Photo by yukoyama 20歳のわたしへ 28 とく とくこ 2024年1月8日 23:07 昨日、図書館に本を返しに行くと、すぐそばの市のホールに人が集まっていた。成人式だ。息子と手をつないで歩くわたし。20歳のわたしとは全然違う。手紙を書いたらおどろくだろうな。20歳のわたしへあなたに手紙を書くのは怖いです。今のわたしのことを話したら愕然とするかもしれません。あなたの頭の中はマンガを描くことでいっぱいですね。食うのも寝るのもマンガを描くため。描くために生きてる状態ですね。わたしはもう10年以上前に、マンガを描くのをやめてしまいました。本当に申し訳ない。土下座しても許してくれないでしょう。許すも何も「描かない」ということが理解できないでしょう。だけど、描かなくても生きていけました。大丈夫でした。社会に出て働いて、結婚して、子どもも1人います。5歳の男の子です。あなたはあなたの年の離れた弟を大変かわいがっていますが、自分の息子はさらにありえないかわいさです。ほら、こんなにかわいいです。こっちからみても、あっちからみてもかわいいです。じっと見ていると、見られていることに気づいてニッコリしたり、変顔してくれます。声もかわいいです。「ママにぶつかって足の骨が折れた」と言ってきます。大丈夫?ときくと、「もう大丈夫」と答えます。骨がつながったんだね、よかった、と言うと「そんなわけないでしょ」と急に冷静にツッコミをいれてきます。おもしろさもそなえています。こんなにかわいい息子と出会えたのも、描けなくなったおかげかもしれません。いいこともあったわけです。ストイックなあなたがちょっと恥ずかしくもあり、うらやましくもあります。あなたはあなたのまま突っ走ってください。たくさん描いてください。あなたの描いた作品が今もわたしは大好きです。 未来のわたしより追伸最近noteっていうのでなんか書いてます。文字だけでの表現にチャレンジを始めたところです。なんも分からないところから、また書きます。書いてみたけど、恥ずかしいな。恥ずかしいけど、20歳の自分に希望を持ってもらえる自分にならないといけないな、と思った。おわり。 #書く部のお題で書いてみた ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #手紙 #20歳 #成人の日 #書く部のお題で書いてみた 28