全盲の僕が、2024年新卒採用向けの会社説明会を実施しました
みなさんこんにちは。日向です。
こちらへの投稿がかなり久しぶりになってしまいました、、、
今後は定期的に情報発信していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
さて、4月を迎え新しい期に入りました。
私の新たな取り組みとして、2024年新卒採用向けの会社説明会に参加し始めましたので、こちらで感想などを書いてみたいと思います。
なぜ、私が会社説明会に参加したか
「トーコンの取り組むダイバーシティについて当事者の立場で説明する」、「トーコンの社風を目が見えない私の視点で伝える」(見えない私が視点というのも不思議ですが‥)という2点が大きな目的になります。
前者については、トーコンはダイバーシティ推進が世の中で大きく注目される前から様々な世代の社員がおり、女性活躍も活発だったという特徴があることに加え、今では障碍者採用(私含めて)や、ブラインドサッカー男子日本代表チームのスポンサーを務めるなど、中小企業ながらダイバーシティーに力を入れている会社です。
そのことを私自ら就活生のみなさんに伝えることで、文字情報であったり会社説明会の中で1つの情報として伝えられるよりも、リアリティーのある情報として受け取ってもらえるのではないか?と考えました。
後者については、私は転職でトーコンに入社しているため、前職との社風の違いなども、主に耳から入ってくる情報(オフィスで聞こえてくる声の感じであったり、声色の感じなど)を、目が見えている一般の社員とは違う観点で伝えられるのではないかと考えました。
目で見える雰囲気というのは写真などでもある程度伝わると思いますが、話し声や声色といった可視化しにくい情報はなかなか入社する前に伝えることは難しいと思います。
そのあたりを「音」というものを普段から健常者以上に重視している私から伝えることで、よりインパクトをもって伝わることもあるのではないかと思います。
トーコンの会社説明会では先輩社員にも実際に登場してもらい仕事内容について対談形式で説明したり、質疑応答にこたえるという取り組みもしているのですが、・・・さらに、私が参加することでより良い会社説明会になっているのではないかと感じています。
とはいえ、なかなか会社説明会の成功度合いを測る指標が少ないので、参加された就活生の方が受けた印象であったり、感想が気になっていたのですが、先日嬉しい話を聞きました。
学生の方から名前を出していただけた!
なんと面接の中で、私が会社説明会に参加しているのを見たことで、「ダイバーシティに力を入れている会社だと実感できたことが面接を受けたキッカケ」というお話をしてくださった就活生の方がいたそうです!!
正直、会社説明会にいきなり目が見えない社員が登場することについて就活生からするとどのような印象を受けるのだろう?という点がすごく気になっていました。
ただ、上記のエピソードもそうですし、私自身の手応えとしても視覚障害のあるトーコン社員、日向賢として感じていること、トーコンの強みというものを説明会参加者に伝えられたという手応えを感じています。
まだまだ、回数をこなせていないので私が会社説明会に参加する効果というものが図れませんが、継続的に行っていきたいと思っています。
続報についてもこちらで報告していきたいと思います。
今回の会社説明会だけでなく、これからも様々なことに取り組んでいく予定ですので、ご期待ください。