ぽこピーをおもしろがる姿勢 ~豆狸か兄妹か~
こんにちは!
今回の記事では、ぽこピーについて自分なりにおさらいしてみたいと思います。もしよければお付き合いください!
前半の内容:ぽこピーの基本的な情報のおさらい
後半の内容:「兄ぽこ」についてどういう節度で関わっていけばよいのか?
結論:節度はそれぞれ大事にしつつも、とりあえず楽しもう
※ 当初は、ぽこピーを知ったばかりの人向けに「オススメ動画紹介」みたいな記事を書く予定でした。しかし、途中から兄ぽこに関する個人的な考えを語り始めてしまって、それでおしまいにさせてもらいました!
ただ内容自体はおもしろいところがあるはずなので、よければ読んでみてもらえると嬉しいです!
◇
基本的な情報
ぽこピー とは
ぽこピーとは、バーチャルYouTuberの「甲賀流忍者 ぽんぽこ」と「ピーナッツくん」のことです。
二人とも滋賀県甲賀市出身・実家在住で、中の人が実の兄妹であることが知られています。(特にぽんぽこは兄妹であることを隠すつもりがなさそうに見えます)。
事務所に所属していないいわゆる「個人勢(こじんぜい)」でもあります。
主な活動
YouTube「ぽんぽこちゃんねる」で動画更新:週2~3回
YouTube「ぽんぽこちゃんねる」で生放送:月1回ほど
ピーナッツくん楽曲リリース:アルバムやEPを毎年1本リリース
ピーナッツくん音楽ライブ出演:年数回
ぽこピーリアルイベント:展示会、チェキ会、ライブなど
pixiv fanboxにて生放送:月1回
ぽんぽこ、ピーナッツくんの両者とも着ぐるみを所有しており、「ゆるキャラグランプリ 企業・その他部門」でそれぞれ優勝しています。
着ぐるみの中には基本的に本人が入っています。
なお、一度「【実写版】ぽんぽことピーナッツくん」という動画が公開されましたが、これはあくまでエイプリルフールのネタ動画です。
動画に登場しているのはモデルさんたちであり、ぽこピーたち本人はインターネットに顔出ししていません。
◇
ぽんぽこ とは
ぽんぽこは、滋賀県甲賀市に在住する狸と忍者のバーチャルYouTuberです。
2018年2月2日「甲賀流忍者!ぽんぽこだよ!【バーチャルYouTuber】」でデビューしました。
少しおっちょこちょいなところと人情深く優しい人柄が持ち味。ただし身内のピーナッツくんに対しては容赦ないツッコミ役ともなります。
現在「ぽんぽこちゃんねる」の動画編集を全面的に担当しています。
ぽんぽこの好きなもの
たこ焼き
カフェラテ
100均
北海道旅行
ぽんぽこの苦手なもの
豆類や大豆加工食品(特に豆腐)
人前で歌を歌うこと
◇
ピーナッツくん とは
ピーナッツくんは、5才のピーナッツの男の子です。
アニメでは「ピーナッツ星」に住んでいます。動画などでは「原宿出身」だと言い張り続けています。
以下のような複数の経歴をもちます。
自主製作ショートアニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」の主人公キャラクター
「ぽんぽこちゃんねる」の動画や生放送に出演するバーチャルYouTuber
楽曲リリースやライブ出演など音楽活動を行うアーティスト
活動初期(2017年7月~)は完全に「ショートアニメの主人公」で、途中(2018年)からぽんぽこちゃんねるに遊びに来る「ゲスト」となり、いつしか完全に「ぽんぽこの相方」として定着し、今では「音楽アーティスト」としての地位も確立しています。
そうしたいくつかの側面がそれぞれ表れた動画をいくつか紹介します。
①【自主製作ショートアニメ】
ピーナッツくんが活動開始した記念すべき一番最初の作品がこちらです。
登場人物のうち、ピーナッツくんとチャンチョは兄ぽこが演じ、ダークモカチップフラペチコちゃんは兄ぽこの実母が演じてくれています。女性キャラクターの声優を母や妹にお願いしていたんですね。
