挑戦してよかった片付け

#挑戦してよかったこと

私が挑戦してよかったこと。
それは部屋の片付けだ。

もともと私は片付けられない人間で、新卒で社会人をしていた時など、週末ごとに、平日の間に散らかした部屋の掃除に取り組んでは、その果てしなさに途方に暮れていたものだ。

そんな私だが、転機が訪れる。
実家ではなく、父方の祖母の家に居候することになったのだ。
祖母は自分に厳しい人で、部屋はいつもきれいに整頓されている。
引っ越して、少し落ち着いた数日後、私は思った。この秩序を手に入れたいと。

それから私は書店に向かった。
手に取ったのは、近藤麻理恵さんの著書。
かの有名な、「人生がときめく片付けの魔法」である。

内容は衝撃的だった。
ものの住所を決める。捨てるか捨てないかは、抱きしめてみてときめくか、ときめかないかで決める。
出したものは必ず元の場所に戻す。

読んでみて思ったのは、私がそんな、一見当たり前のことを出来ていなかったということだった。

とにかく、服、本、思い出の品、等々、ジャンルごとに全てのものを出し、減らし、片付けていった。
片付けには2週間ほどを要した。

そして、ようやく私はきれいな部屋を手に入れた。
服も本も大好きなものだけが残り、もうタンスの前に服が山となることも、読みたい本を探すのに手間取ってイライラすることもない。
なにより、それだけのことを、片付けの出来ない私が成し遂げたことが嬉しかった。

それから約10年がたった。
その間、部屋が散らかったことは一度もない。
服も、一着買ったら一着手放すということを続けている。
本も定期的に(新しく買う時は整頓のことなど考えられないので)要・不要、ときめくかときめかないかを吟味して、ラインナップを刷新している。

こんな生活を、自分が手に入れられるなんて、実家ぐらしの時は思いもしなかった。

こんまりさんには、感謝しきりである。

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