ピーナッツくん2022年活動振り返り ~ピーナッツくんのことわかりたいよ~【ぽこピーアドカレ2022】
本記事は、ikura18さん主催「ぽこピーアドベントカレンダー2022」12月17日分の作品です。
「ぽこピーアドベントカレンダー2022」とは、12月1日から12月25日までぽこピーファンたちが1日ごとに代わる代わる作品を提出していくリレー企画です。ファンメイド作品をぽこピーへのクリスマスプレゼントにしようといったものですね。
なお今回は応募が多く、アドベントカレンダーが2部に増えました。これにより、1日につき2作品提出されるわけですね。
毎日いろいろな作品が出てきて本当に楽しいイベントです。
素晴らしいファンメイド作品たちが続いておりますが、よかったら私の作品も楽しんでいってもらえると嬉しいです!
0. はじめに
こんにちは、とくと申します。
ピーナッツくんを知ったのは2020年12月です。ピーナッツくんとぽんぽこさんのことが大好きです。よろしくお願いします。
0-1. この記事でやること
本記事では主に「ピーナッツくんの2022年の(音楽)活動を振り返る」ことをします。この2022年、ピーナッツくんの(音楽)活動が(それ自体で、またファンたちにとって)どういうものだったかを一つの筋書きのもとで語ってみようと思うのです。
私が本記事で採用する筋書きを簡単にまとめるとこうです。
という筋書きです。基本的にはこの流れで2022年を振り返っていきます。
そして、以上の筋書きはこの記事を貫く一つの「本線」ですが、もう一つ、その下で「伏線」として流れている裏テーマがあります。それは、「ピーナッツくんの活動方針や本当にやりたいことが何なのかを理解したい」という個人的テーマです。さらに、「できるならば、ピーナッツくんの活動方針をよく理解したうえで、その方針と噛み合った推し方をしたい」という思いも結構あります。
本記事は「2022年の振り返り記事」であると同時に、「ピーナッツくんに対する熱烈なファンレター」でもあります。
ぜひともお楽しみいただけると幸いです。
0-2. ピーナッツくんのことわかりたいよ
本題に入る前に私の意気込みを今一度語らせてください。
(いちファンとして出過ぎた真似でないことを祈りますが)、私はこの記事をピーナッツくん3rdアルバム収録楽曲「Walk Through the Stars」という「お手紙」に対する「お返事」のような意味合いも込めて提出したいと思っているのです。それがどういうことかをこの節では語ります。
◇
ピーナッツくんはこれまでいくつものアルバムや楽曲をリリースしてきました。その一部が以下です。
1stアルバム『False Memory Syndrome』(2020年6月30日リリース)(全11曲)
「Expecto patronum!」(2020年12月27日リリース『REWIRE』収録)
2stアルバム『Tele倶楽部』(2021年6月20日リリース)(全14曲)
3stアルバム『Walk Through the Stars』(2022年6月1日リリース)(全13曲)
そんな楽曲たちの歌詞の中では、ピーナッツくん/チャンチョの内向的な気持ち・殻に閉じ籠る様子がしばしば歌われてきました。例えば、
このように外界からの干渉を「うるさい」と拒否し、「どうせこの気持ちはわからないだろ」と内側に閉じ籠っている様子がよく歌われてきたんですね。
しかし、3rdアルバム最後の曲「Walk Through the Stars」では少しポジティブな変化が見られました。
従来のように「どうせこの気持ちはわからないだろ」と殻に閉じ籠るのではなく、はじめて「誰かと繋がりたい」という本音を今回だけは歌ってくれたわけです。
この曲について、KAI-YOUさんのインタビュー記事では次のように語られています。
KAI-YOU Premiumの全曲解説記事を読むとわかるのですが、ピーナッツくんは自分自身を理解してくれる身近な人々に出会えたことで、本音を話してみようかなという気持ちになれたようです。そんなポジティブな変化が「Walk Through the Stars」の歌詞には現れています。
しかし、これに続いてピーナッツくんは次のようにも語っています。
理解者が増えた今でもやはり「マジでなんにもわかってくれないな」と思わされることも多いというのです。
こうした背景を知った今、私のようなピーナッツくんファンが思うことは一つです。そう、
「ピーナッツくん、俺はピーナッツくんのことちゃんとわかりたいよ…!!」
「「Walk Through the Stars」の歌詞にある”ほんとのこと”って何!? "伝わらない心"って何のこと!? ピーナッツくんの本音、真意を俺はちゃんと理解したいよ!!」
という強い思いです。(同じ思いを抱いている方、きっと他にもいらっしゃいますよね)
今年6月に3rdアルバム『Walk Through the Stars』がリリースされてからというもの、私はずっとこの思いを胸に抱いたまま過ごしてきました。
本記事は、そうした「ピーナッツくんのこと理解したいよ」と思いながら過ごしてきた半年間の成果をまとめたものでもあります。
さて、前置きが長くなりましたが、2022年のピーナッツくんの活動を振り返っていきましょう。
1. 2022年上半期(1~6月)振り返り
1-1. 音楽面での大躍進
2022年前半のピーナッツくんの音楽面での活躍は目覚ましく、もはや「VTuber」というフィールドを大きく飛び越えたものになっていました。ごく簡単におさらいしていきます。
まず、(少し年を戻りますが)2021年12月には「刀ピークリスマスのテーマソング2021」が発表され、大きな話題を呼びました。一か月もせずに100万回再生を越え、現在683万回再生されています。
ファンたちの間でも「刀ピークリスマスのテーマソング2021からピーナッツくんを知った/ハマった」という声はよく耳にするものです。
そして、2022年に入ってからの勢いもすごかったです。
2022年2月20日 『ピーナッツくん × Moment Tokyo XR Live ONAKAnoNAKA(オナカ ノ ナカ)』(無料ワンマンライブ)@SPWN(オンライン)
