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ゲーミングPCとスペック選びのはなし(GPU編)

PCのスペックはどう見たらいいんだい問題のその3です。今回はGPUについて紹介していきます。

GPUってなんなんだい

GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、3Dグラフィックスなどの画像描写を行う際に必要となる計算処理を行う半導体チップ(プロセッサ)のことです。一方で以前紹介したCPUは、PCにおける主力の処理を担っており、この性能が高いほど速く動作します。つまり、PCで3Dゲームをサクサクやりたいと思ったら、CPUとGPUどちらも性能が高いものを選ぶ必要があります。

GPUとグラフィックボードのちがいってなんなんだい

先ほど、GPUとは画像描写を行う際に活躍するプロセッサ(部品)であることを紹介しました。では、よくPCのスペック説明に記載のある「グラフィックボード」とは何がちがうのでしょうか。
以前スペックの紹介で使用したPCを例に見てみます。

グラフィックアクセラレータ AMD Radeon RX Vega 10
GPUブランド AMD
グラフィックカード種類 専用
VRAMタイプ GDDR5
VRAM容量 4 GB
グラフィックカードインターフェース PCI-E

(ぱっと見たところ、GPUのブランドがAMDであること以外私にはわかりません。)

通常のPCだとマザーボードの上にGPUが設置してあり、このGPUのことを「オンボード」と呼びます。オンボードのGPUは最低限の機能を備えているに過ぎないので、最新の3Dグラフィックスのゲームを楽しみたければグラフィックボードを購入する必要があります。

GPUだけだと画像描写はできるものの、そこまで性能が良くないんですね。そのため、3Dのゲームをより綺麗に素早く描写するために、グラフィックボードが搭載されているPCを購入する必要があるということです。

グラフィックボードにはディスプレイに画像や映像を表示させるための部品が集積されており、GPUはグラフィックボード上に設置されています。

絵にするとこんなイメージです。なんでグラフィック「ボード」という名前かやっとわかりました。ちなみに、「グラフィックアクセラレータ」とはグラフィックボードもしくはGPUのことを指すそうです。

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PCでゲームをするためには、グラフィックボード搭載のものを購入した方がいいことがなんとなくわかりました。では、GPUのメーカーには、CPUのIntelやAMDなどといったような強豪がいるのでしょうか。

GPUのメーカー、ブランドについて

GPUの代表的なメーカーとして、NVIDIA(エヌビディア)とAMD(アドバンスド・マイクロ・デバイシーズ)が挙げられます。

NVIDIAはアメリカの半導体メーカーで、GPU開発における世界のリーディング・カンパニーです。GeForce(ジーフォース)シリーズが有名で、NVIDIAの開発したGPUは、Google, Facebook, Microsoftといった世界のIT大手にも採用されているそうです。

一方、AMDはNVIDIAのGeForceシリーズに対抗して開発されたRadeon(レイディオン/ラディオン)シリーズが有名です。ソニーのPlayStation 4やマイクロソフトのXboxにはRadeonベースのGPUが搭載されているそうです。なお、総合的な性能自体はGeForceもRadeonも同程度と言われています。

先ほど紹介したPCのスペック表記には以下のような記載があったため、グラフィックボードにはAMDのRandeonシリーズが搭載されていることがやっとわかりました。

グラフィックアクセラレータ AMD Radeon RX Vega 10

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私のノートパソコンにもRADEONが搭載されていました。

VRAMってなんなんだい

さて、次はVRAMについて見ていきます。RAMって言葉、以前どこかで見たことがありますね。

グラフィックアクセラレータ AMD Radeon RX Vega 10
GPUブランド AMD
グラフィックカード種類 専用
VRAMタイプ GDDR5
VRAM容量 4 GB

グラフィックカードインターフェース PCI-E

VRAM(Video Random Access Memory)とは、ディスプレイに対するビデオ(動画像)表示部分のメモリ(記憶装置)として使われるRAMのことです。
以前メモリについて紹介した際に、RAM(Random Access Memory)についても取り上げました。RAM容量が大きいほど、CPUがあらゆる処理を実行するための作業スペースが大きくなり、たくさんのアプリを開けるのでしたよね。つまり、VRAMはCPUにとってのRAMと同じように、GPUでの映像や画像の処理にだけ特化した作業スペースといえます。

CPUをどれだけ高性能にしても、メモリが少ないと複数のアプリケーションを同時に表示できないように、グラフィックボードのGPUがどれだけ高性能でも、VRAMが少なければ一度に高解像度かつ複数の色を使った映像を表示することはできません。

自分のPCのVRAMの確認方法はこちらを参照ください。

ちなみに、VRAMもグラフィックボードの上にくっついています。

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VRAMの容量はどのくらいがいいんだい

RAMと同様に、VRAMも容量が大きければ大きいほど性能は高くなります。
VRAMの容量がゲームの推奨スペックよりも低くなると、処理速度が低下し、いわゆるfps(3Dゲームの推奨は60FPS以上)が低下してしまいます。
ではここで、ApexLegendsの推奨環境を確認してみましょう。

OS: Windows 7 64ビット版
CPU: Intel i5 3570Tおよび同等品
メモリ: 8GB.
GPU: Nvidia GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290.
GPU RAM: 8GB.
ストレージ: 22GB以上の空き容量

GPUのRAMが8GBとなっているため、以前紹介したPCだと少しパワー不足になります。というかApexLegendsって結構なVRAMが必要なんですね。

VRAMのタイプってなんなんだい

VRAMの容量についてはわかりましたが、先ほどのPCのスペック一覧にあったVRAMタイプとはなんなのでしょうか。

ビデオメモリには「GDDR3、GDDR4、GDDR5」の規格があり、後者のほうが高速転送です。GDDR5はメインメモリよりも高速かつ帯域が広く、GDDR3の約5倍、GDDR4の約4倍のデータ転送が可能とされています。

なんとなく、数字が大きい方が性能がいいと覚えておくことにします。

グラフィックカードインターフェースとはなんなんだい

※グラフィックカード=グラフィックボード=ビデオカードの意味です。
グラフィックボードの接続形式には、いくつか種類があります。パソコンの拡張スロットの接続形式を確認し、装着可能な接続形式であるグラフィックカードを選ぶ必要があります。

グラフィックボードでよく見られる接続形式として、PCI Expressが挙げられます。現在のPCをもっと高度な機能にしたい場合は、拡張スロット(PCI Express スロット)に拡張カードを搭載することで機能を追加、またはパフォーマンスアップができるそうです。

さいごに

やっとGPUとグラフィックボードの違いがわかった気がします。これまでの連載でPCのスペックの見方は少しは伝わったでしょうか。次はPCゲームをやる際のおすすめの画面設定とかを紹介できたらいいですね。それでは。


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