジン)
479点(95・97・98・94・95)
見た目の整ったイケメンがコメディ色の強い曲を歌ったそのギャップが良かったんだと思います。

・中井亮(宮城県)
曲:「アイヤ子守唄」(福田こうへい)
484点(97・97・97・95・98)
演歌歌って決勝まで行くシンガーって意外と平成生まれの若い世代である比率が高いのね……!

・川嵜心蘭(静岡県)
曲:「Wasted Nights」(ONE OK ROCK)
488点(98・98・98・96・98)
ホンットにこの番組は毎年毎年JK勢が気を吐くなぁ……!

勝者 川嵜心蘭

Bブロック
・田中惇平(東京都)
曲:「カイト」(嵐)
477点(96・97・96・91・97)
4年前の歌唱王にも参加していたそうで……僕自身当時はまだ髄膜腫がこびりついてたのでガチで階段を上り下りするステージで戦っていくの厳しいなぁって思ってた時期でしたよ……!

・植城微香(大阪府)
曲:「できっこないを やらなくちゃ」(サンボマスター)
479点(97・97・98・94・93)
まさか弾き語りシンガーが本戦にやってくるとは……のどじまんTHEワールドでも楽器を演奏しながら歌ってたシンガーも何組かいましたがだいたいみんなその楽器だけの音色に合わせて歌ってるとはとうてい思えないんですよねぇ。(おだやかじゃない)

・東亜樹(東京都)
曲:「スイスの娘」(アルプス伝統音楽)
483点(96・97・98・93・99)
アラサーアラフォー世代のおっちゃん的にはよう口まわるなこの娘って感じでドギモを抜かれました。

・平田美貴(鳥取県)
曲:「ベサメムーチョ」(桂銀淑)
486点(96・97・97・98・98)
情熱的なサウンドを響かせておりましたね……!

・平井光司(東京都)
曲:「Uptown Funk ft.Bruno Mars」(Mark Ronson)
479点(97・96・96・95・95)
マジでこのブロック選曲の多国籍感がハンパなかったですね……!

勝者 平田美貴

Cブロック
・山本恵美(北海道)
曲:「炎(ほむら)」(LiSA)
475点(95・96・95・94・95)
ガチで民謡の技術ってあらゆるジャンルの曲に応用できるんですね……!
ハイカラなお着物に身を包んでの熱唱お見事でした。

・榊原裕進(茨城県)
曲:「もう君以外愛せない」(Kinki Kids)
477点(97・97・96・94・93)
正直デュエット曲ってソロで歌ってると若干その魅力がかすんでしまう部分もあるのかな……!

・南出大史(石川県)
曲:「虹」(菅田将暉)
485点(98・97・97・95・98)
念願の歌唱王で魂の熱唱をやって見せた……大会にかける思いの強さはよく伝わりました……!

・藤﨑伊織(福岡県)
曲:「陽のあたる場所」(MISIA)
477点(96・96・96・92・97)
けっこうMISIAの歌を歌ってるようですが歌声と歌唱の雰囲気は久保田利伸寄りだったように感じます。

・島津心美(神奈川県)
曲:「Beautiful」(Superfry)
486点(98・99・97・95・97)
魂の熱唱響かせましたね……2021年の1月にTBSの某歌番組にも出て100点取ってたんだっけ。

勝者 島津心美

Dブロック
・加藤煕章(北海道)
曲:「ドライフラワー」(優里)
490点(97・99・96・99・99)
お坊さんならではの深イイ世界観をうまいこと歌で表現してましたね。

・橋本梨々果(大阪府)
曲「抱いて…」(松田聖子)
480点(97・96・97・92・98)
6度目の正直でようやくつかんだチャンス……しかし490点の壁は高かった……!