『ONAKAnoNAKA』はめっちゃいいライブでした。特に「SuperChat」のライブ演出はファンの間では伝説級のインパクトを残しました。
2022年3月29日『Heavenly X (ヘヴンリー・エックス)』(3マンリアルライブ)出演 @渋谷WWX
『Heavenly X』は現地行ってないのであまりわかりません。ダイジェスト動画が上がっているのがありがたいです。
当時の個人的な印象としては、「なんか知らないうちに知らないアーティストたちとリアルライブやってる…! ピーナッツくん、今後はそういう感じの音楽活動していくの…?」という感想を抱いていた記憶があります。
2022年5月21日「POPYOURS(ポップユアーズ)」(国内最大級ヒップホップフェスティバル第1回) 出演 @幕張メッセ
『POPYOURS』はこれまでにないほどの大舞台でした。
そんな大舞台でも、「今日は笑われに来たんじゃなくてかましに来ましたからぁ~!」という名言を残し、歓声を上げさせていました。現地では、ピーナッツくんのことを知らない観客が大半だろうに思いのほか歓迎されている空気感で割と会場は盛り上がっており、まったく悪い結果ではありませんでした。
日頃ヒップホップのライブなんて行ったこともないファンたちが多数いたと思いますが、推しのピーナッツくんが出演するからとのことで『POPYOURS』を見に行った人たちは結構いたようです。
個人的にはすごく楽しかったです。初めてピーナッツくんを生で見れたし、ファンたちにとっては馴染み深い「グミ超うめぇ」などの楽曲が、ピーナッツくんのことなど知らなそうな大観客の前で堂々パフォーマンスされているというのは興奮しました。
振り返ってみると、4か月間で合計3公演に出演していますね。すごいです。
◇
そして6月には、第三のフルアルバムがリリースされます。
2022年6月1日 3rdアルバム『Walk through the Stars (ウォーク スルー ザ スターズ)』(全13曲)リリース
今年のピーナッツくんの音楽活動の中で最も重要な作品の一つですね。
西口直人(nerdwitchkomugichan)さんがすべての楽曲のビートを提供しているというのはこれまでのアルバムとは異なる大きな特徴です。
ただ詳しい感想はここでは割愛します。
さらに同月、ピーナッツくんはレッドブルマイク主催の有名なマイクリレー企画「Red Bull RASEN(レッドブル ラセン)」にも招待されました。
2022年6月22月 レッドブルマイク「018 / ピーナッツくん / Watson / eyden / prod. by Gerardparman|Red Bull RASEN」出演
いかにもラッパーっぽい兄ちゃんたちに交じって、鋭い眼光でライトセーバー片手に直立する黄色い着ぐるみのピーナッツくん。「異色」という言葉がこれ以上ないほどよく似合いますね。
◇
2022年上半期のこうした躍進は、これまでピーナッツくんが着実に音楽活動を積み重ねてきた結果だと思われます。
このような活躍もあって、ピーナッツくんは2022年上半期だけでも多くの新規ファンを獲得したようです。
このように2022年上半期どんどんファン層は拡大していくし、ピーナッツくんはまったくVTuberと関係のない謎の大舞台へと想像以上のスピードで羽ばたいて行っていました。
そんな状況ですから、おそらく「どこまで行っちゃうのピーナッツくん」「なんだか遠くへ行ってしまうみたい」といった動揺、寂しさを薄々感じ始めていたファンは私含めて少なからずいたことだと思われます。
◇
そして、2022年春頃、ピーナッツくんの活動5周年を記念したワンマンライブツアー『Walk through the Stars Tour(ウォーク スルー ザ スターズ ツアー)』の開催が決定されました。
2022年7月~8月 ワンマンライブツアー『Walk through the Stars Tour』
「東京公演」 2022年7月4日 @渋谷 Spotify O-EAST
「大阪公演」 2022年7月11日 @心斎橋 BIGCAT
バーチャルライブ 「Walk Through the Stars Tour Final Supported by Moment Tokyo」2022年8月28日 @SPWN
東京公演と大阪公演について、チケット先行抽選が2022年5月8日~5月15日に行われました。
残念ながら私はチケット抽選に落選してしまいました。ピーナッツくんの初めてのワンマンライブツアーに参加できない悲しみは大きなものでした。
当時の私は「落選したのはファンが増えすぎてしまったせいなんじゃないのか」という恨み言の一つも言いたくなったものです。
また、この上半期、私の中では(失礼ながら)「ピーナッツくん、本当にここまで大舞台に引っ張り上げられるほどの音楽的な実力があるのか…?」といった疑念がみるみる膨らんでいったことを覚えています。推しが身に余る大舞台に立って恥でもかく姿はできれば見たくないという怯えの心理もあったと思います。
実のところ、私は単にワンマンライブ落選にキレてただけだったかなとも思うのですが、心がそういう方向に向かってしまったりもしたんですね。
(大好きなピーナッツくんに対してそういう疑いを向けること自体が少し苦しいことですし、そういう感情を持つことで自分が何か「悪い(有害、害悪、厄介)ファン」なのではないか、という自己批判に晒されるのもまたいくらか苦しいことでした)。
しかし、今ではまったく違う考えを持っています。
まず、音楽に関しては、3rdアルバムとワンマンライブを聴いて大きく印象が変わりました。ピーナッツくんの作る音楽はやっぱりいいものだと思います。あと、私自身今年から他のラッパーのライブなども少しだけ見るようになって、かえって「ピーナッツくん、他の一部のラッパーよりもよっぽどしっかりライブパフォーマンスしてるほうだったんだね」と思えるようになりました。盛り上がるし、笑いもあるし、それにラッパーにしてはよくラップを最初から最後まで声出して歌い切りますよね。
次に、ファン層の拡大については単純にファンが増えるのは素朴に喜ばしいですし、SNSにおけるファン界隈や各種イベントが盛り上がるのは単純に楽しいです。
