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不動産オーナー探訪記 第17話 立飛企業
最近あんまり書けていなかった不動産探訪記。不動産の大家さんって本当にたくさんの歴史があるんですよね。
それこそ○○地所や○○不動産なんていう老舗はよくよく見られるのですが、隠れた名(迷)不動産オーナーや、本職そっちやったんかい!?というような面白い企業
もしくは2代目オーナーや3代目オーナーでガラッと運営体質を変えたりとかなり面白いのが不動産オーナーです。
さて今回は、「立飛企業」・・・読み方わかる方は多分八王子か立川在住の方なんじゃないかと思います。
ちなみに読み方は たちひきぎょう です。
立川の土地の4%持ってるらしいです。
時代が時代なら大名です。もう一度言います立川の大名なんです。
企業概要・業態
この立飛企業。前身は航空機メーカーである立川飛行機株式会社になります。設立は1924年に、石川島飛行機製作所から立川飛行機株式会社に商号変更。
元々は月島の方の会社だったのですが、その後立川に移転しています。これは第二次世界大戦前ですね。移転の理由は立川陸軍飛行場がこの地にあり、航空機開発や納入に便利からという歴史的な事情が大きいです。
その後終戦を迎え、1955年立川飛行機株式会社から立飛企業株式会社に商号変更しています。
実は戦後まもなくの時期、不動産業は行っておらず、電気洗濯機や軽三輪車などの開発、販売を行っていました。この辺は航空機の技術開発が元になっており、その後もカーヒーターや昇降機の開発などをしていました。
この時は戦後の成長を支える電気製品や工業製品の会社だったんですね。
同社が不動産業にいく大きな転機は戦後の米軍に接収されていた土地が変換されていくことが大きいです。1973年より順次敷地がアメリカから返却を受けていきます。これによって不動産の開発を躍進していくことになります。
その後は不動産業で立川を中心にオフィスビルなどを運営する不動産業として運用しており、2011年には立飛ホールディングスを持株会社としてホールディングス化し子会社・グループ会社各種をまとめています。
保有状況や運用ビル
所有物件棟数は100棟を越えています。その大きい割合を占めるのが立川界隈の倉庫ビル、店舗、工場などです。
事務所の割合としては約20%(19%)というような構成になっています。約90年の社歴を誇り、敷地面積も広大です。
立飛ビルというシリーズ名称のビルを運用しており立飛ビル1号館~7号館までありますし、保有している建物の殆どを立川市内で運用しているという特徴があります。
モノレールの最寄り駅である「立飛駅」も同社の名前から由来するものであり立川エリアを象徴する地主企業であることが伺えます。
主なオフィスビル運用としては上記の立飛ビルですが以下のような商業や倉庫もあります。
・MFLP立川立飛
・タチヒビーチ
・アリーナ立川立飛
・ららぽーと立川立飛
・GREEN SPRINGS
・保育園 赤とんぼ
ロジスティクスで三井不動産とのMFLP立川立飛を共同プロジェクト。そして同じく三井不動産とのプロジェクトでららぽーと立川立飛があり。立川の広大な土地と大資本とのコラボレーションも比較的手堅いです。
また、栄町エリアにオフィスビルを、西エリアには物流倉庫のほか作業場や配送センター等をおいておりエリアごとのゾーニングも綺麗に行っている印象です。
企業概要
企業名:立飛企業
創立 : 大正13年
所在地 :東京都立川市栄町六丁目1番地
代表者 :村山正道
業 種:グループ及び自社所有不動産開発、新事業推進、宅地建物取引業
主な賃貸オフィス:立飛ビル1号館~7号館他
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