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はじめて見たニューヨーク
前回の記事にたくさんの反応、ありがとうございます!
配偶者の帯同に伴うキャリア、自分にとって悩ましいものではあったし、今も右往左往考えていますが、皆様にとってもそうなのだなと改めて感じました。
現在は既に日本に帰国しておりますが、小さい子どもがおり、まだまだ一緒に過ごしたいという想いと、以前の記事にも書いた離乳食アドバイザーや親子英語講師の活動が楽しくて会社員という働き方を選択できずにいます。
(良ければ覗いてみてください♡(フォロー頂けると嬉しいです!!))
★離乳食アドバイザー
★親子英語サークル
上記2つの活動にいたった経緯はまた後程。
今日はニューヨークの街に着いて最初の1か月の想いを書き残したいと思います。
そもそもいつの出来事?と思われる方もいらっしゃると思いますが、わたしが渡米したのは2021年12月です。
「もう3年近く前じゃん!!!」
と思う方もいらっしゃるかと。
実は自分の人生の中で、もう二度とニューヨークのど真ん中で暮らすことはないだろうと思い、毎日の出来事を日記に残しておりました。
でも日記を見なくとも、不思議と、鮮明に覚えているものです。
ネガティブな気づきが多いですが、最後にはポジティブな気づきもありました。ぜひ読んで頂けると嬉しいです。
ニューヨークについた日
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住むところも良く分からぬまま、成田空港からJFK(ジョン・エフ・ケネディ空港)へ。
これまでの出張で貯めまくったマイルを使ってビジネスにアップグレードしたにも関わらず、機内ではあまり寝れなかったためしっかり時差ボケに。
着いてからは不思議なことに、海外に来たにもかかわらず英語が聞こえることに安心。(過去にフランス語圏、スペイン語圏、アラビア語圏など旅行した経験あり)
「なんとかなるな」という楽観的な気持ちとともに、眠気に耐えながらなんとか自宅へ。
ホリデーシーズン真っ盛りのニューヨーク。
ここから刺激的な日々がスタートするのでした。
①物価の高さに生活水準が下がる
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予想通りではあったけど、やはり物価が高い。
ホットコーヒー$5。クッキー$5。
ティッシュペーパー$20。お皿1枚$20。
醤油$7。味噌$7。カレールー$5。
スーパーでの食材の買い物が体感4,000円くらいと思ったが$80。
生活必需品を揃えたいのになぜか躊躇ってしまう。
ちょっとした生活必需品って日本だと100円ショップを結構活用していたがゆえに、「もっと安く手に入るんじゃないの…?」と思ったり、どうしても頭で日本円換算してしまい、「日本だったらもっと安く売っているのに…」と、買い物が進まない。
こんなことの繰り返しで、買い物に対してすっかり弱腰になってしまい、自分の食べたいもの飲みたいものは自然と我慢するようになってしまったり、今まであまり考えず使用していたティッシュペーパーも使用頻度を減らすなど、日本で生活していた以上に「お金」のことを意識して生活するように。
(退職した身ということもあり人のお金を使うことに抵抗があったのかもしれない。)
こうやって生活を進めていくと、日常が楽しくなくなる。
ベッドマットレスが固くて背中が痛い。けれどお金がかかる。
疲れたから甘いものを食べて気分をあげたい。けれどお金がかかる。
髪がゴワゴワになってきた、良いヘアケアを使いたい。けれどお金がかかる。
こうして生活水準は下がっていき、日常をどう過ごしていいかわからなくなった。
②くさい、汚い、うるさい
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みなさん、ニューヨークってどんなイメージがありますか?
渡米前はオフィスが立ち並ぶビル群、キラキラしたオフィスワーカーたち、眠らないタイムズスクエアなど、なんでしょう、わたしの中ではとにかく輝いている街というイメージを持っていた。
それが一変、住んでみると全くそんなことはない。
街を漂う悪臭。
コロナ禍の渡米だったこともあり、街にあふれ、その辺で寝転がっているホームレス。
マリファナ、糞尿、その辺に捨てられているゴミ。
もういろんな臭いが混ざりに混ざって、言葉では言い表せない悪臭だった。
これはニューヨーク、マンハッタンの一部なんでしょう、と思う方もいらっしゃると思うが、そんなことはない。
このマンハッタンという島には「きれいな空気」「澄んでいる空気」が存在しないのだ。
上記記載のとおり、道端にはいろんなものが落ちている汚い街で、靴はすぐ真っ黒になる。
そしてとにかく車のクラクション、サイレンがうるさい。
常に渋滞が起きていて、その上歩行者は信号無視が当たり前。
それゆえ、クラクションが常にどこかでなり続けている。
救急車や消防車、パトカーのサイレン音も異常なほど大きく、生まれてはじめて、騒音で耳が痛いと感じた。
と、ここまでは想像していた街とは程遠いニューヨークに対してとてもネガティブな感情が多く、新生活を「楽しい」とは思えなかった。
③英語は”多様”であることに気づく
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海外に住むとなると一番心配なのは語学ではあるが、今回英語圏ということもあり渡米前に勉強は一切しなかった。
準備に追われていて勉強の時間など確保できなかったのもあるが、学生のころフランスに3か月ほど研究留学した経験があり、非英語圏での生活に相当苦労したため、この時よりは言葉が通じるから大丈夫だろうという、謎の安心感があったからだと思う。
実際、ニューヨーカーと話す機会があるのかというと、めちゃめちゃある。
たかが専業主婦でも話す機会がある。
アパートのドアマン、スーパーのレジのおっちゃん、カフェのお姉さん、街ですれ違う人などなど、突然に話しかけてくる。
どんなことを話しかけてくるのかというと、
「あなたのコート素敵ね!」
「これ、美味しいよ!」
など突発的なことである。
そして実際に、ニューヨーカーの話す英語はめちゃめちゃ早い。
聞き取れなくて、聞き返すことが当たり前。
留学経験があるからといって決してペラペラしゃべれるわけではなく、同じような言い回しを使うことしかできないTOEIC800点、そこそこ日常会話程度のわたしに同等にしゃべれるわけがないのであった。
しかし、何日かすると気づくことがある。
「みんな聞き返してるな・・・?」
「あの人の話している英語、スペイン語と英語混ざってる・・・?」
「中国語みたいな英語だったけど通じるんだー」
さすが「人種のるつぼ」と言われるニューヨーク。
「英語」も”多様”なのである。
英語圏だからといってネイティブスピーカーばかりではない。
様々な民族・文化が集まって、「ニューヨーク」が構成されているのではないか。
世界共通言語だからこそ、いろんな「英語」が存在する。
だからわたしの話す言語も「英語」なのだ。
という謎の自信がつき笑、英語を話すこと、聞き返すことに恥ずかしさや恐れを感じなくなった。
むしろ”多様な英語”を聞き取る能力のほうがすごいと思えてきた。
そしてここは主張したもん勝ちの国、アメリカ。
どんなに拙い英語でも自分の意思を伝えようとすることが大事。
このマインドは今でもわたしの中で生きていて、発音も日本語っぽいし、ボキャブラリーも豊富ではないけれど、これがわたしの「英語」と思うことができ、現在の親子英語サークルの講師としても活動にもつながっている。
以上がニューヨークで過ごした初月の気づきでした。
仕事を辞めてストレスフリーとなり、物事の感度がすごく高まった時間でもありました。
そして実は妊娠中の渡米でもあったので、次回以降はそんな内容も書いてみたいと思います。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。