あとは、「自分がピーナッツくんに出会うまでの間、ピーナッツくんの活動を支えてくれていた人たち(=古参ファン)への感謝の気持ち」を抱くようになったことも大きいです。
自分より古参のファンたちへの「これまでピーナッツくんの活動を支えていてくれて本当にありがとう…。そしてその過去の思い出や記録を伝承してくれてありがとう…」という感謝の気持ちを強く持つようになればなるほど、自分自身の存在や未来のピーナッツくんファンたちの存在も快く受け入れられるようになっていきました。
これからは私自身が「これからピーナッツくんを知る人(=新参ファン)たちにとっての『(感謝に値する)これまでピーナッツくんを応援してくれていた人(=古参ファン)』」になれたらな、くらいのことを思うようになっています。
ファン層拡大の流れの中で、自分自身をそういう役割を持っている存在として位置付けてみると、これからファンが増えていくことについてもすっと受け入れられるようになるものですね。
別に何か大きなことしなくても、毎日動画見るだけでもYouTuberにとっては大きな支えになるはずですからね。
1-2. マルチな活動の功罪
音楽活動が好調なのは素晴らしいことですが、ピーナッツくんはこれまで「ピーナッツくんとしての音楽活動」以外にもいろいろな活動に手を出してきていました。2022年振り返りから話が逸れますが、ここで少し他の活動を振り返っておきたいと思います。
ぽんぽことピーナッツくんの活動は5年ほどに及び、その活動内容は多岐にわたります。例えば、自主製作ショートアニメ、ぽんぽこちゃんねるでの動画活動、ゆるキャラグランプリ、楽曲リリース・ライブ、OPENREC.tv (オープンレック)でのゲーム実況など。
それらの中には更新が停滞しているコンテンツもいくつかあり、復活を待ち望む声が頻繁に上がっています。私が特によく耳にするのは次の2つです。
「ピーナッツくんアニメ更新しろ」
「レオタードブタ&ヤギ・ハイレグ復活して」
順番に見ていきましょう。
◇
1-2-①. 「ピーナッツくんアニメ更新しろ」という声
ピーナッツくんの個人チャンネル「ピーナッツくん!オシャレになりたい!」では、活動最初期の2017年から自主製作ショートアニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」が公開されてきました。(現在累計126話)。
しかし、昨年2021年11月23日に公開されたSeason2第44話 「ルーズソックスガールズ」を最後に更新は停滞しています。すでに1年以上更新されていないわけです。
ピーナッツくんのショートアニメは、シュール、ギャグ、パロディ、冒険等いろいろな要素を併せもった独特な世界観・ストーリーに加えて、少し気持ち悪いかもしれないけど不思議な魅力をもったキャラクターデザインなど独自の魅力をもっており、ファン人気も根強いものがあります。
それゆえか、「アニメ更新しろ」などの強い口調がコメント欄に飛び交うこともよくあります。もしかすると、「もともとアニメメインでやってきたわけじゃん」「Season2はまだちゃんと最終話迎えて幕閉じてないじゃん」「サボってるだけじゃん」という思いがあるのかもしれませんね。気持ちはわからなくもないです。
しかし、ピーナッツくん/兄ぽこは「アニメ更新しろ」というファンの声を断固拒否し続けている様子です。せっかくなので関連シーンをいくつかご紹介します。
①アニ目(アニメ目的)ファンの拒否
さっきまで熱い約束を交わし合っていたのに、一転して急激に冷めた反応になっており非常にウケます。
②「もっとアニメ作れ」との誹謗中傷(仮)にデニムくんがキレたシーン
アニメ作ることの大変さはデニムくんもよく知っているようです。
③「YouTubeの活動を通してこれまでに一番辛かったこと。その辛かったことをどのように乗り越えたか」という面接官の質問に対して、「自分以外のショートアニメチャンネルが乱立し、自分以外ばかりが伸び始めて辛かったが、それを乗り越えたのは戦略的撤退」とハッキリ回答しているシーン。
確かにこれは面接企画中のネタかもしれませんが、本心も入っているのではないでしょうか。
実際のところ、ピーナッツくんは活動の中心的な舞台をショートアニメから動画投稿と音楽活動にシフトしていますよね。
④Seanson1の頃アニメ作るのがメンタル的にキツイ時期があったという話が語られているインタビュー記事。
ショートアニメ制作者である兄ぽこ(ピーナッツくんのご主人様)による裏話が聞ける貴重なインタビュー記事ですね。
私個人の立場としては、今のところぽんぽこちゃんねるの動画とピーナッツくんの音楽が供給されるだけでも毎日充実しているので、アニメは作りたくなったときに作ってくれたらいいかなくらいの気持ちでいます。ただ、やはりアニメの世界が永遠に停滞したままというのもどこか寂しいので、また更新してくれると嬉しいですね。
そんなこんなで、これからも「アニメ更新を欲するファン」と「それを拒絶するピーナッツくん」との戦いは続いていくことが予想されます。
1-2-②. 「レオブタヤギハイ復活して」という声
兄ぽこの生み出した世界観には、レオタードブタとヤギ・ハイレグというキャラクターがいます。
レオブタヤギハイはヒップホップユニットで、(はっきり言ってしまうと)「レオタードブタ」の中の人が兄ぽこで、「ヤギ・ハイレグ」の中の人は兄ぽこの音楽好きの友人みたいです。
そんなレオブタヤギハイですが、2020年3月18日に2ndEP「ODIN(オーディン)」がリリースされて以降、2年以上ほとんど音沙汰無しという状態が続いているようです。こちらも復活を待ち望む声は非常に根強いですね。
もちろんピーナッツくんの音楽も素晴らしいのですが、やはりレオタードブタのときに一層顕著になる攻撃的なリリックや激しいライブパフォーマンスには独特のものがあります。あとは何といってもヤギ・ハイレグのラップとビートが抜群にいいので、今のところ他では代わりが効かないんですよね。
しかし、ヤギ・ハイレグはどうやら近年忙しいようで、兄ぽこともあまり連絡を取り合っていない様子です。もう彼らの復活を期待することはできないのかもしれないという絶望感さえ漂っていました。
1-3. マルチに見えるけど、実は1つのことをやっている!?
