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プランターdeキエーロを使ってみよう

微生物が快適に活動できる条件

キエーロは、土の中にいる微生物が、生ごみを分解してくれる仕組み。だから、微生物が活動しやすい環境になるように気を配ろう。

通気性(酸素供給)
分解してくれる微生物には2種類ある。
酸素が必要な微生物
酸素が必要ではない微生物
酸素が要らない微生物のほうが活発になると、臭い! いわゆる腐った匂いが発生!
どちらの微生物でも、ごみを分解するけれど、家がごみ捨て場のような匂いになってしまうのは困るので、キエーロでは、酸素が必要な微生物が活発に活動できる環境にしておく必要があるんだ。
そのために、通気性が大事なのだけれど、ぬかみそのようにかきまぜる必要はない。
キエーロの中の土が、ビショビショな水分過多の状態になってしまうと、通気性が失われるけれど、通常の状態ならば、酸素は土の中にも行き渡っているから大丈夫。

湿度
キエーロの中の土の水分は、しっとりした感じくらいがちょうどいい。
カラカラになってしまうと、微生物が活動できなくなってしまう。
大きなキエーロと違って、プランターの中の土は、全体が乾いてしまうこともあるので、ごみを入れるときには、土がカラカラに乾いていないか確認してみて。
もし、乾いているな と思ったら、ジョウロで水をかけてね。
逆に水分が多すぎると、通気性が失われて、酸素がいきわたらなくなり、酸素が要らない微生物が活発になってしまって臭くなるから注意して。

温度
ごみを分解する微生物は、60度くらいになっても生きていける。
夏のほうが、スイカ、メロンなど、水分の多いごみが多いけれど、これらは、キエーロに一番向いている。ほかのごみよりも優先してキエーロに入れてね。スイカの皮や野菜クズだけなら、決められた量より多めに投入しても、ちゃんと分解できるよ。
それが、ごみ焼却場の負担を減らすから、積極的にキエーロを利用してね。
逆に寒いと活動できなくなる。
だから、屋外にあるキエーロは、冬は、あまり使えないんだよ。
投入したごみが、ちゃんと分解しているか確認して、分解していないようなら、ごみはそれ以上投入しないで、捨ててね。
捨てるときは、生ごみの水分をできるだけ減らすようにしよう。

ごみの量と質
土に埋めると消えるからといって、がんがんごみを入れてしまうと、許容量を超えてしまって、腐ってしまうから、決められた量を守ってね。
分解しやすいごみと、分解に負担がかかるごみがあるから、量だけでなく、質にも気をつけて。
量と質は、次の項で説明するね。


プランターdeキエーロの使い方


毎回穴を掘ってごみを埋める

まず、シャベルで土に穴を掘る。
穴の深さは、10cmくらい。
そこへごみを入れたら、軽く土とまぜあわせるよ。
そのとき、ごみが広がらないようにね。軽くでいいんだ。
まぜると、土の中の微生物がなるべくたくさんごみに触れることで、分解が早く始まるから。
このあと、土を被せる。土の厚みは、3cmくらい。
ごみが土から顔を出していると、カビが生えたり、虫が寄ってきたりするから、表面にごみが無いことを確認してね。

1つの穴には1回分だけごみを入れて、次のときには、また別の穴を掘って埋めるんだよ。

これは、プランターを上から見た図

幅が70cmくらいのプランターなら、詰めれば4か所くらい穴を掘れると思う。
1から4へと、順番に穴を掘って、ごみを投入していくんだ。
コンスタントに使う場合、キエーロのプランターが2つあれば、1から4、そして2つめのプランターの5から8と使って、また1に戻れば、ずっと使えるよ。
なんで、ごみを埋める場所を毎回変えていくかというと---
生ごみを分解してくれる微生物は、1種類ではないんだ。
何種類かの微生物がいて、役割分担がある。
それが順番に活動することによって分解がすすむので、分解段階が違うごみは同じ場所にしないほうがいいんだ。

大きいキエーロに比べて、投入できるごみの量は少ない


キエーロオフィシャルに載っているごみの量

幅が70cmくらいのプランターの場合、安心な量は150gくらいだね。
もっとごみがあったら、あきらめて捨てよう。
捨てるときは、水分をなるべく減らしてね。
スイカ、メロン、痛んでしまったキュウリなど、水分が多いごみは、優先的にキエーロに入れるといいよ。これらならば、量が多めでも、ちゃんと分解できるから。
それから、キエーロでは推奨されている、カレーや汁物は、そのまま入れないで、水洗いして具だけを入れてね。
揚げ物の油も、だばだば入れないほうがいいと思う。
プランターdeキエーロは、チビちゃんなので気遣いしてあげて。
小さくてお手軽なのだけれど、台所ごみを全部入れられるわけではないのがデメリットだね。

入れてはいけないごみ

これは、大きいキエーロの場合も共通なのだけれど、台所ごみの中で、分解が難しいものは、キエーロには向かない。
・卵の殻、しっかりした骨、貝殻、カニの殻
・玉ねぎや長ねぎやにんにくなどのパリパリの皮
・トウモロコシの芯
・大きい種
・塩辛いもの(塩漬けは防腐効果があるから、キエーロの微生物にもよくない)

逆に、分解しやすいものもあるのだけれど、諸説あるので、今回は省略。
ただ、スイカとメロンは早く分解するから試してみて。
(硬い皮は分解が遅く、柔らかい部分)

実践記録

キエーロの説明は多いのだけれど、「やってみた」という記事は少ない。

このサイトは、興味深く読めた。

失敗しないために

キエーロでの失敗とは、酸素が要らない微生物が活発になってしまうこと。
匂いが発生して不快だし、それによってハエとか引き寄せてしまう。
そして、どんどん気持ち悪い状態になる。
トラブル対策は、ネットに載っているけれど、不快な思いをしてまでは、がんばれない。
ここに書いた注意事項を守れば、失敗は減るよ。
ネットで、普通のキエーロについての説明のほうが多いけれど、プランターdeキエーロではやってはいけないことも多いから、調べるときは、プランターdeキエーロについての記事を読んでね。
 まず最初は、野菜クズだけを試してみるといいと思う。野菜クズだけならば、通気、温度、水分の条件を満たしていれば、臭くなることはないよ。
 順調に分解が進んでいるようなら、ほかの生ごみも少しずつ試して、プランターdeキエーロの我が家ルーチンを作ろう。


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