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【Q&A】弁理士を付けずに特許を出して、拒絶理由通知が来たときの対応について

(Q)特許を自分で出したところ、特許を拒絶する旨の通知(拒絶理由通知)が来ました。この段階から、特許事務所(弁理士)に依頼することは可能でしょうか。

(A)一般にどうとはなんとも言えませんが、弊所:東雲特許事務所(しののめ特許事務所)では、以下の条件を満たす場合には、ご依頼をお受けします。

①早期審査を請求しており、特許出願から半年程度以内に、拒絶理由通知が来たこと。
②特許出願書類の内容が、一定の水準であること。

つまり、当初から弊所にご依頼頂いたのと同様のような場合には、ご依頼をお受けします。選択の幅が広いので、最善の対応が可能です。

弊所では、「技術」内容を最も理解しているあなたと、「特許」のことを最も理解している弁理士(審査官経験のある弁理士)とで、協同で検討することで、費用を抑えつつ、最適な対応をサポートします。

なお、念のためお伝えしますが、当記事は、あなたが特許事務所(弁理士)を介さずに、ご自身で特許出願をすることを推奨するものではありません。万全な特許の取得を目指すためには、最初の特許出願の段階から、弁理士に依頼すべきです。

ただ、諸事情により、ご自身で特許を出すこともあると思います。そこで、一定の場合には、拒絶理由通知からの対応(いわゆる中間処理からの中途受任)をお受けします。

●①について補足

拒絶理由通知が来た場合には、それに対する反論は、60日以内に行わなければなりません。審査官は、その反論に基づいて、再度審査を行います。

一般的には、その再度の審査の結果が、最終処分(特許または拒絶)になります。早期審査を請求していると、その最終処分も早く出ます。

つまり、①の場合、特許出願から1年以内に最終処分が出ることが想定されます。

特許出願から1年以内に最終処分が出ると、その後の対応の選択肢が広がります。
詳細はこちら:
特許出願から1年以内に審査結果(特許or拒絶)が出たときにできること

最終処分が拒絶の場合もあるでしょう。その場合には、内容を追加して、新たな特許出願を行うという選択肢があります。

新たな特許出願を行うメリットについては、上記の記事のとおりですが、要するに、拒絶の理由に対抗できるような内容を盛り込んで特許出願ができますので、特許になる可能性を高めることができます。

ご自身で特許出願をしたけど、弁理士に書き直してもらいたいというご要望にもお応えできます。

以上のようなことから、①を、中間処理の中途受任をお受けする条件の一つとしています。

●②について補足

②については、実際に、特許出願書類の内容と、拒絶理由通知の内容(引用される特許文献等の内容)を拝見します。

弊所弁理士の審査官経験により、初見で、ある程度判断できます。

さらに具体的な技術的検討を行う際には、正式なご依頼として費用が発生します。

一般に、中間処理からの中途受任では、弁理士が、技術内容を一から把握しなければなりません。当然、費用がかさむ場合があります。

そこで弊所では、技術内容を最も理解しているあなたと、特許のことを最も理解している弁理士(審査官経験のある弁理士)とで、協同で検討することで、費用を抑えつつ、最適な中間処理をサポートします。

●特許出願は、最初の出願書類の内容がすべて

いかがでしたでしょうか。

繰り返しますが、当記事は、あなたがご自身で特許出願をすることを、推奨するものではありません。弊所が②を条件としているのも、特許出願は、最初の出願書類がすべてだからです。そして、オールオアナッシングです。

さらに、万全な特許の取得のためには、良い出願書類を作成することはもちろんですが、十分な特許調査も必要です。

ぜひ、最初の特許出願の段階から特許事務所(弁理士)にご依頼ください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
少しでもお役に立つ部分があれば幸いです。

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/69733628.html

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