読書感想文・転職と副業のかけ算 moto著
motoさんの転職と副業のかけ算を読了。motoさんのことは、前職を辞める前あたりに運営されているサイトを見たりして知っていたし、ツイッターもフォローしていた。本著も知っていたのだけど、前職→現職への転職時期に出版されたこともあり、なかなか読めていなかったけど、この度読ませて頂くことができた。
転職を考えている人だけじゃなくて、これから就活する学生や、転職を考えていない人も読む価値がある本だと思う。特にサラリーマンは読んで損はない。別に副業をしなくても、働き方の視点の一つとして十分必要なことが書かれていたと思う。
本の中で特に僕が気になったセンテンスを以下に記しておきます。
「自分が成長させたい企業はどこか?」という視点も併せ持っていないと、いつまでも受け身の姿勢でいることしかできません。 これは僕に無い視点だったと思う。会社を成長させるという視点よりも、どうしても僕個人のスキルを伸ばす方向を考えてしまっていた。ただ、経営的な視点を持つ人、つまりマネジメント層になっていくにしたがって、この視点はどうしても必要になるし、どうしたら組織が成長するのか?それは今後の仕事で持っていきたい視点だなと思った。
「看板のない自分にできることは何か?」 現在も僕は、大企業と言われる会社で働いている。これまでの3社はいずれも大企業だ。でもその看板を外されたときにどうか?ということはこれまでも考えてきた。個人のスキルを伸ばすという点においてだ。建築学科→不動産業というキャリアの中で、CADがちゃんと使えたり、自分でデザインを書けるというのは強みである。不動産業の人は、金勘定はできても絵は描けない。僕は自分で絵を描いて、実現する部分においては、金勘定の人よりは強い。加えて、これは今後の課題でもあるのだけど、建物に係る職種は技術系において、大きく建築・電気・設備に分かれる。このすべてに精通している人はあまりいない。大手のゼネコンや設計事務所においても、この3分野で専門が分かれている。僕は今の会社においてはこの3分野すべてを見ている。加えてコンストラクションマネジメントやビルマネジメントといったファシリティマネジメント以外の仕事もしている。(主業務はファシリティマネジメントです)この幅広い業務で、知識を吸収していくことができれば、僕は割と不動産業の技術面において、稀有な人材になれると思っている。この部分で、看板の無くても勝負できる自分を作っていきたい。
「業界の状況→会社の課題→部署の役割→自分のミッション」 motoさんは左記の中で、業界の状況、会社の課題等について情報を集めろと書いている。これも極めて重要な話だ。僕は割と不動産業全体の状況に疎かったりする。技術系の人には多いと思う。でも、会社の中で年収を上げていく→役職が上がるには、高い視座が必要だし、そのためには情報は確かに不可欠だと思う。戦国武将の勝ち負けは、情報の多さで決まったとも言われている。言わんや情報社会において、情報の無い奴は負ける。今後は、業界の情報を感度高く持っていく必要がある。
「転職活動で大切なのは、共通点を探すための情報量」 motoさんは今の仕事やこれまでのキャリアと転職先の共通項を探すために情報が大事と言っているが、これも真理だ。というか、共通項がある→自分にできることという図式は割と成立する。自分にできないこと、motoさんの言う軸をずらしすぎるとつらい。軸ずらし転職とmotoさんは言っているが、業界と職種のいずれかをずらすという話だ。僕は前職において不動産→広告業という業界と、施工者→プランナーという職種の両方を一気にずらした。結果は別のnoteにも書いたように、惨憺たるもので、3年半で退職した。多分僕はずらしすぎたんだと思う。そして、会社も大きなずれを見抜けずに、採用してしまったんだと思う。お互い不幸だった。(ずらした結果年収は上がりましたが・・・)
「キャリアの地図を持っておくべき」 これは2~3年後の自分を考えておけという話である。大事大事。そのなかでも、大事なのは、自分の適性は何なのか?苦も無くやれることは何なのか?それをよく把握してやっていくことだと思う。日本の教育は不得手を減らすような話が多いけど、実際の社会においては、得意を伸ばしていく方が良い。不得手を潰そうとしても、世の中には数多くの職種があるから、対応しきれないし、得意を伸ばす方が楽しい。
「自分でやる必要のない仕事は外注している」 これは個人的にはすごく刺さるセンテンスでした。僕は建築学科を出たせいか、自分の手を動かして絵を描くことが好きなのである。でも、より高度に幅広く仕事をするには、もっと他の人の手を動かしてやっていかないと高度な仕事にならないのである。僕一人の手でできることには限界があるからだ。今後の働き方としてお金を掛けても外注していく働き方を模索していきたい(上司を説得するのが難ですが・・・)
以上が、僕が読んだ感想です。すべてのサラリーマンが読む価値のある本だと思いました。motoさんありがとうございました。
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