利き手
「〇〇くん、左利きなん?サウスポーやん!!」
左手で箸を持つ時、ペンを持つ時、こう言われることがある。
「そうやねん〜」
話を流した。
左利きでもないし、サウスポーでもないから。
俺は物心がついた時から「利き手」が存在しない。
かといって器用な「両利き」でもない。
俺の利き手は「クロスドミナンス」と言われている。
いきなり変な単語が出てきたが、日本語で言うと「交差利き」
することによって利き手がコロコロ変わるのだ。
パッと考えただけでもこんなに利き手が違うのだ。
なんでこんな器用に利き手を分けてるのか不思議に思うだろうが、最初はどちらの手でも試して、「しっくり来たほう」の手を使っている。
俺の傾向としては右手は大胆で力が必要な動き、左手は繊細で手先を使う動きが多い。
母になぜ俺の利き手がバラバラなのかを聞いたところ、俺に利き手の矯正を一切行っていないことがわかった。
基本的にクロスドミナンスの人は一部だけ矯正されて利き手が曖昧になってしまったパターンが多いので、自分でもなぜこんなに利き手を使い分けているのかがわからない。
クロスドミナンスで良かったと思えることは1つだけある。
左手でペン、右手で消しゴムを持つので、わざわざペンと消しゴムを持ち替える必要がない。
今のところはそれぐらいしか見つかっていないのだが...
この人間の不思議、学会案件になりませんかね?
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