ここまで2022年上半期をざっと振り返ってきました。
(あえてネガティブな展開にさせてもらいました)。
ピーナッツくんの特徴の一つは、「いろいろなものに手を出すマルチな活動スタイル」だと言えるでしょう。それはファンにとっても刺激的で楽しい反面、かつてやっていたことをやらなくなってしまうことで、ファンの側に「もうやってくれないの?」「またやってほしいな」という渇望が強く残る、という少し悲しい状況も起こっています。
あえてネガティブな言い方をするならば、ファンたちはピーナッツくんのマルチな活動に「振り回されている」面があると言えるかもしれません。
では、そういった状況に対してピーナッツくんはどういう考えを持っており、どう対処してくれるのでしょうか、また私たちはピーナッツくんのことを気持ちよく応援し続けるためにはどういうスタンスで臨めばいいのでしょうか。(この問いには本記事の最後の箇所で取り組みます)。
ここで一つ、これらの問いに関係するピーナッツくんからの(イキリ)コメントを確認しましょう。
興味深いことに「みんなからはマルチに活動しているように見えるけど、ピーナッツくんにとっては1つのことを続けているにすぎない」というのです。
では、その「1つのこと」とはいったい何なのでしょうか?
(私はイキリ回答の裏側にしばしば真意が隠れていると思っています)。
続く第2章ではひとまず2022年下半期を振り返っていきますが、最後の第3章でこの問いに対するそれなりの回答を述べたいと思います。
2. 2022年下半期(7月~12月)振り返り
ここからは、2022年下半期の出来事を二つに絞って振り返っていきます。
一つ目はワンマンライブツアー、二つ目はぽこピー展とチェキ会です。
2-1. Walk Through the Stars Tour
私は東京公演と大阪公演の抽選に落選し、悔しい思いをしていました。
しかし、なんと東京公演は無料生配信してくれました(ただしアーカイブなし)。また大阪公演はぽんぽこがライブ映像を一部撮影し、ライブとほぼ同時並行でTwitterにアップしていってくれたのです。
おかげで、たとえチケット抽選に落選していても、両方の公演をリアルタイムで楽しむことができました。
↓ウォクスタツアー大阪公演の様子。例えば「PetbottleRocket」
もし東京公演も大阪公演もまったく見れなかったとしたらメンタル最悪だったに違いません。しかし、こうした温かいご配慮のおかげで、落選者たちの魂はいくらか救われたのです。本当にありがとう…。
東京公演の生配信があったことは本当に重要でした。これがあるとないとでは、私個人やファン界隈にとっての2022年は大きく異なるものになっていたのではないかと思っています。
さらに、ワンマンライブでは嬉しいサプライズが他にもいろいろありました。
2-1-①. ショートアニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」関連演出
東京公演では、アニメSeason1第16話「眠れないクリスマス」のライブパフォーマンスが行われました。
「ねむれないクリスマス(feat. ジョビルボ松本)」は1stアルバム収録楽曲です。新規ファンをたくさん獲得した状況であっても、ショートアニメの文脈を引き継ぐ楽曲をやってくれるとは…!!
また、ツアーファイナルのバーチャルライブでは、.BEANs(ドットビーンズ)のメンバーたちも立て看板のような仕方で登場してくれて、「後ろでピーナッツくんが声を変えながら代わる代わる歌う」という演出がありました。
彼らにも出番があったのは結構嬉しかったですね。
私は特にデニムくんとオレンジ博士が好きなんですよね。声やキャラがめちゃくちゃおもしろいから。
2-1-②. レオタードブタとヤギ・ハイレグ、2年越しのサプライズ復活
ウォクスタ東京公演では、なんとレオタードブタとヤギ・ハイレグがサプライズ登場してくれました!
2年以上音沙汰無しだった二人が突如スクリーンに登場して生トークし始めたのです。そして、「この2Dモデルを使ってスクリーン越しに生歌でも披露してくれるのかな」と思ったら、その後まさかの着ぐるみ姿でステージに登場!
