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トマト狂想曲

【天狼院書店ライティング・ゼミ】
課題記事掲載

あなたは目の前のありふれた野菜に、どれだけの新しい可能性を見つけることができますか?

私の目の前には、今、1キロ以上のミニトマトが転がっている。
つやつやとして普通のミニトマトよりは面長な、引き締まった実のトマトたち。

このトマトは、加熱専用トマトとしてオンライン上で販売されている品種だ。最小ロットでも一人暮らしの私には食べきれない量だったので、近所に住む家族連れの友人とシェアすることにして注文した。

普段の私は、1パック380円ほどするミニトマトに高いなあと顔をしかめ、しかも食べきれないうちにしわが寄ってしまい、慌てて煮込み料理にトマトをぶちこむような料理下手である。
それでもスマートホンの画面上でつややかに光る、おいしそうな加熱専用トマトに惹かれ、友人に声をかけて取り寄せてみた。

……

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http://tenro-in.com/mediagp/152006

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