上田ひとり旅は、あえて新幹線に乗らない旅(2023年6月4日、信越本線・JR関東バス・しなの鉄道)
皆さまは、日本が誇る避暑地「軽井沢」をご存知でしょうか?軽井沢に行く時は、交通手段は何を使いますか?東京からだと新幹線で一っ飛びですが、北関東の西側に住んでいる私は車で行くことが多いです。しかも、高速ではなく一般道を通ることが多いです。
一般道を通っていると、途中、JR関東のバスが碓氷峠を死にそうになりながら登っているのを見ることがあります。
「軽井沢ツアーかな?でも高速にのらないのか?」と思っていたのですが、調べたところ、JR横川駅と軽井沢駅をつなぐバス(碓氷線)があることが分かりました。
横川ー軽井沢の区間は、昔は鉄道が走っていたのですが、新幹線が通ったことで廃線となりました。
長野方面にはもう新幹線でしか行けないと思っていたのですが、実はバスが走っていたのですね。これは乗るしかないです。ついでに横川の鉄道文化村(小さいお子様てんこ盛りで、中年1名の訪問は勇気が試される施設)に行けるといいなあ。
・・・と思っていたのがもう何年前でしょうか。その後いくらでもチャンスはあったはずなのですが、私は「極度の出不精」という乗り鉄として絶望的な性格であるため、結局行かないまま数年が経ちました。
そんなある日、上田市に行く用事ができました。
我が家から上田市に行くには、横川や軽井沢を通る必要があります。
これは、神様がくれたチャンスでは無いだろうか。
ということで、日本が誇る超高速鉄道を無視した上田旅を実行することにしました。
◼️旅の当日
北関東民(西側)御用達のターミナル駅に参上です。朝7:20です。
ここで悲報:パスモを忘れる
(実はパスモユーザーです。)
仕方がないので、切符を買うことにしました。
しかしあんな山奥まで行く割には運賃が安い。私鉄だったら倍くらいかかりそう。
私が乗るのは、7:30横川行です。4番線から発車。
おや、隣の3番線には八高線が。ちょっと時間があるので、写真を撮りに行きます。
良い写真も撮れたので、信越線のホームへ向かいましょう。
久しぶりの「ボタン開閉」ドア。
北関東の電車は、冬はボタン開閉式ですが、4月くらいで自動開閉になっていたような。信越線は6月でもボタンで開閉しているんですね。
無事乗車し、電車は定時に発車しました。
ここからは、しばらく車窓を楽しみます。
さて、ここで切符を自動改札に入れて退場しようとしたら、
まさかの受取拒否。
切符を入れる箱なども見当たらず、結局切符は持ち帰ってきてしまいました。
駅の外に出て、バス乗り場を探します。
釜飯だらけ。そんなに売れるんでしょうかね。
いや、お釜はかわいいし中身もおいしいし、何なら私は限定お釜(色が通常のものと違う。しかし数量限定でいつも売り切れ。)を狙ってますけどね。
かつてはこの先へ続いていた訳ですが、確か新幹線の開業にともない廃止となったはずです。
この先に廃線がずっと続いていて、散歩コースのようになっているようです。いつか来たいです。
さて、バス乗り場はどこかな?周りの方々の流れに沿って歩いていきます。
発見しました。
乗口で520円(現金のみ)を支払い、乗り込みます。
乗車率は1/3くらいでした。
でも季節や時間帯では、満員になることもあるようです。
車内のシートは古いタイプでした。
私はバスに乗るのは好きですが、車体の知識は全く無いので、このバス車体の種類はわかりませんでした。
ただ、今まで乗ったJRバスの中では、ダントツにシートが古かったです。
バスは定時の8時10分に出発しました。
出発してすぐ右側に、鉄道文化村が見えます。いつか行きたい夢の国。今日は残念ながら時間が無く行けないので、写真におさめておきましょう。
横川から軽井沢までは、碓氷峠を越える山道をひたすら進みます。山道ならではの急カーブが連続し、かつ急勾配という難所です(と私は思っています)。実際、自分で運転する時はとても気を使う道です。
しかし、バスは非常にスムーズに進んで行きます。U字カーブもスイスイ。スピード違反をしているという意味ではないですよ。なんと言うか、安定感があるのです。車体が大きいからなんでしょうか?いや、きっと運転手さんの運転技術ですね。
この道沿いは、山や渓流の景色が楽しめます。
特に山は、この地域ならではのゴツゴツした岩山が立ち並び、勇ましい景色です(妙義山などが有名です)。
車酔いしやすい方は、少し注意が必要なバス旅かと思います。私は車窓に夢中になっていて気付けば軽井沢に到着していました。ちなみに所要時間は約30分でした。
では、軽井沢駅に行ってしなの鉄道に乗りましょう。
あああ新幹線!君に乗れば40分で目的地に行くのはわかってます。でも、たまにはのんびり旅もいいよね。
車両があるホームまで降りたのですが、発車まで少し時間があります。
ホーム内にいろいろあったので、時間まで見学することにしました。
EF63が展示されていました。まさかの出会い。これは嬉しい!!
野晒し状態でしたが、とてもキレイでした。定期的に洗車してるんでしょうか。
そんなこんなで、乗車までの時間はとても楽しめました。
本当は旧軽井沢駅舎もじっくり見たかったです。次回また来る楽しみができました。
では、乗車時間に乗り遅れないよう、しなの鉄道に乗り込みます。
まだ朝9時前でしたが、それなりに人が乗っていました。
次の中軽井沢で半分くらいが下車していきました。さすが観光地だなあ。
進行方向に向かって右側に、浅間山などの山々が見えました。
私の住んでいる地域からも浅間山は見えますが、山の見え方が違うので、新鮮な景色です。
さて、30分ほど電車にゆられ、いよいよ私の目的地である大屋駅に到着しました。
建て替えのためか分かりませんが、横川駅に引き続き大屋駅にも駅員さんはおらず、切符を入れるような箱も見つけられず、結局切符を持ち帰ってきてしまいました…。
・・・
さて、上田市での用事を済ませ、いざ帰らん。
帰りは上田駅からスタートです。現在、時間は15:35。
帰りの時刻表はどんな感じかな?yahoo路線で検索してみます。
軽井沢駅で、約1時間15分の待ち時間が発生していますね。電車とバスの接続がうまくいっていないようです。
明日は仕事だし、早く帰りたいよなー。ちなみに新幹線だとどんくらいなのかなー。
いや、今回は新幹線は使わないって決めたから、ちょっと調べるだけです。
バス待ち時間の1/2で帰れる。
(全体の1/2じゃないですよ。バスの待ち時間の1/2ですよ。)
やめだやめだやめだ!!!新幹線を使わない旅なんてやめ!!!
文明の力に頼ってこそ人類!!
JR万歳!!!!
ということで、帰りは新幹線で帰ることにしました。
新幹線は、バスが一生懸命登った碓氷峠を文明の力(トンネル)で走り抜け、あっという間に高崎駅に到着しました。
ということで、あっという間に無事帰還いたしました。
◾️かかったお金(ざっくり)
高崎ー横川 510円
横川ー軽井沢 520円
軽井沢ー大屋 780円
上田ー高崎 3360円
◾️今回の旅の結論
・峠は越えるもよし、くぐるもよし。
・文明は素晴らしい。
・ひとり旅はよい。
次はどこに行こいうかな。