そのまま「サイコショッカー」「幸せジャンク生活」「ちょっと今日コンプリケイテッド」の三曲を演じました。
私自身、レオブタヤギハイの復活なんて「もう期待しちゃダメなのかな」と絶望しかけていた状態でした。そんな状況で、🐐「そろそろかました方がいいんじゃないですか?」→🐖「まあそろそろ……かますかぁ」と掛け合い、「サイコショッカー」のイントロの鐘がカンカカンカンカンと鳴り響き、勢いよく乗り込んできたあの伝説の2人が「Yeah!レオブタヤギハイレグ!2022ィィ!サイショ!サイショ!サイショ!ヒィィィ!」ですよ。興奮しますね。
「サイコショッカー」の音源では本来「レオブタヤギハイレグ!2020!」と歌われています。しかし、今回のライブではその数字が「2022ィィ!」に更新されたのです。実質的な活動休止から2年越し、今まさにこの2022年に彼らの音楽活動が正真正銘復活したことを象徴する口上でした。血沸き肉躍る興奮があり、私は画面の前で手を叩いて歓喜の声を上げていました。
なお東京公演の「ちょっと今日コンプリケイテッド」はマジでやばかったです。今年イチの興奮がここにありました。
東京公演と大阪公演の約4分のダイジェスト映像が上がっているので、よければぜひチェックしてみてください。
◇
このように、ピーナッツくんはショートアニメの文脈も、そしてレオタードブタとヤギ・ハイレグの活動さえも、このワンマンライブツアーで復活させてくれたのです。
過去を捨て去ってどこか遠い所へ行ってしまうのかと思えば、ちゃんとこれまでやってきた活動を大切にしてくれたんですね。
まるでピーナッツくんが「ショートアニメもレオブタヤギハイも忘れてないよ…!」と伝えてくれているかのようですごく嬉しく感じたのを覚えています。
2-1-③. バーチャルライブ 「Walk Through the Stars Tour Final Supported by Moment Tokyo」エンディング
2022年8月28日、ツアーファイナルとなるバーチャルライブ 「Walk Through the Stars Tour Final Supported by Moment Tokyo」がSPWN(スポーン)で公演されました。1分間のダイジェスト動画があるのでよければ後で見てみてください。
ツアーファイナルは本当に度肝を抜かれるような映像美・演出の数々で、すごく胸がいっぱいになりました。しかし今回は、ライブのメインパフォーマンスに対する感想は割愛し、エンディングについて振り返っていきたいと思います。
◇
アンコール最終曲「Drippin' Life」が終わり画面が暗転したのち、「Walk Through the Stars」のイントロ(「デー デレデレ デッデ」ってギター)と共にエンドロールの映像が流れてきました。
(お手数ですがこの箇所は「Walk Through the Stars」を聴きながら読むとより楽しんでいただけるかもしれません)。
私はこのエンドロールが流れ始めた瞬間から、信じられないほど号泣し始めました。
どうしてそんな急激に涙が出てきたかというと、エンドロールということはこれまでのワンマンライブツアーの制作関係者たちの名前が並ぶということですから、そうした状況を理解した瞬間に「ピーナッツくん、いろいろな人に支えられてここまで来たんだね」という気持ちが溢れてきたからです。
あと単純に曲がいいですよね。一歩一歩着実に前に進んでいくような印象を与えるギターの音色と、どこか繊細さ・切実さを感じさせるピーナッツくんの歌声(兄ぽこの声と近似している)が素晴らしく、胸を打ちます。この曲はピーナッツくんにとっても思い入れある曲だとわかっているからこちらとしても特別な曲だと感じていたので、感極まりました。
5年間に渡る活動、3つのフルアルバムリリース、ワンマンライブツアー、そしてこの素晴らしいツアーファイナルバーチャルライブ…。これまでの活動すべての集大成がこのツアーファイナルであり、このエンディングなのだと感じていました。
エンディング映像には「オシャレになりたい!ピーナッツくん」のキャラクターたちもたくさん登場してくれました。ピーナッツくんはショートアニメという地固めがあってこそここまで来れたんですよね。
また、ショートアニメのキャラクターたちは、兄ぽこ自身やぽんぽこさん(そしてファンたち)が何より愛してきた存在でもあります。
スタッフクレジットというのは下から順番に名前が出てくるわけです。
私は「いろいろな人に支えられてここまで来たんだね」という感情で涙していたものですから、画面に次々と新しい名前が出てくるたびに「この人も…! あぁこの人も…! わぁこの人にも支えられて来たんだね…!」と逐一涙が溢れてきてしまい、どうすることもできませんでした。
ピーナッツくんは、音楽制作活動をこれまでほぼ自分一人のセルフプロデュースで完結してきたと思うのですが、3rdアルバムで初めてがっつり他人と共同制作したわけです。また、ここで流れていた「Walk Through the Stars」という楽曲は、初めてピーナッツくんが「誰かと繋がりたい」という思いを素直に表現してくれた楽曲でもあります。
このワンマンライブツアーでは、殻に閉じ籠っていた青年(兄ぽこ)が一人で地道にショートアニメや音楽を製作してきて、ちょっとずつ理解者や応援してくれる人が増えてきた中で、少しずつ周囲に心を開いて、いろんな人に支えてもらって、星いっぱいに包まれるようなステージで「友達を作りたい/ほんとのことを話したいよ」と素直な気持ちを歌い上げていたのです。そういった背景・ストーリーに思いを馳せると、この「Walk Through the Stars」という楽曲は何倍にも輝きを増して聴こえます。
「Special Thanks おともナッツのみんな」とのことで、どうやら私たちもこのツアーの一員だったらしいです。(嬉しいですね~!)
