要約と箇条書きの罠
「深知恵のない」上司からは、
報告は要約で、文章は箇条書きで
と指示が飛んできます。おそらく、彼はタイパを気にしてるのか、それとも部下のダラダラとした文章を嫌うのか、その指示に関する彼の行動原理は理解しかねますが、少なくとも、部下の報告の要約の品質は大丈夫か?ということについては、彼はあまり気にしません。
一般的には、もの、ごとを要約するためには、高度な分析と言語化力が必要なことは実はあまり気が付いていないのかもしれません。ましてや、ChatGPTなどと不完全な生成AIを使ったミーティングの要約作成なんて100年は早い(品質の面で)と最近私は思います。
ところで、出来事に関する要約は比較的簡単にできますが、一方、洞察や意見、認知に関しての要約はそううまくいっていないひとが多いのには、私はいつも感じます。
ま、大概の報告は「なになにしました」
で終わったしますよね。
常識ある上司は、
課題は?問題点は?次の展開は?
そこを聞きたいのに。
ところで、私は、できる限り箇条書きにせず、文章で表現することを大切にしています。箇条書きでは、確かに、出来事を簡単に表現するのには問題はありませんが、上述のような内在する課題や問題などの情報、深い洞察に基づく内容をを伝達するには箇条書きはそぐわないと思ってます。
このコメントに関して、文章では読む方が大変だとか、色々な反対される意見はあろうかと思いますが、例えば、上司への報告であれば、大体1分で読み終えるくらいの文章量で完結してみてはどうでしょうか。
いずれにせよ、うまく文章化できない人は、ましてや要約なんて決してできないのではないでしょうか?
夏