臍湯婆
『千と千尋の神隠し』の湯婆婆のモジリではなく、日常の一コマを描写しようとしていたら、こんなタイトルが先にできた。「たんぽ」を漢字にするだけで、手触りがガラッと変わる。漢字ではこう書くとは、さっきまで知らなかったのである。変換機能の偶然で、気分がパッと変わった。さっきまでの気分への巻き戻しはできない。めったにないことなので、これはこれで…なのかもしれない。
【臍湯婆】(へそたんぽ)
臍湯婆とは、へそ周りの体温が比較的高く、幼児の指先や足先が、暖をとりたくなるほどの熱と柔らかさのある腹部をさす。暖房器としての役割に気のりしないときは、日だまりで腹をさらけだす猫をイメージするとよい。てきどな外的刺激があるため、整腸作用がある。
(用例)A「私、臍湯婆もちなんだ」
B「地球にやさしいね」
書きながら、ぼんやり思い出したのは、『ことわざ悪魔の辞典』(別役実)だった。どんな内容だったのだろう。急にまた読みたくなってきた。
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