ピーナッツくん!オシャレになりたい! - 「ショートアニメ第1話「#ハッシュタグ」」
②【ぽんぽこちゃんねる動画】
ぽこピーの人気企画のひとつ、食べ比べです。
ぽんぽことピーナッツくんが各種コンビニから買ってきた「おでん」を食べ比べる動画です。なぜかその晩食卓に並んだ母のおでんも一緒に食べ比べられています。ほっこりしますね。
なお、ぽんぽこチャンネルではピーナッツくんがサムネイルを制作しています。
二人で動画撮影を行い、ぽんぽこは動画編集、ピーナッツくんはサムネイル制作という分担があるようです。サムネイルの表情はピーナッツくんが描いているらしいので、それを見て楽しむのもぽこピーの活動を追ううえでの娯楽の一部になっています。
③【音楽アーティスト】
ピーナッツくんはこれまでフルアルバムを3枚、EPを1枚リリースしています。ピーナッツくんのチャンネルに投稿された楽曲MVのうち、1000万回再生超が3本、100万回再生超が11本という人気ぶりです(2024年3月時点)。
こちらは国内最大級のヒップホップフェスティバル「POP YOURS」第一回公演(2022)という大舞台に出演した際の映像です。
POP YOURS「ピーナッツくん - Roomrunner! (Live at POP YOURS 2022)」
ピーナッツくんの好きなもの
サウナ
中華料理
グミ、ラムネ
炭酸飲料
漫画
◇
兄ぽこ とは
兄ぽこ(あにぽこ)とは、ピーナッツくんを演じているいわゆる「中の人」の呼称です。「ぽんぽこの兄」だから「兄ぽこ」と呼ばれています。ぽんぽこは動画内で「ピーナッツくんのご主人様、いわゆる兄ぽこ」という言い方をよくしていましたし、ファンの間でもこの呼称がもっともポピュラーだと言えるでしょう。
ただし、インタビュー記事などを読む限り、兄ぽこ自身はあくまで「ピーナッツくん」を活躍させたい、自分は裏方に徹したい、と考えているように思われます。
また、ピーナッツくんが中の人のことを「兄ぽこ」と呼ぶことはほぼなく、基本的にピーナッツくんの産みの親として「ご主人様」と呼んでいます。
◇
「兄ぽこ」をどう取り扱えばいいのか
ここが非常に繊細であると同時にすごくおもしろいところだと思います。
自分なりに少し整理してみたいと思います。
一方で、ぽんぽこは(少なくとも活動初期の1~2年間)兄ぽこを引き出すことをおもしろがっていた様子があります。他方で、ピーナッツくんは兄ぽこを動画や生放送で表に出すことを(強く拒絶するほどではないにしても)積極的に行いはしませんでした。
そして、ファンは多かれ少なかれ次のような立場に置かれている気がします。
まず、①本来「VTuberの中の人について公に言及しすぎるのはあまりマナーがよくない」といった規範が少なからずあります。しかし、②ぽこピーにおいては例外的に中の人に関して「兄ぽこ」という名前が与えられ、また上に引用したとおり公式(ぽんぽこ)から兄ぽこのファンアートが提出されており、ぽんぽこは兄ぽこの自作ファンアートを何度も動画に登場させています。そのため、③「ぽこピー」の世界観においてこの規範(=中の人について語りすぎるべからず)の拘束力はかなり弱まっている感があります。
さらに言うと、④ぽこピーの主要な魅力のひとつとして「兄妹としての魅力」が含まれています。これまでの活動や会話などから感じる「兄妹でこんなことやってるのおもしろい、尊い」といった魅力です。その魅力を無理に抑制しなくてもいいんじゃないかなと考えています。
そして、⑤動画や生放送のふとした瞬間にピーナッツくんのキャラが少し崩れ、兄ぽこの笑い声や悲鳴が漏れ出る瞬間を、ぽんぽこと多くのファンが楽しみにしています。
こうした少し特殊とも言える条件の中で、ファンたちはそれぞれに多様な楽しみ方と節度のバランスを維持しています。
