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怪獣と戦う
ナレッジワークHRでは、週次定例の冒頭5分程度でアイスブレイクがてら僕から「Leader's memo」という小噺をしています。
マネージャーのメッセージというほど大層なものではなく、いちビジネスパーソンとしての軌跡やそこで育んだ価値観を共有して、少しだけ自分を知ってもらおうという取り組みに5分だけ付き合ってもらっています。
社内外にも少し自己開示の範囲を広げてみようと思い、ライトにnoteにも収めていきます。
#1は『怪獣と戦う』というテーマです。
怪獣と出会う恐怖
僕は今までDeNA,ナレッジワークと、非常に強烈な個性や熱量をもった方々が集まる組織で働いてきました。懸命に働いているつもりではありますが「絶対にこの人には敵わない」と思ってしまうほどの人物と出会っては、絶望に近い気持ちになることもあります。
そしてそういった方は時には「一緒にいるだけで怖い」と思うほどの周りを焼き尽くすような熱を持っており、逃げ出したくなります。
僕は、何度も逃げ出したことがある気がします苦笑
一方で、自分自身が大きくジャンプアップ出来たと思う時期は、必ずこの"怪獣"たちと向き合い、戦いを挑んだときです。逆に、引いてしまった先には、成長もなければ、自分自身を認めることもできませんでした。戦いもせずに逃げたときには随分惨めな気持ちになるものです。
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だから、怪獣と向き合う姿勢とコツを自分自身に言い聞かせながら過ごしています。自分がどう自分をマネージしているのか、少しご紹介します。
自己決定のマインド
"怪獣"とはすなわち、強烈なビジョンと牽引力をもつリーダーでもあります。彼らは目的に強烈な責任感を抱いているがゆえに、自分で決めないと気が済まない性質を持っています。
どんどん物事を決めて無理にでも周囲を巻き込もうとするので、周囲の人間は「どうせあの人が決めるんでしょ」と自分の選択権をどんどん委ねてしまいます。
周囲は知らぬうちに主体性を失い、他人依存のマインドへと傾いていき、あっという間に惨めさと苦しさの泥沼へと陥っていきます。
ただ、自律性および自己決定感というのは人が活力をもって活動する上で失ってはならないものです。『モチベーション3.0』(著:ダニエル・ピンク)において、人の意欲の源泉は自律性・熟達・目的と記されています。"決める自由"を人間が渇望していることは民主主義の歴史が物語っています。
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他人依存のマインドから自己決定のマインドへ、自身のためにも自身を律する必要があります。何より、実は"怪獣"たちは、僕たちに自己決定のマインドであるように強く望んでいます。彼らは同じ熱量でぶつかりたいのです。
怪獣と戦う3つの備え
ただ、心粋だけではろくに戦えず、むしろ大きく傷を負って恐怖が増していきます。戦う上での備えが必要で、僕は傷つきながら3つの備えを意識するようになっていきました。
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一つでも怠ったときは、勝負開始5分でノックアウトして翌日まで起き上がれなかったと、様々なシーンを振り返って苦い記憶が蘇ります...
特に最悪を想像しておくことは重要です。
僕は先行して準備をして、自分としてはここまでは絶対に主張しようと勝負に臨んだ上で、出し尽くしてそれでもまったく太刀打ちできなかったらどう撤退するかまで想像します。
最悪を想像してそれを上回る最悪が起きた場合は、よくそんな災害が起きるものだと逆に感心してしまうぐらうには、想像しておきます。
『給料もらっているんだから恥くらい掻け』
自己決定のマインドで臨んでも、3つの備えを尽くしても、それでも"怪獣"たちの腕力に振り回されることもあります。
結局、自分なりに納得いく備えをしてそれでも太刀打ちできなければ、それは清々しいほどの自分の実力不足です。自分の実力不足でしかなければ、これから成長していく以外に選択肢がないし、清々しいものです。
僕は新卒で入社したDeNAの創業者の南場さんがよく新卒や若者達に「給料もらってるんだからさ、恥くらい掻こうよ」と言ってくれていたことを思い出します。
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死ぬわけじゃない、誰かに殴られるわけでもない、結局僕らが"怪獣"たちと向き合うときに恐れているのは自分の弱さと向き合う恥ぐらいのものです。
厳しいようで、とても温かい言葉だなと今は感じます。
この話をしたらチームメンバーから「徳ちゃんも僕からしたら怪獣なんですが...」と言われましたが、僕なんてまだミニラぐらいのものです。
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本物の怪獣は、本気の熱量と行動で組織や事業を、ひいては社会を動かしてくれています。彼らがいるからこそ、世界はより良くなっている。
たくさんの怪獣たちと出会って、いっぱい恥を掻かせてもらえることに頭の片隅で(笑)感謝しながら、日々を過ごしたいと思っています。
スライド資料
元々、怪獣だと僕が思っている方々の写真を掲載していましたが、怒られそうなので削除して掲載いたします。
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