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キャベツを削りたくなる千切りキャベツピーラー

千切りキャベツが美味しい。
今、夫とわたしの間では千切りキャベツブームが到来している。

いくつか気になるドレッシングを買っておいて、今日はどれにしようかな、とキャベツにかけるドレッシングを選ぶのも楽しい。

冷凍唐揚げをレンジでチンして、横に千切りキャベツを添えるだけで、りっぱなおかずにみえる。

千切りキャベツ大活躍だ。


だけど、キャベツの千切りがうまくできない。
包丁で切るのがへたくそなので、細く切れないし、一定の幅で切れない。

なので、大根おろし器にスライサーがついたやつのスライサーのところで、シャッシャッと削っていた。
これでも、千切りって感じの千切りになる。
でもちょっとやりにくい。

キャベツ用の削りやすいやつとかあるのかな~、と思っていた。

そんなとき、近所のホームセンターで出会ったのである。



キッチン用品のコーナーに、削られたキャベツがふぁさ~っと山になっていく写真が貼ってあった。
そして、このキャベツピーラーが並んでいたのだ。

ほんとにこんなに削れるの…??
キャベツの山の写真の横に、「体験できます!店員にお声がけください」と書いてある。

店員さん…呼ぶ?
そしたら、店員さん、キャベツ持ってくるの?
そして、キャベツをふたりで削る…
ごくり。
すっごく気になる。

でも、店員さんを呼ぶ勇気はなかった。

今持っているスライサーでも削れてるんだから、贅沢なんじゃないの?
キャベツ用のピーラーをわざわざ買うなんて、もったいないんじゃないの?

なんて思っていたのに。


買ってしまった。

シャッシャッシャッ、これくらい削っただけでお皿に乗せる分はできあがり。
だけど、気持ちよく削れるので、どんどん削りたくなってしまう。

シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッ

きゃははは!
声には出さないが、心の中でテンションあがる。

気づけば、ボウルからはみ出すくらいの千切りキャベツができていた。

わたし「楽しくて、いっぱい削っちゃったから食べて」
夫「いいよ」

その日の夕ご飯、わたしと夫は、それぞれお気に入りのドレッシングをかけてキャベツを食べた。
そして、おかわりした。
山のようなキャベツは簡単になくなった。


千切りキャベツは美味しい。
キャベツピーラーで千切りキャベツを作るのも楽しい。

千切りキャベツを食べたくて削っているのか、キャベツを削りたくて食べているのか、どっちか分からなくなってきた。

どっちでもいいか。
どっちもなのだから。




おわり。


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