東京や大阪公演の会場でスマホライトを振っていた人たちは、一層実感を伴って「自分はこのツアーの一員なんだ」と感じられたのではないでしょうか。(ちなみに私も自室から画面に向かって手を振っていました)。
このエンディングで涙したというファンの方は多かったようです。
私もこの節の文章を書きながら何度も半泣きになりました。それだけ特別な思い出なんですよね。
◇
このワンマンライブは、もちろんピーナッツくんにとってもやりたいことの一つだった思います。しかし、同時に何よりもピーナッツくんを応援してきたファンたちのためのものだったとも思います。というのも、これまでピーナッツくんのことが大好きで応援してきた私たちに、これまでの活動のいろんな要素を引き連れた集大成となるライブを見せてくれたからです。マジでめちゃくちゃ楽しいライブでした。
私はこのツアーファイナルを見ているあいだ、勝手ながら自分とピーナッツくんとの間で「気持ちが通い合っているような感覚」を感じていました。ピーナッツくんの「これまで応援ありがとうナッツ。このツアーファイナルをさいごまで楽しんで行ってねナッツ~」という思いと、私たちの「ピーナッツくん大好き! ライブ楽しませてもらうよ! てかツアーファイナルめっちゃすごいね! ずっとめっちゃ楽しいよ!」という思いとが全関係者たちの間で高度に調和し、特別な多幸感で満たされた1時間45分を過ごせていたと思うのです。(かなり気合が入っていたMMT(旧Moment Tokyo)のスタッフさんたちのこともよく思い出されます)。
◇
もしかすると、ピーナッツくんは「捨てる結果まだ過程」(Drippin' Life)と言わんばかりに、このワンマンライブツアーの成功にいつまでも留まることなく、また何か次のステージへと向かうのかもしれません。もちろん、私もそれを楽しみにしています。
だけど、『Walk Through the Stars Tour』はどの公演も本当に素晴らしかったから、その思い出は何度でも大切に思い出させてもらいます。ピーナッツくん、私たちにとっての「思い出すことになるような日」(Young Pixar)を増やしてくれて、本当にありがとう!!心から!!
2-2. ぽこピー展・チェキ会
2022年10月1日、ぽこピー展・チェキ会の開催が発表されました。
「ぽこピー展」では、主にこれまで動画や企画で使用されてきた物品の展示やグッズの販売などが行われました。期間は10月~1月ですが、好評なら追加展示もあるかもしれないとのこと。
ぽこピー展は誰にとっても想像を上回る盛況ぶりで、ファン界隈全体が大きく活気づいたような印象さえあります。
「チェキ会」は、11月に全国3か所で開催された、ぽこピーの着ぐるみと一緒にチェキを撮影できるイベントです。着ぐるみの中にはぽんぽことピーナッツくんのご本人が入っており、ご本人たちと(着ぐるみ越しに)生で会話したり握手したりできました。
チェキ会は参加できた人にとっては至福の時間そのものだったと思います。
◇
恐縮ですが、「ぽこピー展&チェキ会」の感想は別記事で詳しく書いているので、もしご興味ございましたらぜひ読んでみてください。
◇
2022年上半期、ピーナッツくんはVTuber業界外での飛躍が凄まじく、一度はどこかへ離れていってしまうのではないかという不安も生じかけていました。しかし、10月から始まった「ぽこピー展」と「チェキ会」ではそんな不安を払拭してしまうほどぽこピーの二人をよっぽど近くに感じられました。
ファンを喜ばせよう、ファンを大切にしようというぽこピーの思いが伝わってきてとても嬉しかったです。
ちなみに、Red Bull RASENのときのラッパーインタビューでは、次のようなことを語ってくれていました。
どんどん飛躍してビッグになっていく路線よりは、連絡取りやすいVTuber仲間や温かいファンたちがいるVTuber業界の方で地に足つけてやっていきたい、というようなスタンスが感じられます。
個人的にはすごくいいと思いますね!(いや、ラッパー的な活躍もどんどん見せてほしいとは思っていますけどね)。
3. ピーナッツくんというキャラクターを愛するスタンス
3-1. 兄ぽこインタビュー「インターネットストリートを体現する」
本記事では、「ピーナッツくんの本音、真意、活動方針とはどのようなものなのか」「『マルチに見えるけど1つのことをやっている』というときの『1つのこと』って何?」などの問いを立ててきました。
この問いに取り組むにあたって、渡りに船といった具合に存在してくれているのが、KAI-YOU Premiumで連載されていた「『兄ぽこ』インタビュー VTuber個人勢としての矜持と未来」というシリーズです。全4回あります。
第1回「甲賀市で、妹と、VTuberで生きていく」 (2019/03/27)
第2回「VTuberは文化か、ビジネスか」 (2019/03/29)
第3回「自信と、焦燥と、「現場」という閾」 (2019/12/16)
第4回「「インターネットストリート」を体現する」 (2020/01/09)
このインタビューシリーズでは、ピーナッツくんのご主人様である「兄ぽこ」がとても興味深い考えを赤裸々にたくさん語ってくれています。兄ぽこがいかによく考えてぽこピーの活動をプロデュースしていってくれているのかということがわかり、尊敬の念が生じます。また、本記事で取り組んでいるように、「ピーナッツくんの活動スタンスをよく理解したい」という場合にはすごく参考になります。
大変ありがたいことに、KAI-YOU Premiumの記事については、コピペやスクショを貼らない限りは会員限定部分に触れてしまう感想を書くことも基本的に大丈夫とのことなので、少し記事内容に触れた感想を述べさせていただきたいと思います。コピペにならないよう多少表現を言い換えさせてもらいますので、ぜひとも未読の方にはKAI-YOU Premiumの記事にアクセスして、兄ぽこ自身の言葉を読んでもらいたいと願っています。
