移転/ファッション通販のSHOPLISTを運営するCROOZがオフィス移転
ファッション通販 SHOPLIST.com by CROOZ の企画、開発、運営し、その他複数の企業を束ねているCROOZがオフィス移転を決定した。現在は大崎の大崎ガーデンタワーにオフィスを構えており、移転先は恵比寿になる予定である。
会社概要と業態
CROOZは創業から今に至る中で5回以上もメイン事業を転換しながら成長してきたベンチャー企業である。
創業は2001年5月になり、設立当時はモバイルコンテンツの受託開発事業と人材ビジネスを主軸として営業を開始していた。ウェブドゥジャパンという社名でスタート。
その後、2004年以降はWEBの本格的な開発にも着手しモバイル端末用のロボット型検索エンジン「CROOZ!」開発、併せてモバイル広告事業も開始する。
この2004年時点においては携帯端末の転換期でもあったのでモバイル用の検索エンジンの需要は少なかく、早すぎる登場ともいえる。
2007年ジャスダックへ上場、2009年にクルーズ株式会社に社名の商号変更。
同社の成長の軸は次第にソーシャルゲームプロバイダーへの事業へと転換していく。2010年代の前半までは「神魔×継承!ラグナブレイク」「アヴァロンの騎士」「HUNTER×HUNTER バトルコレクション」などを運営するが、その後2010年代後期からは同社は「SHOPLIST」へと事業を集中させていく
CROOZの移転遍歴
CROOZは急成長や度重なる企業の統合やグループ化によってオフィス移転を頻繁に行っていた。設立から上場までの期間は主に麹町エリアにて同社は本社やサテライトオフィスを構えていた。
・東京都千代田区麹町5丁目4番地 セタニビル 6F
・東京都千代田区麹町5丁目4番地 KY麹町ビル 7F
その後成長期にはオフィス、拠点をまとめて住友不動産のオフィスに移転した。
・東京都千代田区二番町5番地1 住友不動産麹町ビル 6・7F
その後に、六本木ヒルズ森タワーへと本社移転を果たしている。
・東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 38F
この間は同社にとっても苦境もあり、一時期は六本木ヒルズ内で減床を行っている。その後、2018年10月にオフィスを六本木ヒルズ森タワーから当時新築のオフィスビルであった住友不動産大崎ガーデンタワーへと移転をすることとなった。
・東京都品川区西品川1-1-1 大崎ガーデンタワー 20F
移転背景と目的
同社は第一回目の緊急事態宣言頃から、リモートワークを全面的に導入して業務を進めており、インフラ設備や制度の整備、業務改善を進めたことにより、少ないオフィス面積であっても十分に業務を遂行できる環境になったという発表があった。
これにより、本社オフィスについては面積を必要最小限にし、より利便性の高いエリアに移転することを目的としていると記載がある。
以下CROOZ社のリリースに
オフィス家賃削減額総額は、2022年3月期は約2,000万円弱、2023年3月期につきましては、約1億円前後になる予定でございます。
同社の移転予定は2021年12月である。2022年の3月期までは大きな減額インパクトは出ないが2023年3月期には1億円前後の減額となる見込みである。
移転予定のビルは恵比寿SSビル。同じく住友不動産の運営するオフィスであるが、立地やアクセス面では大崎よりも駅近のオフィスビルである。賃借面積は明らかではないが概ね200坪程度という話がある。
恵比寿SSビルは三菱商事ファッションとグループ会社が1棟で賃借しているが住友不動産田町ビル東館に移転することが明らかになっており1棟でビルの空室が出てしまう模様である。2次空室の埋め戻しに力が入っている。
同時期に恵比寿ガーデンプレイスをはじめとした大型ビルの募集も出ており同エリア内での誘致合戦が予測される。
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主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます