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【サイキックイクリプスReload感想】どうか、その繋がりがどんな道でも続きますように。





サイキックイクリプスreloadプレイ感想


〜裏ルート・蛍エンド編〜



※今回の記事にはゲーム本編の重要なネタバレを含みます。

※また、各3ルート全エンドと、裏ルート(主に北辰エンド)のネタバレも含みます。











「ただいまー。」
「おう、お帰り。今日(の夕飯)ハンバーグだってよ。」
「えっ、ホント⁉︎やりぃ!あ、なあ父さん。暇ならドリブルの練習付き合ってくれよ。」
「いいけど、それなら夕飯食ってからのが……」



これは、何気ない普通の家族…父子の会話。
蛍君…もといケイ君と南さんの会話。





「お前は、よく私を許せるな。」
「誰が…いつ許した」
「許していないのか?」
「当たり前だッ‼︎本当は、お前なんか殺してやりたいと思ってる‼︎」
「だがそうしない…。世間体、子という立場、全てを合理的に考えているからだ。」
「ふざけるなッ‼︎こんな家、すぐ出て行ってやる‼︎」



そしてこれが、別のエンディングからにはなりますが
ある親子の会話になります。
(ちなみにこの中の「お前なんか〜」はyoutubeにあるボイス集に入ってます)




この物語の中で、生まれた頃からずっと、ずっと。
両親と(修復された)幼馴染がいながらも、一人で歩んでいた者がいたんです─。






【とても長く続く孤独の中で】



▲この親子にも、CPに負けない魅力があるのです…。





ある者以外には関心のない北辰さんと、箱入りの令嬢…恵との間に生まれた息子。
人造人間説、敢えなく散りました。←



名前は、門杭六連。
もとい…スバルさん。




彼はこの時、壊れた家庭の中でひとりだけだったのです。
しかし、そんな彼を助けてくれたのは南さん達一家。
ですが、その優しさに甘えて喜ぶような思いはありませんでした。

それ以前に問題がね。
家庭と親友を壊した元凶に対して、スバルさんは大きな憎悪と嫌悪感を抱いていたのですから。
親友の蛍を壊して、悪人となってしまった父親。

気に入らないのは、それだけじゃない。
自分が不登校になったあの時に、自宅に帰ってきて説教されたあの日だって。こう言っていました。


「親父は、俺の事に興味なんてないだろ。」


その通りでした。
元々、「門杭六連」というのは北辰さんが、子供ができた南さんと話が合うようにという為だけに、作られた存在。

北辰さん側でも、ポラリス君からは「君は息子が嫌いなんだ。」と言われていましたし。
(シリウスさんルートでも「北辰は息子を恨んでいた」と言ってましたし)
…それに、あの口論場面の中でも北辰さんは「子供なんて作るもんじゃない」「もうすぐ『あれ』も死ぬのだろうと」思ってはいました。
となれば、ポラリス君の「薄情」は正解ですね。
南さんの話…「子供の心はナイーブだから」ってのを覚えていたお陰か、口に出してないのが幸いでしたが。

でも、スバルさんはテレパシーを持っていなくても「自分は父親から『我が子』だなんて思われていない」って所を察していたってのがね。
まあ、言わなくとも北辰さんの態度から分かりやすいからなー…。



ですが…。
スバルさん側は、完全に『嫌い』だとは思ってはいなかったんです。

昔に、テストで高得点を取って褒めてもらおうと思って頑張ってはいたそうです。
しかし、その頭の良さは周りからは「神童」とも呼ばれるぐらいの高評価は受けますが、肝心の北辰さんには…。

分かる所はそれだけじゃない。
「お前には、すまない事をした」
そう謝ってきた時は…一瞬だけ、スバルさんの心が揺らいだような、そんな気がしました。


…それに、言ってはいましたよね。
ケイ君に全てを話したその時に『尊敬はしていた』と。


ここ、ブルーノさんから「それでこそ我が息子」と評価されたいカナデさんと重なる所もあって、スバルさんも同じような危機に晒されていたのが…。
でも、スバルさんの強さ…というか「自我を保つ」っていうのが出来ていたのが勝因って奴でしょうか。
(北辰さんも「自分は普通である事を努力している」と言われていましたし、そこが親子だなぁってポイント)


【ホントの気持ちを涙に乗せて】



「……何なんだよこれはぁッ!!」


そんな彼が研究所に向かった先にあったのは…。
血に濡れた通路に黒い遺体、喰われた跡のある遺体が転がっている地獄絵図。
スバルさんの嫌う『彼ら』も、いくら呼んでも出てきません。

ここでスバルさんが初めて知ったのは…『ポラリスの終焉の予言』『蝕人化現象』『非人道的な対策法』

それを目の前にして、スバルさんは正常でいられるワケがないし、「そうだったのか」って感じですんなりと信じられるワケがない。
まだ14歳という幼さ故、かもしれませんが…あくまでそれはサブの理由だろうと思う。
スバルさんは「妄想」に囚われる事のない「現実」という場所に立っている者のイメージがあるので…。
(魔法とかファンタジーとかもバッサリしそう)


しかし、後にスバルさん…門杭六連の『本当の顔』がメッキが剝がれていくようにどんどん露わになっていくのです…。


あのスバルさんが、こんなにも弱かった時があったとは。
狂った研究員からワクチンを迫られた時の、あの表情。
目の前で人が死ぬ瞬間を目にして吐き出してしまったあの瞬間。
(余談だが、ここの声が「腹パンされて吐いたかのような声」だったのがな…どれだけ「人の死を目にした時のショック」が大きかったのかを魅せてるかのようだった。すげえ。)
正気を保てずに「もう…嫌だ…」と声を震わせる場面もあった。


しかし、スバルさんの弱さ…というより本心はこの先で露わになります。





やっと会えた父親にワクチンを託された、あの瞬間。
言葉を交わす事は一度もありませんでした。
あの時の北辰さんの表情を見てから、彼は─。




「………父さん…!」



ああ、やっとだ。
スバルさんの涙を見れた瞬間だ。

自分が「推しの涙」がヘキであるってのもあるんですが、あの序盤(ケイ君視点)で語られていた「泣いた姿なんて見せた事のない気丈な親友」の本当の顔ってのが見られたから、ここは正直「おぉっ」となったのです。

それに、彼の本当の顔はそれだけじゃない。
南さんが言っていた「お前(北辰)の家族の事は俺に任せろ」って話。
表向きでは受け入れていたそれは「余計なお世話」であり「馬鹿にするなと泣き叫んでやりかった」と思っていた。

……何だか、昔から心を閉ざしているのが更に悪化してしまったかのように見える。



そんなスバルさんには、更に大きな大打撃が待っていました。
自宅に帰り、母親に研究所の状況を報告しようとしましたが…。


目の前にいたのは…首を吊って亡くなっていた母親
それだけじゃない。彼女が残した遺言には北辰さんへの想いだけが綴られていたのです。

そもそも…母親、恵さんは北辰さんが帰ってこなくなった事から精神的に壊れてしまったせいで、彼女の中に息子のスバルさんの事はありませんでした。
また、生前時にこんな事を言われていたそうなんです。

「あんたなんか"いらない"」と─。


……なんか、北辰さんが言っていた「南と話を合わせる為だけの存在」という道具でしかないって事が、余計重たさを感じて、なぁ……。


彼は、本当にずっと『ひとりぼっち』だったんだなと。
キャラ紹介には「大蝕の日に身内を失い天涯孤独となった」とされていますが…。
正しくは「生まれた頃から鰥寡孤独のようなものだった」というのが相応しいのかもしれない。
「家族」「裕福そうな家庭」だなんてのは表向きだけで、本当は「自分の事を『我が子』だなんて思われていない」「家はハリボテのようなもの」である事。
もしも、北辰さんがちゃんとした父親だったなら…。




「死にたくない…そんなの、人間として当たり前の感情だろうが…ッ‼︎」



託されたワクチンを手に、そう叫ぶ。
でも…今になって改めて強がる必要は、あるのだろうか。



「泣くなよ…」
「泣いてなんかねぇよっ…‼︎」
「嘘。……お前…隠し事…下手だな……」





そんな事、ないよね。
つらい今は、正直になればいい。
いくらでも、泣いてくれたらいいんだよ。



自分に『愛』をくれなかった父と母も、居場所も、全て失った彼には─。






……死なないでくれ……俺を……一人に…しないで……」






昔も今も。
彼だけが、生きる全て─。






最後に告げられた、あの4文字の言葉。
それが、分岐される物語にどれだけ影響があるのだろうか─。





そして、ここからあのプロローグに繋がるってワケです…。






「…もういない。あの家に人間はいない……おばさん達も…もう……」





共通話へ、つづく…。











ッハァァァァァァアアアアアアアアアアアア~ッッッッッッ(顔を覆いクソデカ溜息)




あのさあ………。





スバルさん、この物語の中で一番不幸というか、被害者な子じゃないの???????????


Code:Greenの事を考えたら、悲劇のヒロインじゃん。
え、何?スバルさんってひょっとしてさやかちゃんだったりしない?


あとな、あとな。
北辰さんが泣きつくブルーノさんにしていたそれ。

本来なら息子にすべき事やないんすか?

俺は門杭親子も大好きなんや…あるフラグもあるから後の話でも親子の絡みは見たいんや!!!!!!
まだまだこんなもんじゃないだろ、門杭親子!!!!!←








【あとがきのようなもの&門杭六連に思う…いや、願う事】


今回、時系列順でいえば最後にあたるであろう「蛍エンド」になりますが…。(むしろこれ六連エンドじゃねえのか、と思う事もありましたが)

裏ルートの中で、これが一番ボイス有で拝みたかったんですよねぇ!!!!!


今回、Reloadにてこちらのエンディングを改めて見れた(再確認できた)んですが、もう…切なさと悲しさが倍増して目頭がもうアッツアツ&終わった後は無言でした。

繰り返し語りますが、サイキックイクリプスは声優さんの演技が本当に素晴らしいんです。
そして、今回の裏ルートを通じて改めて思ったんですよ。

スバルさんがCV:中川慶一さんで本当に良かった、と。

元々、自分は中川さんのお声が大好きなのもあってサイクリを知ったんですが、スバルさんを通じてますます好きになりました。
スバルさんの持つ男らしさと色っぽさがより引き立てているのがね。
もうね、たまらんのです(語彙力)

その中でどこが好きか?ってのをひとつ挙げるとしたら…なんですが、今回の北辰エンドであった北辰さんに怒りを露わにするシーン。

中川さんのブチギレ声演技って、迫力と威圧がすごいんですよね。
まるで自分も怒られてるかのような位、声がストレートに来るぐらいで…。
あるアニメで聞いたブチギレ演技がチビりそうになる位の迫力と怖さがあって「すっげえな…(震え声)」ってなった思い出があります←

さて、このスバルさんの北辰さんに向かってキレるシーンなんですが…。
最初の「お前なんか~」のあたりはホント、プレイヤーにも刺さるほどの勢いで怒鳴っているかのようで…。
しかし、怒ってる時の「北辰さんに向けた怒りと恨み」を表に出してる最中、北辰さんに謝られた後の所。
「そんなの、俺じゃなくて蛍に言えよっ!!」からの
「いいワケねえだろ!!あぁ…クソッ!!」ってのが、これまで「真っ直ぐに怒りをぶつけてきた」のが変わって「咄嗟に吐いてしまった感じ」「謝られた事から揺らいだものがあった感じ」ってのが伝わってきましたな…。
北辰さんが「支離滅裂」と言っていたのが納得。

あと、スバルさんが怒りを見せる場面といえばもうひとつ。
これは怒鳴るような感じの怒りではなく、静かに怒っていた場面だったのですが…。

そうです。
TEにあった「そんな自分本位な考えで、愛なんて語ってんじゃねえよ…!!」の所です。

本来なら、ケイ君と自分の愛を馬鹿にされて一溜まりもないだろうと思ったのですが、その怒りを声ではグッと堪えて、その分を炎に込めてあるようで…。

その場面と比べると、あのスバルさんの怒り方ってのは「北辰さんを恨んでいたのは確かだけども……」ってのが伺えるような感じだなーと…。

あと、泣き演技や目の前のものに怯える瞬間の声もすっごく良い。
ワクチンの場所を迫られた時と、母親の死体を目にした時の声。
それから瀕死の蛍君を前にして「馬鹿みたいに名前を呼び続けた」場面。

あんなん、目頭に大打撃受けるに決まってるじゃねえか……。
もう最高です。ありがとうございます。





次に、個人的な思い出語りにはなりますが…。

実はコレ、PC版初見時に一発でたどり着いたエンディングでした。

ある意味、今思うとすっごいラッキーだったというか、奇跡だったというか……いい思い出です。←
(ですが今回、Reloadではラストにふさわしいと思ったので最後にやらせて頂きました。)

しかしその分…というか、この蛍エンドを先に見た事からあるスチルに残酷なモノが込められているんだと思ってしまったんです─。


・例のスチル、闇から見るか?光から見るか?

さて、実は「北辰エンド」と「蛍エンド」で共通で見る事のできるスチル…またの名を「門杭親子が初めて並ぶスチル」があるワケです。
それが…あの「ワクチンを託した瞬間」の場面。

それが私、「サイクリのお気に入りスチル」にランクインするぐらい大好きなんですが…。

あの親子が初めて並んだ絵だ!という感動もあるんですが、北辰さんと六連君のあの表情。
いくつもの『対』が込められているのもあって、とても美しいとも思うんです。

北辰さんの目には光がなく、手が黒い&口から血が出ている事から「もう助からない」「「(蝕人化が進行しているので)未来はない」という絶望
六連君の目には光があり、血に汚れておらず「まだ生き残れる」「(手にワクチンが握られている事から)未来がある」という希望
それが上手く象徴されているようで、それがね……もうめちゃくちゃエモい。
北辰さんの長髪、六連君の短髪もこれまた並ぶと「対なる物」を感じられて対比の良さってのが伝わります…。

もしかして、スバルさんが長年ずーっと短髪なのは「父親と同じようにしたくないから」のもあったんですかね…?
(でも髪が伸びたスバルさんも見てみたいっすねえ←)
(いやでも、スバルさんの髪が伸びる=北辰さんに近づく…闇に染まるとかになるのか…?)


でも、お互い「逆」になっているものもあるんです。
それが…ふたりの表情ってワケになるんですが、北辰さんは六連君が自分の願いを叶えてくれる、と信じて「信頼」して微笑んでいる。
一方で、六連君は北辰さんの顔を見て「疑問」を感じ、まるで「どうして…?」と問いかけているかのような顔。

「きっと、自分の願いをお前は分かってくれる…という『希望』」
「最期に父としての顔を見て『絶望』」

そこだけが、対になっているのアクセントが、これまたいい味出してるんですよね…。

ですが、そのスチルには「怖い花言葉」のように残酷なものもあるという。

蛍エンド…いわば六連君視点からすれば「北辰さんが父親としての顔を見せてくれた瞬間」である事。
しかし、北辰エンドでその真相を見ると「ワクチンは息子の為ではなく南さんの為であり、どの道『息子が生き延びてほしい』というのはその瞬間の時だけ」だと思われる事。

………それ、スバルさんが「北辰が南の事しか考えていない」って事を知ったら、北辰さんが恐れている「これを知られたら、自分はひどく責められる」って事が起きてしまうじゃないのか?

いや…それ以前に。
『身内から「息子」とみられたのはこの時だけ』
『息子に「生きてほしい」とは思ってはいない』


いやいやいや……蛍エンドで見せつけられた六連君の一人ぼっちな状況を魅せられてこの本当の思いを聞いてしまうと……。

白いのに黒いと感じてしまう……。



そうとなれば、やはり六連君には蛍……もといケイ君が必要であるってワケです。
「一人にしないで」という我儘をようやく言えた相手でもあり、後に「最愛の人」となるであろうケイ君ですが……。


・「門杭北辰と門杭恵の息子である」という切り離せない業


このポイントが、後の物語…時にリヒトさんルートとシリウスさんルートに潜む「危機」「恐怖」に繋がるんじゃないかと思…いや、震えております。

まず、スバルさんには父親の北辰さんと共通している所がちゃんと存在しているって所があるんです。

・北辰さんが南さんに執着する思いがあるならば、スバルさんにはケイ君に執着…いや、平穏的に言うと過保護とかモンペになる所がある。
・「ワクチンの開発」「蝕人化を治す方法を調べる」という目的は、一見「世界の為に」といった行動の裏側には「南の為に」「ケイの為に」という、たった一人の人間の為に目的を果たそうと動いている。
・自分が想う者をモデルにAIを制作している。

スバルさんは表向きでは父親とは違うように見えますが、共通点はこの通り、探せば結構見つかります。

北辰さんは「南と一緒にいると人間になれている気がする」と言っていますが、スバルさんも「ケイ君の存在が自分の生きがい」のような感じではあるのですが……もしも、ケイ君が自分の元から離れてしまったら?


「一人にしないで」という【やくそく】を破るような事になってしまったら?