・竹本椎捺(神奈川県)
曲:「Butter」(BTS)
490点(98・98・98・98・98)
ダンスしながら歌うんならインカムっぽいやつをつけるのもアリだったような。

・倉舘麻美(青森県)
曲:「Pretender」(Official髭男dism)
488点(98・99・97・97・97)
見た目の感じからも力強い歌を歌いそうな雰囲気をかもし出してましたが感極まりすぎて歌詞がちょっと飛んだのが惜しかったですね。

・下尾礼子(滋賀県)
曲:「踊」(Ado)
494点(99・99・99・98・99)
ここに来るまで原曲はほぼ聴いたことなかったんだよなぁ。(マジか)
最後の最後でホントにヤバくてエモい熱唱が出てきたなぁ。

勝者 下尾礼子

最終決戦
1曲目の点数と合計して競う
1,中井亮
A・Bブロックワイルドカード
曲:「天城越え」(石川さゆり)
485点(98・98・97・95・97)+484点=969点
やっぱり演歌で1位取ろうと思うならこの曲か望郷じょんから(細川たかし)あたりになってきますよねぇ。(偏見がスゴい)

2,加藤煕章
C・Dブロックワイルドカード
曲:「僕が死のうと思ったのは」(中島美嘉)
494点(99・99・98・99・99)+490点=984点
お坊さんがこれ歌うと曲の重みや説得力がだいぶ変わってきちゃうんですよねぇ……!
て言うか今回最終決戦に残った男性陣はワイルドカードの2枠のみなんですね。

3,川﨑心蘭
Aブロック勝者
曲:「パート・オブ・ユア・ワールド」(映画リトル・マーメイド)
491点(98・100・99・96・98)+488点=979点
時間の都合もあってセリフの部分がカットされてたのが惜しかったな……て言うかあの歌詞は劇団四季のミュージカルバージョンのものでは……!?(おだやかじゃない)

4,平田美貴
Bブロック勝者
曲:「愛は時を越えて」(大橋純子)
492点(100・98・98・96・100)+486点=978点
人生と家族の愛が時代を越えてつながっていく感じがとても深イイ感じがしました。

5,島津心美
Cブロック勝者
曲:「Shallow」(映画アリ―/スター誕生)
491点(99・98・99・98・97)+486点=977点
11才の少女の1位をねらっての選曲がこれでよかったのかは若干不安でしたが歌はなかなかのものでした……!

6,下尾礼子
Dブロック勝者
曲:「命に嫌われている。」(ボーカロイド)
494点(99・99・99・97・100)+494点=988点
最後の最後でまた圧巻の熱唱が出ましたが曲の紹介のしかたでもって歌唱王という番組はボカロPの方々を嫌ってるのかなって不安になった部分もありました……!(おだやかじゃない)

優勝 下尾礼子

最初から最後まで全員の熱演熱唱を見てみて思ったのは……M-1グランプリも歌唱王もそれぞれ漫才と歌の異種格闘技戦感がハンパなくあったなぁってことです。
M-1にせよ歌唱王にせよオンリーワンな個性のぶつかり合いがスゴくあったなぁって感じましたもの。
特に歌唱王の方はギターの弾き語りだったりヨーデルとか洋楽,最後の最後ではボーカロイドの曲まで出てきましたしね……!
まるで違いすぎてる個性のぶつかり合いをテレビで見てるとホントにあの世界に一つだけの花って曲の一節を思い出しますね……「それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる? 一人一人違うのにその中でいちばんになりたがる?」ってやつをね。
時々カラオケ大会とか歌合戦的な番組でその曲を歌ってる人を見ると何考えてるんですかねって思ってしまう自分がいます。(おだやかじゃない)
もっともどこ行って何の曲を歌っても1位になれたためしのない僕があれこれ物言いをする権限も資格も何もありませんけどね……!
あとねここ数年はM-1の方の準決勝ではどのコンビが何位で通過したかってのはいっさい公表しなくなりましたが歌唱王の方の最終予選は2019年くらいから毎年そこを1位で通過するのも大会の総合優勝を勝ち取るのもだいたいJKになっていったんですよねぇ……!
歌唱王はJKしか勝たん……何のウリにもならないキャッチコピーというかジンクス植え付けて誰に何の得があるのやら……!
ま,どっちでも決勝の舞台に手が届いてないポンコツの僕は表立ってあれこれ物言いをすることもできませんが2022年の12月ごろにまた漫才と歌の激戦をテレビの前で見届けようと思います……て言うか僕自身も両方の決勝の舞台で熱演熱唱する側になりたい……!
それぞれの決勝を戦ったみなさん,本当にお疲れ様でした……!
m(_ _)m←顔文字違うかな?

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