本当に世の中で最初に思いついた発明か?という心配について【リライト版】
(Q)すばらしい発明をしました。
ただ心配は、この発明は、本当にわたしが最初に創作したものなのか?
世の中で最初の発明でなければ、特許は取れないと思うのですが・・・
(A)その心配はよく理解できます。
しかし、以下に述べるように、その心配をしてもはじまりません。
ぜひ、弁理士(特許事務所)にご相談ください。
以下、法律的な議論は避けて「世の中で最初?」の点を述べてみます。
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<コラム>4色定理
まず少しだけ雑談です(笑)
4色問題(4色定理)をご存知の方も多いと思います。
わたしも、長年、4色問題のことを考えています。
「どんな地図も、4色あれば塗り分けられる」
そんな命題に対する証明です。
4色問題はすでに証明されていて、4色「定理」となっています。
ただ、その証明が、
✔コンピュータを長時間使った証明(エレファントな証明)であり
✔数学的に美しい証明(エレガントな証明)ではありません
エレガントな証明を求めて、今でも多くの方が、挑戦しています。
まれに、ちょっといい証明方法が浮かぶことがあります。
しかし4色問題は、長年、数学者によって研究されてきた問題です。
この程度の発想は、きっとだれかがすでに思いついているだろう
(そして、証明に役立たないと結論付けられているだろう)
と思うと、なかなか限界を感じます。
まさに「世の中で最初?」は、自分の中で否定されてしまうわけです。
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■その発明は、あなたが最初に思いついたのか?
話しを戻して、発明のお話しです。
あなたが素晴らしい発明を創作したとします。
しかし、その発明は、本当にあなたが世の中で最初に思いついたのか?
そう言われると、自信を持てないかも知れません。
上記の4色問題のような自己否定が頭をよぎることもあるでしょう。
ただ、発明が特許になることと、4色問題とは、以下の点で異なります。
①あなたの発明について議論が尽されているわけではない。
その発明の業界のスペシャリストが、議論したわけではありませんね。
②仮に、だれかが先に思いついていたとします。
それが頭の中だけだったら、発明の新規性が失われたとは言えない。
さらに、その発明が特許として出されていなければセーフ!
実務的には、そういう考え方もできないわけではありません。
③さらに、同じような発明が特許として出されていたとします。
発明に限定や改良を加えて差別化ができれば特許を取れることもあります。
特許に関しては「世の中で最初?」の点は心配しなくて大丈夫です。
■特許調査で不安を解消
なんでもかんでも特許を出しましょう!と言うつもりはありません。
④心配であれば、特許調査を行うことができます。
あなたの発明が世の中で最初のものであるか(=特許が取れるか)?
について特許調査を行うことができます。
特許調査を行うことで、
✔特許を出すか出さないかの判断ができます
✔特許を出す場合には、どのような戦略を取るべきかもわかります
✔特許になる可能性が低い場合には、特許を出すことのムダを省けます
■本記事の内容は、世の中で最初?
いかがでしたでしょうか。
『「4色定理」と「発明の創作」の話しを結びつける』
このアイデアは、本記事が「世の中で最初」かも知れません!(笑)
「世の中で最初?」は、この程度の自信で十分なことも多いものです。
素晴らしい発明をしたときに、ご自身で心配をしてもはじまりません。
ぜひ弁理士(特許事務所)にご相談ください。
4色問題で面白いアイデアが思いついたときも、ぜひご連絡ください!
<元記事>
本当に世の中で最初に思いついた発明か?という心配について(2016年05月25日執筆)
<関連記事>当ブログのリライトについて
特許の過去記事をリライトします&YouTubeも【1文1行ブログ】
●YouTubeで音声でもご覧いただけます
●元ブログ(+αの情報あり)
https://www.tokkyoblog.com/archives/89448268.html
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