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無審査の実用新案は本当に簡単か?

最近、実用新案についてのお問い合わせが増えてきました。本記事では、実用新案が無審査で登録になることについてお答えしたいと思います。

(Q1)実用新案は、審査なしで登録になると聞きましたが。

(A1)はい。その通りです。特許では、審査をパスしたものだけが登録になるのに対し、実用新案では、審査なしで登録になります。
ただし、例えば、
・法律上の考案ではないもの
・物品の形状、構造又は組み合わせに係る考案でないもの
・公序良俗に反するもの
など、登録にならないものもあります。
また、考案の記載が不明確である場合も登録されません。これらの場合は、出願書類の補正の機会が与えられます。

(Q2)審査がないなら、簡単に登録になるので、都合が良いですね。

(A2)審査が行われないということは、登録までの間に、出願書類の不備を是正する機会がないということです。特許では、登録を拒絶する要因(例えば、記載不備があったり、容易に創作できる場合等)があっても、審査結果に応じてこれを登録前に是正する機会がありますが、実用新案では、そのような機会がありません。このため、ある意味、実用新案では、特許よりもきちんとした出願書類を作成する必要があると言えます。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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https://www.tokkyoblog.com/archives/7399378.html

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東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営

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