◇
まず、「ピーナッツくんが取り組んでいる『1つのこと』とは何なのか」という問いに関わる(と私が思っている)兄ぽこの考えを見ていきます。
これまで複数のKAI-YOU (Premium)記事で語られてきたピーナッツくん/兄ぽこの考えの一部を私なりにまとめてみるとこうです。
インターネットの中でもとりわけ「YouTuber」「VTuber」というフィールドに焦点を合わせた上で、「VTuber」「ゆるキャラ」「ラッパー」などのカテゴライズにこだわらず、ただ「ピーナッツくん」というキャラクター自体をこのインターネットの世界でみんなから愛される存在にしていきたい、と。
私は兄ぽこの考えをこのように読解しました。
やっと回答の箇所になります。
ピーナッツくんが「僕にとっては1つだけどみんなにはマルチに見えるんだろうね。(早口)」といったときの「1つのこと」とは、もしかするとこうしたプロジェクト(=枠にとらわれずただキャラクターとして愛される)のことだったのではないでしょうか。
これが正解かはいまいちわかりませんが、一つの有力な回答の候補にはなるのかなと思っています。
3-2. 創造と破壊。遠回りの路地。先行きは見えない
ピーナッツくんは、ショートアニメをやっていたかと思えば、ぽこピーとしてVTuberデビューして動画投稿するようになり、そうかと思えば今度はVTuber業界を飛び出してヒップホップ業界で頭角を現していきました。(けどやっぱりVTuber業界のファンたちの元に戻ってきました)。
こうした流れを踏まえたうえで、さらにピーナッツくんの考えを掘り下げていきます。
いくつかピーナッツくんの言葉を引用します。
「【ラップバトル】MCぽんぽこ vs ピーナッツくん」 (2019/06/02)
一度積み上げたキャリアから離れてすぐ次のステージへと移行する様は、まさに「創造と破壊」かもしれませんね。
このあたりの文脈を踏まえて、3rdアルバムの「respawn」の歌詞を見るとなかなか感じ入るものがあります。
どこを取っても心に深く染み入るものがあるのですが、特に最後の「遠回りの路地」以降はメロディも相まってすごく胸を打ちますよね。
ピーナッツくんは、大半の人たちが歩む「最短距離の大通り」ではなく、他の人たちが通ろうとしない「遠回りの路地」を歩んでいるのです。
そんな遠回りの路地にはいったい何が待っているのか、どんな道を歩むことになるのか、おそらくピーナッツくん/兄ぽこ自身さえも十分な見通しが立っているわけではないのかなと思います。
2ndアルバム収録楽曲「Peanuts in Wonderland」では次のように歌われています。
活動者本人でさえ先行きが見えない状況ですから、ファンの側はなおさらピーナッツくんの不透明な行く先をいくらか不安定な気持ちで見守るしかないところがあるかもしれません。
しかし、冒険の過程は不安が付き物だとしても、何か一つ山場を越えてみれば結果オーライだと思えることもよくあります。
例えば、2022年11月26日「【深夜ドライブ】マイヤン、峠越えてみた。【滋賀 比叡山ドライブウェイ】」という動画を見てみましょう。ピーナッツくんは比叡山の山頂でぽんぽこから「どう? VTuber5年やってきて」と聞かれ、滋賀の夜景を見ながら次のように答えています。
また、『Walk Through the Stars Tour』のキャッチコピーは次のものでした。
さらに、ツアーファイナルのフリースタイルでは次のようにラップしていました。
おそらくピーナッツくん/兄ぽこは、初めからこのような道のりを計画していたわけではないのでしょう。しかし、後になってみれば「曲がりくねりあったけど、結局上のぼってたな」「すべてが繋がってる気がする」などと帳尻合わせることも可能になるものです。
「自主製作ショートアニメの主人公 → 古参めのVTuber → ゆるキャラグランプリ王者 → POPYOURS出演ラッパー」という前代未聞の経歴は誰も想像できなかったことでしょう。
そして、今後はどの枠にもとらわれないインターネットストリートにおけるアイコンとしての「ピーナッツくん」というあり方を目指しているというのです。結構応援しがいのある活動者だと思いますね…。自主製作ショートアニメの登場人物だったはずのピーナッツくんというキャラクターが、現実の幕張メッセでラップしたりするようになるなんて…。振り回されたりもするかもしれないけど、むしろその変化に必死で食らいついていきたいなという風に思います。
ここで「PetbottleRocket」から希望に溢れた歌詞をひとつ引用します。
結構勇気づけられますね。
3-3. 自然体でファンから愛されるという理想
あともう一つ、兄ぽこインタビューの内容に触れさせていただきたいと思います。
兄ぽこは、自然体でいることを大事にしながら、ファンを大切にして、ファンからも愛されるというあり方が理想的だということをぽんぽこさんとよく話しているそうです。
たとえピーナッツくんの創作分野や活躍の舞台が移り変わろうとも、そういう活動者としての大事なポイントを押さえていてくれるのならば、きっとこれからも信頼して応援し続けることができるのではないかなと思います。
兄ぽこインタビューは、そういう安心感・信頼感を与えてくれるものでもありました。
それに、この理想はすでに実現している面が大いにある気がしますよね。例えば最近の百均、旅レポ、サウナ、街中華、サッカー同時視聴あたりの企画は、おそらく素で好きなもの(自然体)が人気コンテンツになるという好循環だと思われます。
また、ファンを大切にしてくれているというのは、今年一年だけ見ても十分に伝わりました。本当に素敵な活動者さんだと思います。
3-4. 「あのみんなシートベルト締めといてください」
次の動画をご紹介させてください。
これは今年の一番初め、2022年1月1日に上がった動画です。
