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「発明の改良」のこんな考え方~特許になる可能性を高めるために【リライト版】

本記事では「発明の改良」について考えてみます。

「製品」の改良というと、製品の効果や性能を高めるイメージです。
「発明」の改良は、これとは少し異なります。

特許になる可能性を高めるための発明の改良について検討します。
いろんな考え方がありますが、その一つをお伝えします。

■「発明の改良」のこんな考え方~特許になる可能性を高めるために

あなたが新しい発明をしたとします。

特許になる可能性を高めるためには、
✔あなたの発明を、もう一歩ひねってみるといいでしょう。

もう一歩ひねるというのは、上記のような製品の改良とは異なります。

ポイントは、
✔その新しい発明には、さらにどんな問題点があるか?
を考えてみることです。

発明というのは、世の中の問題点を解決したものです。

ある問題点があって、それを解決するのが発明です。
その段階までは、同じことを考える人がいることもあるでしょう。

市場に同じ物が存在しないかも知れません。
ただ、類似のものが特許で出されていることはあり得ます。

特に、その問題点が広く知られている場合はなおさらです。

✔あなたの発明と同じものがすでに存在する(新規性なし)場合
✔類似のものが存在する(進歩性なし)場合
特許は取れません。

■一歩先行く発明に改良してみる

そこで、同じ問題点を解決しようとする他者と差別化するためには、
✔あなたが考えた発明には、さらにどのような問題点があるか?
を考えてみることです。

つまり、
①問題点1を解決して発明1を創作する。
②その発明1に特有の問題点2を考える。
③その問題点2を解決して発明2を創作する。

つまり、一歩先行く発明までも同時に創作してみるのです。

発明1が本当に新しいものだとします。
その特有の問題点2は「新しい問題点」ということになります。

発明2は、その新しい問題点2を解決する発明ということです。
ますますもって、世の中に存在する可能性が低いことになります。

こうすることで、特許になる可能性が高まります。

■具体例

例えば、これまでにピザのファーストフード店が無かったとします。
その仕組み(ビジネスモデル)の発明1で特許を取ろうと考えます。

しかし、ハンバーガーやチキンのファーストフード店が公知です。
違いがわずかということで、特許にならないかも知れません。

そこで、ピザのファーストフードに「特有の」問題点を考えます。

例えば、
✔食べ歩きが難しい
✔行列の長さと焼き時間とのタイミングが難しい
などなど

これらの問題点を解決する発明2(物・方法など)を考えたとします。

ピザのファーストフード店がまだ無かった時代であれば・・・
少なくとも発明2については、特許される可能性が非常に高まります。

少し専門的(特許の審査官的)に言えば、
✔発明2の前提となるピザのファーストフードが無かった
→審査官は発明2を拒絶すること(特許にしないこと)は非常に困難

ピザの例は少し極端ですが、どんな発明も同じように考えられます。

ご参考になれば幸いです。

<関連記事>
特許になる可能性を高めるには

<元記事>
「発明の改良」のこんな考え方~特許になる可能性を高めるために(2020年10月07日執筆)

<関連記事>当ブログのリライトについて
特許の過去記事をリライトします&YouTubeも【1文1行ブログ】

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