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尖圭コンジローマって

外陰部や肛門にできるイボです。腟の中や子宮の入り口にもできることがあります。主にHPV6型と11型の感染です。性交でうつる感染症の1つで、女性の場合は10〜20才代が多いです。
感染すると75%以上で症状が出て、一度かかると再発をくり返すことがあります。

クリームを塗ったり、レーザー蒸散や凍結、手術で取り除くこともあります。2007年からクリームが販売され、自分で塗れるようになりだいぶ便利になりました。

赤ちゃんを産む時に尖圭コンジローマの病変があると、赤ちゃんに感染する可能性があります。
腟から産まれた赤ちゃんでは、0.7%が難治性の若年性再発性呼吸器乳頭腫症(JORRP)になることがあります。腟から産むのではなく、お腹を切って帝王切開になることが多いです。ただし帝王切開でも赤ちゃんに感染することがあります。

JORRPは、息を吸ったりはいたりする通り道に良性のイボ(乳頭腫)ができます。喉から肺の粘膜に広い範囲にできます。良性の病気ですが、何度もくりかえし治療が必要です。時に空気の通り道が狭くなり命にかかわることがあります。

4価と9価ワクチンはHPV6型と11型をカバーしています。コンドームでは感染を完全には予防できません。

尖圭コンジローマは良性疾患で、がんとは違って命にかかわる病気ではありません(まれに悪性転化します)。でも良性だからいいや、と思えるものでもないと思います。再発をくりかえすと心理的なストレスが大きいです。
ワクチンで防げるなら防ぎたいと思う病気ですね。

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