兄ぽこかピーナッツくんか
例えば、動画内で激辛料理を食べてしゃっくりを連発しているピーナッツくんの様子を見て(ピーナッツくんはそういう謎体質です)、次のような感想コメントが登場するかもしれません。
「しゃっくり連発する5才児おもしろすぎる」
こちらは「ピーナッツくんが5才児である」という設定に従った感想です。
「兄がしゃっくり連発してる様子を隣で見てる妹はどんな気持ちなんだ」
こちらはピーナッツくんの裏に存在する兄の存在に焦点を当て、ぽこピーを「兄妹関係」として楽しむ捉え方です。
一方では前者のコメントに対して「実際に5才児であるわけがないのだからそうした設定に自分は付き合う気になれない」という人もいるかもしれません。他方では後者のコメントに対して「"ピーナッツくん"というキャラクターで活動しているのに、それを兄に読み替えるのはあまりマナーがよくない」と感じる人もいるかもしれません。
私はどちらの言い分にも理解できるところがあります。しかし、個人的にはこだわりがありません。なんなら、私は両方のコメントを適宜使い分けるタイプです。よりおもしろくなりそうな捉え方を選択しています。
正直なところ、「5才の豆」として捉えるのも「兄妹」として捉えるのも、どちらもぽこピーに対するおもしろい楽しみ方のひとつだと思っています。そういう人は少なくないはずです。
私の認識だと、ぽこピーは「動画を楽しんでほしい」と思って作っているように見えます。なので、こちらとしても全力で楽しもうと思って見させてもらっています。
ファンアート
また、SNSに投稿されるファンアートにどのような人物を登場させるかということについて、様々な組み合わせがあります。
一部の例を挙げると、
ぽんぽこ & ピーナッツくん (狸と豆。おそらく最も動画の世界観と一致したもの)
ぽんぽこ & 兄ぽこ (妹と兄)
ぽんぽこ & 兄ぽこ & ピーナッツくん (妹、兄、ペットの3人組のような)
兄ぽこ (単なる成人男性として)
さらにそれぞれを獣化させたり忍者化させたりなどいろいろなアレンジが加えられる場合もあります。あとは学生化、幼児化などもたまに見られますね。
おそらく、それぞれの人が描きたいものを描いているんだと思います。
描く人も見る人も、絵の好みや節度のラインはそれぞれ自分の中で持っていることでしょう。それが人々の間で不一致することもたまにはあるかもしれません。しかし、どちらかと言えば直接的な争いごと少なく過ごしている人が多いように見えます。ファンの人は好戦的・攻撃的な人が少ない印象です。それはお互い平穏に過ごせてありがたいですね。
描く側は「見せる/見せない」の選択を行い、見る側も「見る/見ない」の選択を行っています。
ともかくも、各々が居心地のいい居場所で楽しく日々を送れたらいいですね。
◇
Just for fun
ぽこピーの二人を追っていると本当に楽しいことが多くて、嫌な思いをすることが著しく少ないです。
私は「娯楽コンテンツを娯楽として消費し続ける」という、生活上かなり重要だと思う事柄に集中して取り組み続けるために、「Just for fun (=ただ楽しむために)」というスローガンをときどき心に呼び起こしています。
あんなにおもしろいことをやっている二人なので、私は彼らを全力で「おもしろがろう」という姿勢で活動を追い続けています。
こんなに楽しい世界に出会えたのだから、もうここではできる限り楽しい自分で過ごそうと決めているのです。
◇
VTuberはタレント業・人気商売の一種だと思うのですが、ぽこピーの二人は私からすれば本当に好感度高いままで走り続けてくれています。
ずっと好きでいられることを可能にしてくれて、気持ちよく応援し続けることを可能にしてくれて、本当にありがとうと伝えたいです。
今回は以上になります。
読んでくれた方はありがとうございました!
おわり