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福祉美容師としての仕事は、技術ではなく、幸せを提供するということです。

こんにちは、浜松市天竜区佐久間町の オールディーズが大好きな理容師 乗本和男です。

先日、静岡市で福祉理美容士の認定講習会に行って、2日間の充実した講習会を学び、30年間も介護施設でヘアーカットをして来ましたが、気づかなかったことを教えていただきました。そして自分が訪問理美容へ行く大切さが改めてわかりました。

今までも僕は、介護施設や個人の家に訪問理美容に行っています。その時にいつも心がけているのが会話なんです。施設に入居している方や、個人宅にいる方は、身体が不自由で、ほとんど外のことが分からないんですよね。

健常者の時には普通にできたことが今はもうできない、だから外の状態がどんな風になっているのか、とても興味があるんです。そしてその会話をきっとお客さんは楽しみに待っていてくれるんですよね。

施設に入居している認知症の方も、話せば色々なことが分かるんです。そんな人には、いつもそのお客さんが聞きたがっていることを、前回の時に把握しておいて調べてくるんです。

やはり1番気になっているのが地元の状態です。お客さんが若い頃は賑やかかった町が、今ではどうなっているのか、もちろん昔と今と混合しての話になるのですが、よく聞かれることんなんです。

そんな話をしながらヘアーカットすると、お客さんは自分が若かった頃の話をいっぱいしてくれます。その話を聞くことで、お客さんも声に張りが出て、とても良い雰囲気で仕事ができるんですよね。

もちろんチンプンカンプンなことを話して、お互いに笑って楽しい時間をつくる方が多いですね。僕たち福祉美容士がヘアーカットすることで、幸せな時間を感じてもらえる。

これからも福祉美容士が必要なお客さんのところに訪問して、幸せを作れたら嬉しいです。
来年からは、体の不自由なお客さんのところに訪問する仕事を、増やしていけたらいいなって考えています。

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