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創作大賞 新潮文庫nex賞 受賞しました

創作大賞2023 恋愛小説部門に応募しておりました『祈願成就』が新潮文庫nex賞を受賞しました。ありがとうございます!

創作大賞に応募するためにnoteにアカウント登録しました。
いくつかの小説投稿サイトにアカウントを持っていますが、放置状態になっていたり読む専用になっていたりで、整理して減らそうかなと思っていたのに増やしてしまいました。

自分では、読者選考のあるコンテストは向いていないと思っています。
しかもnoteは登録したばかりでフォロワーもほとんどいません。
応募するからには、もちろん受賞したいです。
けれども、創作大賞もスキや閲覧数、読了率が参考とされるとのことでしたので、正直期待はしていませんでした。
少しでもどなたかの目に止まったらいいな、という気持ちで数作品を載せました。

ところが、中間選考を通過しました。一作品だけですが残っていました。
しかも1話当たりのスキ数は2桁。20にも満たない。
とすると、読了率がよかったのか。はたまた、「参考にする」というのは文字通り参考項目のひとつに過ぎなかったのか。いまだにわかりません。
いずれにしてもありがたい限りです。

そして、夫の誕生日にケーキをいただいておりましたら、受賞のご連絡がありました。
懐かしの目薬CMばりに右手の拳を突き上げ「キターーーーー!!」と叫んでおりました。怯える夫。

直後、いやまさかそんなはずはない、フィッシング詐欺ではないのか?との疑いが。
中間選考通過者は公表されているわけですし、なんかうまいこと連絡先などを入手して、もっと込み入った個人情報を巻き上げるつもりでは?と。
送信者のお名前を調べてみればnoteの方のよう。
いや待てよ、私が見つけられるくらいなのだ、悪い人がnote社員のお名前を突き止めて騙ることくらいお茶の子さいさいなのでは?
夫に、ドメインがnoteだから平気だよね?と相談すれば、ドメインだって騙る方法があるに違いないと言う。まずい。安心感を得るつもりが疑心暗鬼が二匹になった。

困った私は、親しくしている数年来の執筆仲間にDMを送りました。
本物だったらまだ口外禁止にしてほしいんだけど、これこれこういうメールが来たのだが詐欺だろうか?と。先方はこう言いました。

「どう考えても平気でしょw」

そうして私は無事に受賞することができました。


待て待て、なんの話をしているのだ、わたしは。

授賞式でいただいた品々

授賞式の模様は、後日noteさんによる記事をご覧いただくとして。
その後の懇親パーティーですよ。
出版社の方々や編集者さんなどもいらっしゃるということで、よーしいっぱいご挨拶するぞー!と意気込んでいたわけですよ。名刺も追加作成して。

ところが、ですよ。

飲み物を手に乾杯をしたところまではよいでしょう。そこからご自由にご歓談を、となるわけですが、いきなり……

ぽつーん。

会場を見回せば、みなさんご自由にご歓談されています。

え……入れない……

そんな私に気付いたnoteのスタッフさんが声をかけてくれて受賞作の感想などをお話してくれました。う、嬉しい……!
しかし、それが終われば、また……

ぽつーん。

ますます和気藹々とあちらこちらで歓談が盛り上がっています。
もはやいまさらどこへ顔を出そうともお邪魔なのでは……なんて考えてしまいました。

ますます入れない……

ま、まあ、そんな会場の様子を眺めているのも楽しいし、これはこれでいいか。
小学生以来の感覚です。懐かしや。

そんな時、
「お一人ですか? 私も一人なので、よかったら一緒に」
入選された方が声をかけてくださって、名刺交換、フードを取り壁際で歓談、と相成りました。有り難し。

いやもう、この方と楽しくお話できたし、会場の雰囲気を眺められるだけで充分。
出版関係の方に名刺をお渡ししたかったけど、致し方なし。
そんなふうに思っておりました。

それでも最後の方は、他の受賞者の方々と執筆状況についてお話ししたり、記念撮影をするなどして過ごせました。

閉会の際、司会の方のお話にnoteというプラットフォームへの、また創作大賞というマッチングの場への熱い思いを感じて、うるうるしました。

この場にいる人はみな異なることをしているけれど、異なることで頑張っているけれど、同じ方角を向いているのだなぁと感じました。

その方角には陽が上るのか、花火が上がるのか、はたまたどんな風景が見えるのか分かりませんが、きっと美しい風景なのだろうなと思いました。

それぞれの場所で咲くであろう花の香りを乗せた風を感じながら、私もまた私らしいお花畑を作りたいです。

まずは一輪の花を咲かせるところから。
種はいただきました。

本当にありがとうございました。
がんばります。