北辰さんは世界が滅ぶ事を知ってから…詳しく言うと「このままじゃ南が生きていけない」と思った瞬間に、非人道的な策をいくつも生み出しており、暴走を起こしています。

そうとなると……恐らく、スバルさんはどこかで同じような暴走を犯すんじゃないかと思うんです。いや、していた。←
ミカゲさんに首を絞められた事を聞かされて、リヒトさんの泊まるホテルの部屋番号を調べて苦情を言ってやろうと静かにキレてたあの場面。
実際この場面はギャグシーンのように扱われていましたが、北辰さんの暴走を知ってから見ると……。

いや、もしかすると…シリウスさんルートNEに出てきたアレのような予想外なものを起こして暴走するってのもありうるのかもしれません。
「箱を開けるまでは可能性は無限大」ですし…。

それだけじゃない。
母親である恵さんの起こしたヒステリック。
愛している北辰さんだけを求めて、本来なら守るべきである息子を傷つけてしまっていた。
彼女もまた「たった一人の大事な人を想うあまりに暴走した人物」でもあるので……。
だから、もしもケイ君が自分の元にずっと帰ってこなくなったなら……。

ここは考えすぎると鬱になるので、控えておきましょう。←
せめて生活リズムはちゃんとしなさいよ、スバルさん…俺はただ、そこが心配でならねえんだ…。←



・ スバル・アカツキ、人魚姫説?

※Code:Greenに関して公開されている情報に関しては、Cool-B内で掲載しているものに関しては触れていません。基本、公式Xとラヂオなどのネット上で公開されている物のみを確認している上での考察になります。

さて…Code:Green、いわば「ケイがスバルの元から離れてしまう危機のある未来の物語」が存在する事が現在確定されているワケですが、スバルさんがケイ君に強い思いを持っているのは共通であれど、好意を寄せている所も共通なのはか明確ではないのですが……主題歌PVにあった、たった一言だけの台詞からその可能性が一気に高まってしまいましたね…。

しかし、ケイ君はリヒトさんと結ばれて「幸せに暮らしている」とあらすじで言われているのです。

…正直、この時点でとてもつらいものがある
(だからといってリヒケイが苦手になったという意味はないです!!!それはそれ、これはこれってヤツです!!!←)

それじゃあ、スバルさんはどうなんだよ?って話なんですが…。

あの一言からするに、スバルさんは、こちらの世界線では「悲恋」を経験する事となる。
自分がワクチンで救ったケイ君が、違う男へ強い思いを育ませてその男と結ばれていく……。

これは…ある意味「人魚姫」と似たようなシナリオになっていますね?

となればスバルさんには、自身の恋が実らない事からソウルジェムが砕けて魔女になるような未来と、泡となって消えてしまうような未来があるんじゃないか…?と思ってしまうのです。

確か、童話の『人魚姫』の最後は2パターンで知られているらしいんですよね。
「王子様を殺す事ができず、ナイフと共に海に身を投げ捨てて泡となる」
ひとつは、ここで話が終わるパターン。
「泡となった後に、風の精霊として転生して王子と王妃を祝福する」
もうひとつは、救いがある続きで終わるパターン。


やっぱりね…推している者としてでもあるのですが、スバルさんには後者の立場になってほしいって思うが強いんですよ。
ドームでの生活を支えながら、ケイ君とリヒトさんの幸せを、自身の幸せだと思えるように祝って、穏やかに生きていてほしい。

スバルさんは「頭がいいから何だってできる」と信頼されていようが、「国賊である北辰の息子だ」と非難されようが、普通の人間の一人なんです。
機械と違って、心が傷ついたり悲しみを感じて、泣く事だってあるんです。
それを支えられるとしてふさわしいのは……やはり、ケイ君が一番の存在だっていう結論に至るわけです。

スバルさんの傍にいて寄り添ってくれる男の人が現れない限り、彼が「人間」として生きていける大事な存在は、彼しかいない。

……あの時のミカゲさんと同じ思いを、自分はスバルさんに思ってますね。



『傷ついて、諦めて、本人が捨ててしまった心ごと救ってくれる…そんな奇跡みたいな奴が現れてくれればいいのに。』




これにあたれる相応しい人物…といったら、私的には時雨さんだと思いたいのですが、時雨さんにはミカゲさんがいるので、難しいでしょう…。
そうとなれば、シリウスさんか?いや…でも、シリウスさんはケイ君のパートナーであるのでそこも無理か……。

……やっぱり、ケイ君じゃなきゃダメか。
それかキョーカさんが実は男である、とかなら…(それはダメだろ)


まあなんだ…ケイ君。
これだけは言わせてくれ。


「君の人生だから、誰と結ばれたって構わない。でも、どんな未来であろうが、スバルを捨てるような事をしたら絶対に許さないからな」と。


マジで頼むよ。
いや、マジで(語彙力)




【最後に】

…と、いうわけで。
サイキックイクリプスreload、これにて完走!
なのですが、実はまだもう一個記事の作成を予定しております。
『ゲームとしての感想、総評』や、感想記事を書いての振り返りをまとめようと思いますので、どうか最後までよろしくお願いします!

では!!





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