エルヴィス・プレスリーの もみあげ が長い理由!
こんにちは、浜松市天竜区佐久間町の オールディーズが大好きな理容師の 乗本和男 です。
昨日のXに投稿した質問には、エルヴィス・プレスリー の もみあげ のことを書いてみたんです。1940年代、50年代の前半は、もみあげ の長さって、普通の人が多かったですよね。僕はもみあげを普通の長さに カットする時には、耳の前で動く顎の骨を基準にカットして、もみあげ の長さを決めています。
今でこそ色々な もみあげ の長さや形がありますが、当時のアメリカでは、PTAがうるさく、子供たちの自由を強く奪っていたんですよね。ですから、皆んな右に倣えではないですが、同じ形、同じ長さの髪型が多かったみたいです。
50年代は、まだ黒人の差別も強く、黒人独特の文化は白人の中に、あまり取り込まれることはありませんでした。そんな文化を取り込み、白人の ティーネージャー に紹介したのが、エルヴィス・プレスリーなんですよね。だから彼の真似をどんどん当時の若者はしていったんです。
その1つに 長い もみあげ があるんです。エルヴィスは、子供の頃は父親がなかなか仕事にも就けづ、貧しい暮らしをしていました。だから黒人が住む貧しい地区に住んでいたんですよね。そんなこともあり、さっき書いたように、黒人の文化を早く取り入れた白人なんです。
そんな若者のヒーローが もみあげ を長くしているのって気になるじゃないですか。それにはこんな理由があったんです。エルヴィスのお父さんは、なかなか安定した仕事につけませんでしたが、青果市場のトラックドライバーをやっていたんです。
お父さんがトラックで仕事から帰ってくると、そのトラックにあるラジオを聴いていたんですよね。きっとそのラジオから流れるサウンドは、ほとんど黒人の音楽だったでしょうね。
そんなエルヴィスは、お父さんたちのようなトラックドライバーに憧れ、自分も大人になったら、なりたいと思っていたんです。そしてその憧れのトラックドライバーが、もみあげを長くしていたんです。それを真似ていたんですよね。
当時としてはあまりやる人がいなかった ポンパドール を高くしたり、黒人が好んだダボダボのスーツを着たり、腰を捻って歌ったり、セクシーな声で歌ったり・・・。本当に当時の世界観から、逸脱したスーパースターだなって今でも感じています。
今回のポストした問題の答えは、「トラックドライバーの真似をした」でした。当たった方おめでとうございます。また参加してくれたら嬉しいです。