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不動産オーナー探訪記 第25話 レジデンス・ビルディングマネジメント

不動産のオーナー訪問の第25話は手堅くRBM社(レジデンス・ビルディングマネジメント社)を取り上げてみようと思います。この会社の探訪は難しかったです。

なぜならば、マンションシリーズでファンの多き秀和シリーズの話をしない訳にはならずなおかつ業界にワタクシよりもよっぽど秀和に詳しい方も多きオーナーになります。

難しい題材ではありますが、まずはRBMの紹介をしてゆきましょう

会社概要と業態

1990年「レジデンス管理株式会社」
1993年には秀和株式会社より分譲レジデンス管理・ビルディング管理部門の全業務の譲受けるというのが当初の大まかなスタートになります。

まずは手堅く沿革を紹介していきます。

会社の沿革とオフィスビル

2000年 第2銀座ビル 取得
2001年には 「レジデンス・ビルディングマネジメント株式会社」へ社名変更します。

2003年に複数のオフィスビルを取得し、2011年にはRBM京橋ビル を竣工します。
2015年には賃貸レジデンス事業もかなり手掛けており、5棟の新築賃貸向けレジデンス物件を竣工させます。

2016年 新東高建物株式会社を子会社化
2018年には、800 Figueroa 取得と海外向けの物件取得にも力を入れています。

オフィスビルのシリーズについて

オフィスビルのシリーズは90年代に於いては秀和からの管理引き継ぎをしたビル中心に運用運営しておりますが、同社が開発に力を入れてきているのは2000年代になってから本格的に多角化している模様。オフィスビルに関して00年代は既存のビルの取得、10年代から取得と開発をバランス良く両立していますね。

2003年以降の初期物件
・東八重洲ビル 取得
・虎ノ門3丁目ビル 取得
・RBM芝パークビル 取得
・茅場町タワー 取得
・RBM築地スクエアビル 竣工◯
・紀尾井町パークビル 取得

2010年以降の物件
・浜松町交差点ビル 取得
・RBM京橋ビル 竣工◯
・新川アネックス 取得
・茅場町ファースト 取得
・RBM築地駅前ビル 取得
・TOP浜松町ビル 取得
・RBM銀座ビル 竣工◯
・RBM神田ビル 竣工◯

管理物件からの取得や新築物件の竣工など手堅く行っております。

特に2000年代中期では、新築の賃貸レジデンス、その後は海外物件などに移ってきている印象です。

バブル期の不動産デベロッパー秀和

さてここまでが前段といったところでしょうか。やはりRBM社を語る上で外すことができないのは秀和との関係性になります。

秀和は1957年(昭和32年)に小林茂が従業員5人で旗揚げした不動産会社で、東京都心を中心に多くの賃貸ビルを建設したほか、「秀和レジデンス」のブランド名でマンション開発を行った。
いわゆるマンションデベロッパーです。

秀和レジデンスとは

オシャレな青い屋根に白い外壁塗装のデザインは誰が見ても秀和とわかるそのデザインにおいて今でも多くのファンがいます。また当時のマンションデベロッパーはいかにも秀和な外観を持つマンションを多く建設していました。

それだけ秀和のブランドやデザインが一般のニーズに合っていた時代だったのではないでしょうか。今でも秀和マンションについては下記のようなマニアWEBが作成されています。

特に青山に建った1号マンションである秀和青山レジデンスは芦原 義信氏の設計によるものであり高度経済成長における日本の分譲マンションの先化がけとなって華々しくデビュー。

秀和の手掛けたオフィスビル

秀和の手掛けたオフィスビルとして今でも語り継がれているのは芝パークビルです。通称軍艦ビルともいわれている今でも現存するオフィスビルです。

日活の子会社が保有していた港区芝の日活アパート跡地を秀和が買い取り開発を手掛けようとするのですが、アパート住人の立ち退き交渉に手間取り、11年後の1980年に着工し、1982年に「芝パークビル(秀和芝パークビル)」の落成にこぎつけた。

その後、芝パークビル

このビルは幾度の好景気不景気を乗り越えており所有者が何度も変更になった中々ドラマがあるオフィスビルとして有名。
ビルのスケールも当時桁違いで900坪の1フロアオフィスをA館とB館に分けており1フロアあたり1,800坪の巨大ビルである。低層型にも関わらず最大級のフロア面積が持てます。

芝パークビル

その後バブル崩壊を経て秀和は社名を「山城」に変更した後、保有するビルを全て売却したうえで解散したとのことになっているが、オフィスビルは一式をすべて現在のレジデンス・ビルディングマネジメント社に引き継いでいる。

同社が手掛ける近年のオフィスビル

さて、そんな同社が近年手掛けるオフィスビルは重厚な仕上げのオフィスビルが多い。老舗企業などに好まれる外観をしておりエントランスや共有部の仕上げにこだわりがある模様だ。

もちろん近年では土地の取得が難しい側面もあり地形が良いとは云い難いエリアでの開発となっている。

フロア形状やオフィスの作り方には努力の跡が見られる仕上げがなんとも涙ぐましい努力もしている。難しい土地を企業努力で補い一つのオフィスビルとして完成させている。

また同社はオフィスの稼働率が高いことも特徴のうちの一つだ。

企業概要

企業名:レジデンス・ビルディングマネジメント
創立 :1990年
所在地 :東京都中央区新川1丁目27番7号
代表者 :代表取締役 酒井 政美

業 種:不動産開発事業、オフィスビル事業、レジデンス事業 他
主な賃貸オフィス:RBMシリーズ、芝パークビル 他

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現在の代表、酒井氏の経歴


主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます