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三国志友達からすごいものが届いた・第一弾

2020年4月10日
この日、小さな荷物が届いた。
送り主は古くからの友達で、ホテルの厨房に勤務する三国志仲間。
品名の欄には「菓子」とあった。会うたびに美味しい手作りのお菓子をくれる彼女が、わざわざ何か送ってくれたらしい。

時は、新型コロナによる初めての緊急事態宣言が出されて間もなくの頃(4月7日東京などの7都府県に緊急事態宣言が発令、16日に全国に拡大)。世の中全体が不安と混乱に包まれ、私もどんよりとした気分が続いていた時だったので、彼女からの贈り物が尚更嬉しく感じられた。

なんだろう。
期待をふくらませながらいそいそと開封した。
ラッピングもステキだし、細かい所まで凝っていて、流石だな。
おや、手作りの「おしながき」まで添えてある。
シールを剥がして開いた結果、出て来たのがこちら。

見事な包装だが、シールが…三国志モノ(夏侯惇ネタ)
ん? んんん?

えーと…なになに。
一品目は劉備三兄弟ネタ…だよな。次は吉川英治「三国志」で劉備が母親に土産の茶を投げ捨られた時の劉備の心の叫び(想像)で、三品目は地名・書物・アイテムのクッキーか。四品目は劉備&孫権が願掛けしながら甘露寺で石を斬ったっていう試剣石がネタ元で…。最後は曹操が左慈の幻術で持って行かれたという、温州みかんの中身…か?

つまりは、全てが三国志ネタ
三国志ネタに合わせて作った、オリジナルのお菓子セットだということ。

…て、天才か(天を仰ぐ)。

高まる期待に急ぎ箱を開けてみると、そこには…。

え、空っぽ?

…空?
いやいや、待て待て待て。もしかして、これって紙? 写真なの!?

わざわざ空箱の写真を撮ってプリントアウトしたものが置かれていた(手が込みすぎ)
横山光輝「三国志」ハンコまで押して…。しかも、ちゃんと曹操というのが、もう…

「実は写真でしたー⭐︎」って、なんという手の込んだことを…(笑)!!
「なーんちゃって!」じゃないよ、曹操さま!! 荀彧がこれを見たら血を吐くよ(爆笑)!!
製作者曰く「最初は空箱を送ろうとしたけど、まじで送るとただの無駄遣いになるから(笑)こうなった」とのこと。さすが重度の荀彧ファン。ネタのひねりが効いてるわ…。

空箱写真の下は、こんな感じでした。

二段に焼き菓子がぎっしり
お品書きにはない羽扇のクッキーも。孔明ファンに優しいなぁ!!
お店で売っているような素晴らしい仕上がり。美味しそう

二段にお菓子がぎっしり。どれもお店で売っているようなクオリティでした(凄)。
クッキーは、前の年に東京国立博物館で開催された特別展「三国志」で購入した型を使用したもの。黒いのは「滾雪」のブラックココアクッキーで、石を意識してこの色にしたのこと(確かに漢中市博物館にある石碑はこんな色だった)。

ちなみにこのクッキー型。「赤壁」は現地の壁に書かれた文字、「曹休」は墓から出土した印章が元にしていたりと、三国志ファンとしては大変嬉しい代物でしたがが、ひとつ問題がありました。それは細い文字の部分が多く、キレイに型抜き&焼成するのが結構難しいこと。後日、自分でも作ってみて、彼女の技術力の高さをしみじみ実感した次第です。

当然味は「うまい。うますぎる」状態。
これだけネタ全開な上に、美味しいなんて最高!!
プロって凄いな…。
とても楽しい三国志タイムを味わう事が出来ました。

友達に「面白すぎるからネットに上げて良い?」と聞いたら快くOKしてくれたのでアップしました。こんな世の中だからネタを投下してみた、とのこと(笑)。
粋な友達からのプレゼントでした。

お菓子を作ってくれた友達のアカウント
X:美輝(@Mikagu_A)
Instagram:美輝(@hiromi790506)

※この記事は、2020年4月10日にTwitter(現:X)の杜康潤アカウント(@toko_wanko)にアップした内容を、note 用に加筆・編集したものです

当時のライブ感を楽しみたい方は、Xをどうぞ
https://x.com/toko_wanko/status/1248555532182368257

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杜康 潤
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