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特許の審査の流れを理解するために特許調査と対比してみた

本記事はこちらの記事の続きです。
特許を出す前にどのくらい特許調査を行うか?~審査官とのやりとりを疑似体験!

上記記事をご覧頂いてから本記事をご覧頂いても構いません。
本記事のみでもわかるように説明したいと思います。

特許を出す前に特許調査を行うことは、特許戦略上、非常に重要です。
上記記事では、特許調査の流れについてご説明しています。

本記事では、特許調査と特許の審査を対比してみます。
特許の審査の流れについて理解が深まると思います。

■特許を出す前の特許調査の流れ

特許調査は、調査を行い、調査報告書を作成して終わり!
そんな単純なものではありません。

弊所では、特許を出す前の特許調査を以下のように行っています。

①調査開始後、途中経過を報告します。
②改良発明があればお伺いします。
③改良発明も踏まえて追加調査を行い、調査報告書を作成します。
④さらに改良発明をされた際には、それに対するコメントをします。

■特許の審査の流れを理解するために特許調査と対比してみた

特許の審査の流れを、上記の特許調査①~④と対比してみます。
よくある特許の審査の流れは以下のとおりです。

①審査官が審査を行って、最初の拒絶理由を通知します。
②出願人は審査対象である発明を補正できます。
③審査官が審査を行って、最後の拒絶理由を通知します。
④さらに出願人は補正できます→審査官が最終処分(査定)します。

特許調査と、特許の審査の流れが似ています。
特許調査を行うことで、審査の流れを特許出願前に疑似体験できます。
(上記リンク先も参考にしてください)

②と④の改良発明と補正について以下補説します。

(1)1回目の改良発明(上記②、調査報告書を作成する前)

✔特許調査
大幅に変わらない改良発明は、サービスで追加で調査を行います。
発明の内容がまったく変わってしまう場合は、応相談です。

✔特許の審査
この段階で認められる補正は、いわゆるシフト補正でない補正です。
シフト補正とは、発明の内容がまったく変わってしまうことです。

(2)2回目の改良発明(上記④、調査報告書を作成した後)

✔特許調査
それまでの特許調査の結果を生かせる内容かによります。
結果を生かせる場合は、サービスで改良発明についてコメントします。
追加の調査が発生してしまう場合は、応相談です。

✔特許の審査
この段階で認められる補正は、いわゆる限定的減縮に当たる補正です。
新たな調査が発生しない=これまでの審査結果が生かせる補正です。

(1)(2)とも特許調査と特許の審査の流れは似ています。
特許調査を行うことで、審査の流れを特許出願前に疑似体験できます。
(上記リンク先も参考にしてください)

■特許調査でよい結果を!

特許を出す前に特許調査を行うことは、特許戦略上、非常に重要です。

ここまで十分に特許調査を行えば、特許戦略の見通しが立ちます。

✔私どもも良い特許出願書類を作成できます
✔しっかりした内容で特許を出すことで、審査官の負担も軽減されます
✔お客様にとっての結果ももちろん良い方向に向くことでしょう

ご参考になれば幸いです。

<関連記事>
特許を出す前にどのくらい特許調査を行うか?~審査官とのやりとりを疑似体験!

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/89579854.html

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