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古い技術でも課題が新しければ新しい発明の種に!【電子透かし】

こんなニュース記事を見ました。
わたしはAI自体は好意的ですが、AIについての報じ方には批判的です。

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自律AIたちが議論する環境を開発~生成AI技術を解説
この技術は、AIによって生成された画像の検出や著作権保護、画像の改ざん検出など、さまざまな用途での活用が期待されています。
例えば、AIで生成された画像の一部のみを使用する場合でも、その部分が AI生成であることを検出できるようになります。
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この記事をツッコんで、ではなくこの記事から学んでみましょう^^;

まず「自律AI」はもう無視しましょう^^;
開発したという技術の内容についてです。

この技術はいわゆる「電子透かし」と何が違うのでしょう?

電子透かしは、少なくとも数十年前からある技術です。
もちろん「画像の一部のみ」からでも透かし情報は検出できます。

「AI生成であることを検出できる」がすごいのでしょうか?

しっかり学んで今後ブログに書いてみたいと思います。

本記事のポイントはここからです。
✔古い技術でも、課題が新しければ、新しい発明の種になる!

■古い技術でも、課題が新しければ、新しい発明の種になる!

上述のように電子透かしはある意味古い技術です。

ただ、当時とは「課題」が異なるかも知れませんね。

当時の電子透かしは、人がPCで作成した画像等が対象です。
用途は記事にあるような画像検出、著作権保護、改ざん検出等でした。

数十年前は、AIで画像を生成するという概念は無かったはずです。
新たな課題が生じるということですね。

例えば「AIに学習されたくない」という新たな課題が生じましたね。
この課題を解決することは、当時の電子透かしの技術者の腕の見せ所?

■こんな電子透かしの使い方は問題なのか?

例えば、あなたが作成した画像に電子透かしを埋め込んだとします。
そして、AIがその画像を学習して、新たな画像を生成したとします。

その生成された画像から、あなたの電子透かしが検出されたら・・・
著作権侵害として、AI事業者を提訴できる?

この場合のあなたの行為は、完全に正当だと思いませんか?

上記を実現するためにこんな電子透かしはいかがでしょうか?
✔電子透かしが埋め込まれていること自体だれもわからない
✔埋め込んだ本人は、電子透かしを見つけることができる

こんな電子透かしはすでにあるかも知れません。
AI事業者が知らずに学習して、透かしを除去できなかったら・・・
AI事業者はたまったものではない?

内閣府知的財産戦略推進事務局によれば、
✔AI事業者の業務を妨害することを目的とした悪質な行為
→刑事罰の対象となる可能性もあり得ることには留意が必要

この「業務を妨害」「悪質な行為」の例示がほしいところですね。
下記の関連記事もご覧ください。

<関連記事>
「AIに作品を学習されたくない場合の対応」の内閣府PDFはこちら

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/89734250.html

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