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私の身に起こった不気味な出来事〜前編〜

これは1,2年前の別居する前に私の身に起こった出来事です。

私が別居する前に夫と息子と住んでいた家はメゾネットタイプの
1棟に3世帯だけが入居出来るマンションでした。(果たしてマンションと呼べるのかわかりませんが)

引っ越す家庭も多く、常に満室の状態ではなかったのですが
6棟まであったので、約18世帯がそこに住んでいました。
地下駐車場も狭く、大体の入居者の顔も車も把握しているくらい、とても密なマンションです。

私は6棟に住んでいたのですが、
1棟に息子と同じ年頃の女の子のお子さんがいらっしゃって、
そこの家庭はお父さんがとってもイクメンで、毎朝娘さんと手を繋いで保育園への送迎をしているようでした。
子供が同じ年頃だからか生活リズムも似ていて、その親子と顔を合わせることは他の住人に比べて多かったです。
そのお父さんはいつもニコニコ挨拶をしてくれて、私と息子がちょっと困ったりしていると、「どうかしましたか?」と声を掛けて下さって、とても親切な印象でした。
スーパーでバッタリ会った時も、娘さんと仲良さそうに手を繋いで歩いていました。

私は夫のモラハラで悩んでいたので、すっごく優しそうで、一生懸命育児をしていて、「こんな旦那さんだったら奥さん悩みとか無いんだろうなぁ…幸せだろうな…」といつも思っていました。

ちなみにその旦那さんは、ボルボを所有、いつもオシャレスーツ着用、軽くパーマをかけていて甘めの顔。
今思えば、どれも怪しいポイントだけど“子供といつも一緒”というだけで怪しいフィルターが無くなるんですよね。

その旦那さんに全く興味は無かったものの、私の目には“ただただ素敵な旦那さん”にしか見えませんでした。

そこに入居して4年程経った時のこと。

私は自転車の後ろに息子を乗せていた時、家の前で一人で歩いているそのイクメンの旦那さんとすれ違いました。

いつも通り「こんにちは」と挨拶をしました。

この日いつもと違ったのは、その旦那さんが「すみません!」と話しかけて来たことです。

同じマンションに住む親切で感じの良い、子供をとても大切にしている旦那さんに警戒心などは1ミリもなく、何の用なんだろうかと思いました。

そして走り寄って来たそのイクメンの旦那さんは、自転車の後ろに息子に乗っている事に気付いていなかった様で、息子の存在に気付いて
「あ!ぼくちゃん居たんだ!じゃあまた今度話します」

と言って去ろうとしました。

一瞬の出来事に訳がわからず「え?何ですか?!?!」
と聞き返しても「今度話します」の一点張りで去っていきました。

なんだろう…

頭の中はまさに「??????????」という状態でした。

一体私に何の話があるんだろう?
息子が居ては出来ない話?

もしかして住人に犯罪者がいるとか?
もしかして、夫の不倫現場を目撃した?

それしか思いつきませんでした。

もう気になって気になって、そんな去り方をする旦那さんが突然気味の悪い存在になりました。

それから何度かその旦那さんと会うことはありましたが、お互いいつも子供が一緒にいて“イクメンの旦那さんが話したいこと”を聞く機会はありませんでした。

私も気になるけど、聞きたくないような、なんだかモヤモヤとした日々を過ごしました。

そんな中、私もその旦那さんもお互い一人で駐輪場でバッタリ会う日が遂にやってきました。

長くなったので続きは次回書きます。


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