【宣言】2022年のぽこピーは○○をします!(2022/01/01)
このような目標を宣言し、動画の最後は次のように締められます。
ピーナッツくんからは新年早々「みんなついてこれるゥ?」との煽りがあったわけです。1年経った今振り返ってみると、正直目まぐるしい変化についていくのは結構大変でしたね!!笑
ライブめちゃくちゃやってくれるし、リアルイベントも各地で開催してくれるしで、もうすっごいじゃないですか。非常に充実した一年になりました。
そんな一年だから、ピーナッツくんはワンマンライブツアー期間中の生放送で次のような注意喚起(仮)をしてくれていました。名シーンです。
ヤバいライブぶちかますから振り落とされないようにしといてね、といったことを言っているのでしょう。
ピーナッツくんのイキリに関して思うのは、兄ぽこの矜持を「ピーナッツくんのイキリ」というポップなフィルターを通して表現してくれている場合が少なからずあるのではないかなということです。私はピーナッツくんのイキリの奥にある兄ぽこの矜持を読み取りたい…。そういう思いがあります。
もちろん、イキリ芸に対するぽんぽこさんのリアクションがおもしろいというのもありますが、そういう深読みをしたくなるという点でもピーナッツくんの「イキリ芸」は大好きですね。
3-5. ありがたきぽんぽこちゃんねる
本記事ではピーナッツくんにフォーカスしたため、残念ながらあまりぽんぽこさんについて取り上げることができませんでした。
しかし、もちろんのこと、ピーナッツくんが伸び伸びとクリエイティブに取り組むことができているのも、ファン界隈が常に活気に満ちているのも、おそらくぽんぽこちゃんねるの日々の動画投稿のおかげという部分が大きいです。私自身、ぽんぽこちゃんねるで上がる動画が大好きで、日々の中心的な娯楽になっています。
この点に関する兄ぽこからぽんぽこへの感謝の気持ちは、KAI-YOU Premiumの次の記事ではっきりと書かれているので、ご興味ある方はぜひ読んでみてください。
あと、ぽこピーの活動に関しては、いろいろな方針がぽんぽこさんとの相談の上に成り立っているようですね。ピーナッツくんの自主製作ショートアニメのコンセプト自体がぽんぽこさんからのアドバイスを受けてのものだったとの情報もあり、実は初めからピーナッツくん/兄ぽこのストーリーにはぽんぽこさんが不可欠だったのかもしれません。
本当に素敵なご兄妹だと思います。これからも二人の元気に活動する姿をたくさん見せてほしいです。動画や音楽、それ以外何でも、あらゆる活動を楽しみにしています!
4. さいごに
ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。
4-1. ピーナッツくんファンのみなさんへ
私は結構いろいろなことに踏み込んだかもしれませんし、途中ネガティブなことも言ったと思います。
もちろん、別にそんなインタビュー記事読みまくったりしなくても、日々の動画さえ追っていればぽこピーのことは十分に好きでいられると思います。だけど、もしピーナッツくん/兄ぽこのことをもっと深く知りたいという情熱が湧いた際には、その情熱に応えてくれるだけの充実した記事が、あなたに読まれるときを待ってたくさん存在してくれています。KAI-YOUさんはありがたいことにめちゃくちゃぽこピーのことを記事にしてくれています。KAI-YOU Premiumには10日間無料体験もあるので、ぜひとも「兄ぽこインタビュー」だけでも読んでみてほしいです。
また、ファンのみなさんには「ピーナッツくんのマルチな活動に、がんばって/楽しみながらついていき、ピーナッツくんがどういう道を歩んでいくのか一緒に見守っていけたらいいですね」というメッセージを届けたつもりです。しかし、これが何かファン界隈や個々人(そしてピーナッツくん)に窮屈な影響を与えないことだけ祈っています。私は、私がピーナッツくんのことを気持ちよく好きでいられるための筋書きを用意しただけにすぎない、という面もあるからです。私が書いてきたことに共感してもらえたらもちろん嬉しいですが、それ以外の道も常に十分確保されていることを願います。
4-2. ピーナッツくんへ
ピーナッツくんへ、3rdアルバム『Walk Through the Stars』は素晴らしいアルバムです。この記事を書くにあたってめちゃくちゃ聴き込んだこともあって、このアルバムを一層大好きになりました。これからもピーナッツくんの作る音楽を楽しみにしています!
私は何でも真に受けまくるタイプなので、イキリ発言や、「Walk Through the Stars」の「伝わらない心を」「ほんとのことを話したいよ」などの歌詞をすごく真剣に受け取りました。正直、一人で突っ走りすぎて全然見当違いなことを言ってたらどうしようという不安もありますが、とりあえず自分がアクセスできる情報の範囲内で、自分なりにピーナッツくんの諸活動に真剣に向き合ってみました。
どうかこの贈り物を喜んで受け取ってもらえると嬉しいです。
4-3. 謝辞
ikura18さん、このような機会を与えてくれてありがとうございました。
もう学生時代が終わったのに、こうして自分のやりたいことに全力で取り組むことができて、すごく生きがいを感じました。
また、私が「1万字って長いですかね」とツイートしたときに「More!」と言ってくれてありがとうございました。非常に勇気づけられました。
結局、そこから一週間で2万3千字に増えちゃいました。読む側の負担を考えると申し訳ないとも思います。
また、東京公演の様子を撮影したツイートを使用させてくれたあひゃさん、ありがとうございました!
最後に、Twitterなどで私の執筆過程を見守り、応援してくれた方々にも非常に感謝しております! ありがとうございました!
◇
みなさんよいクリスマスを!
おわり
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